第10画. ②「あたり」に補助線をいれる その1:顔の補助線
まず、顔から。
では、つぎの行程にすすみます。
②「あたり」に補助線をいれる
今回は、顔を描いてみましょう。
顔の「あたり」への補助線で、私が重視するのが
(1)髪の毛のふくらみ
(2)顔の「面取り」
(3)顔の中心線と目のラインの十字
といったところです。
「十字」がいちばんさいしょに思い浮かぶでしょうが、描きやすやを考えて、あえてこの順にしました
(1)髪の毛のふくらみ
髪の毛を描くことで、頭部はふくらみます。
等身のバランスが崩れたり、スペースを喰うので、そこを盛っておきましょう。
(2)顔の「面取り」
頭部をまるく「あたり」をつけても、それは「あたま」までふくんでいて。「顔」としてパーツを配置していいのは、その全体ではありません。
そこで、「顔」として使っていいスペースを、仮面のように「面取り」しておきましょう。
そうすれば「あたり」をつけた、まるのなかに。顔をふくめた、頭部がきちんとおさまるはずです。
(3)顔の中心線と目のラインの十字
顔の中心線である縦線。
目をならべるラインである横線。
ふたつを交差させて十字を描きます。
頭部の「あたり」である、まるにひくというより。さっきの「面取り」した、顔の範囲にひくつもりで描いてください。
このとき、縦線のひきかたに注意!
正面のときは、まっすぐの線でかまいませんが。
左右をむいているときは、その方向に少し膨らんだ曲線になるのです。
顔が平面でなく、球面であるからこそ。
地球儀の経線のように、膨らんだ縦線で描きましょう。
横線は、顔のなかでの目の配置(おでこが広ければ、配置は低くなりますし)を決める以外に、両目の焦点をあわせる効果もあります。
カメレオンのように、片目ずつばらばらの方向を見させないようにするには、有効な補助線ですよ。
そして、縦線とおなじく。
上むき/下むきにあわせて、その方向に少し膨らんだ線を描きましょうね。
これらの補助線を「あたり」にいれて。
さっそく、顔を描いてみてください。
★今回は、「C.A.T. 秘密諜報班」からハートネットくん(美少年!)を描いてみましょう。
☆①「あたり」をつける
★②「あたり」に補助線をいれる
髪の毛のふくらみ、仮面のような「面取り」、中心線と目のラインの「十字」。
このみっつをいれましょう。
画面の右とすこし上むきの顔を描くので、そちらに膨らんだ十字になることに、気をつけます。
③下描き
④本描き
下描きに消しゴムかけて
色を塗ったら
慣れると、左右どちらむきの顔も描けますし、いろんな角度で描けるようにもなります。