銀河パトロールSOS 決着
海兵隊員達の内、まともに動ける10名ほどが銃を手に入れ、六郎の部下の保安部員達に銃を突き付けていた。
店舗エリアの日用品のコーナーから持ってきたガムテープと荷造り用の紐で手足を縛らせていく。
「おい、ブリッジに繋がないか。こちらの要求を伝えるんだ」
雄大とマーガレットは遠目から望遠レンズで店舗エリア内の様子を窺っていた。
まだ若い女性の海兵隊員がリーダーシップを取っているようだ。小田島先生や六郎も女性だからと油断した可能性がある。
「六郎もブリジットも頼りになりませんわね~!」
マーガレットはギリギリと歯を鳴らす。小田島先生は信頼のおける人物だが単なる一般の医師に過ぎない。現在の新しいぎゃらくしぃ号に乗り換える前からユイの健康診断を行ってきた縁で息子さんと一緒に住み込みで乗船しているのだ。六郎やユイとは家族同然の付き合いをしているようであり、この人を人質にとられると普段は強気のブリジットや六郎もどうにも弱気になるようだ。
「くそ、なんかきっかけでも作れれば……」
「そうだ、あんた船体の重力制御を弄って海兵隊の足元をぐらつかせてきなさいよ」
「いやそれはこっちも足元揺らぐし、何よりヤケを起こされて銃を乱射されたら要らぬ怪我人が出るだろ? もっと慎重に考えろよ。何か隙を作るんだよ」
マーガレットはムッとして雄大の頭を小突く。
「いてっ? な、何だよ抱きついてきたりすり寄ってきたり小突いたり今日は何か特におかしいぞおまえ?」
「だ、抱きついてなんかない!」
「おい、少し声を小さくする努力しろって! 大体その、え、エロい格好どうにかしてくれよ、困るんだよ」
どうしても形のよい腰から臀部にかけての艶っぽい曲線に視線を奪われてしまう雄大。
下着に見えなくもないようなはしたない格好を改めて指摘され耳まで紅潮させるマーガレット。
「あ、アンダースーツは嫌らしくありません! 嫌らしく見えるのはあんたが汚らわしいから! ユイ様だけでなくわたくしの事までいやらしい目で──!? 女なら誰でもいいわけ?」
雄大はマーガレットの口を手で塞ぎ落ち着くのを待つと、おもむろに上着を脱いでマーガレットに渡す。
「だ、誰でもって訳じゃないし……大きな声出すなよな……ほらこれ、腰に巻いてろって。スカート代わりにはなるだろ。普段のお洒落なお前らしくないぞ?」
マーガレットは急にしおらしくなると素直に雄大の上着を受け取った。
「あ、うん。あ、ありがと……ああこれ」
上着のポケットに入っていたPPを取り出すとマーガレットは持ち主の雄大に手渡した。
「ん?」
雄大はPPを見てハッと何事か閃いたようだった。
「よし、これで行こう、イチかバチか……隙を作れば後は六郎さん達が何とかしてくれるだろ」
腰に雄大の上着を巻きおえたマーガレットに雄大は耳打ちする
時間の経過と共に状況は海兵隊員側に優位に傾いていく。一時的に無力化した隊員達は回復し、元より無傷のハダム大尉のエグザスと六郎に制御パネルを撃たれて無力化していたエルロイ軍曹のエグザスが機能を取り戻した。
「ハダム大尉、ここは我々が抑えます。この医者に案内させてブリッジの占拠を」
「そうは言うがな」
ハダム達にもガレス号大破航行不能の情報は伝わっている。唯一見えた逆転の光明ではあるが、一般人らしき医者、しかも自分達を治療してくれていた者を人質に取って得た光明ということにハダムとエルロイは釈然としない何かを感じていた。
「すまんなユーリ少尉、自分はこの計画から降ろさせてもらう」
ハダムは自らエグザスの装着を解除すると進んで人質の列に加わった。エルロイもそれに倣い、エグザスを降りた。敵味方双方から小さなざわめきが起こる。
「そんな! そんな馬鹿な話がありますか? 気でも狂ったのですか?」
「マクトフ少佐は木星辺境コロニー出身の私をこの地位まで引き上げてくれた盟友だ。私は地球閥の専横に異を唱える少佐の言が正しいと信じてこのクーデター計画に荷担したが……地球閥の目に余る行いを糺す前に先ず糺すべきは己の行いではないかと、この木星の連中の振る舞いを見て思い直すにいたった。私は君達クーデター派の敵に回るつもりはないが最早、同志とは言えない。私のエグザスを使って誰か別の者に行かせるのが良いだろう」
エルロイも同じように感じたのか、ハダムの隣に座る。
ユーリ少尉は舌打ちをすると部下に命じてハダムとエルロイの手足を拘束させた。
「いいぞレンジャーのオッサン。あんた武人だな、気に入ったよ」
近くにいた六郎がハダムに声を掛ける。
「なに武人どころか、単なる日和見主義の卑怯者よ。貴君ら如き賊にこうまで苦戦するとは。白兵戦で敗れた上、帰る船を失うようではな、この革命も上手く行くかどうか雲行きが怪しい。かくなる上は強そうな方に少しでも好印象を与えて助命を乞い、再戦の機会を窺うほうがいくぶんか利口な生き方というものだ。武人とは程遠いよ」
ハダムはチラリと瓦礫に埋もれたレジカウンターの方に目をやる。
そこには暴漢対策用シェルターから顔を出して周囲の様子を窺う少女、鏑木林檎の姿があった。手には対装甲ヒートガンを握り締めている。
「あ、気付いてた?」
「まあな、あんたとあのおしゃべりな赤鬼がなるべくレジを見ないようにしてるから逆に気になってはいた。それに心強い救援が来たようだぞ?」両手を上げてヘコヘコと頭を下げながら、一人の青年、宮城雄大が緊迫した店舗エリアに足を踏み入れた。
「どうもどうも……失礼します」
「止まれ! 止まらんと撃つぞ!」
一人の海兵隊員が雄大の足下をショックガンで威嚇射撃する。床の焦げ付き具合からして麻痺レベルではないようだ。
「はい! はい止まります!」
「貴様、ブリッジクルーか? エンジニアか?」
「はい、操舵士をやらさせていただいております宮城です。実は皇女殿下をお連れしました、はい。皇女殿下のたっての希望で……その、小田島先生や非戦闘員には危害を加えないで欲しいと、そう仰られております……では殿下どうぞ」
ユーリ少尉と海兵隊員達は驚いて顔を見合わせた。
「木星帝国第一皇女ユイ・ファルシナです」
ユイはにっこりと笑みを浮かべると雄大の後ろから姿を表して深々と頭を下げた。
「捕虜にしたあなた方のお仲間から、あなた方は地球閥に反旗を翻す正義の志士だとお聴きしました。実を申しますと我々も帝国を解体した地球閥に良い感情を持っていません。もしよろしければあなた方のお手伝いをさせていただければ幸いです」
ユーリ少尉は何か裏があるのではないかとムグムグと一人なにごとか唸り続けていた。自然とユイの頭上にホログラム・ドローンが無いかどうかを確認する。しかしドローンの映写機能にしては足先が枠外にはみ出して幽霊のように映ったり、声の出方が不自然だったりするものだが。
「不幸な行き違いからガレス号は大破してしまいましたが、今からでも遅くはありません、我々、旧木星王家は地球閥に抗うあなた方の革命を全面的に支持します。わたくしの名にいくばくかの価値がまだ残っているのなら、どうぞご自由にお役立てください」
「確かに一理ある……」
「少尉よ何を悩む事があるか。元々我々の任務は皇女殿下の身柄の拘束で、抹殺ではなかった。志が同じならばもう敵ではない」
「しかし大尉……この女狐は地球閥に媚びへつらい命を長らえているような……そんな二枚舌の言葉が信用出来ますか? 何か企んでいるに違いありません」
情緒不安定気味になっているようでユーリ少尉の声は微かに震えていた、ハダムは一息嘆息すると首を軽く横に振った。
「この皇女殿下は国を追われ親を殺され自らは財産没収の上、冷凍刑に処された悲劇の人だ。自らの意志で味方に加わったとしても別におかしな話でもなかろうて。我々が事を成し遂げた後、より一層のこと木星と縁の浅からぬ者達の支持が高まろうというものだ。少尉、ここは皇女殿下の顔を立てて非戦闘員を解放してやりなさい」
親子ほど年齢の離れたハダム大尉の言葉に若いユーリ少尉は思わず頷いた。いや、どちらかというと年長者の判断にすがって不安を払拭したかった、という方が近いだろう。
「おい、お医者先生と民間人を自由にしてやれ……では皇女は此方に。どうするかはまず皇女の身を確保してから考える……木星帝国残党を革命の同志として迎えるか否か、判断するのはそれからだ」
「済まなかったな、もうあちら側へ行っていい」
ユーリは小田島医師に近寄りコンバットナイフでロープとガムテープを切る。
「……」
小田島とユーリは一瞬顔を見合わせた、小田島は何かユーリを案じるような顔つきで何か言いかけたがユーリがあごをバックヤード側に向け急かしたため、そのまま小走りに去っていく。他にも小田島の手伝いで応急手当てをやっていた純然たる店舗クルーの数名の拘束が解かれ、解放される。
「これでいいだろう? お前の危険な部下達はまだ解放する訳にはいかんがな。わかったらホラ、早く此方に来るんだ。いくらコイツでも頭を撃てば死ぬんだろ? あんまりノロノロしてると吹き飛ばすぞ!」
ユーリはブリジットの後頭部に銃口を押し付ける。
「こいつ、人をバケモノみたいに! 後で怖いぞ?」
「うるさい!」
「乱暴はおやめください、今からすぐそちらへ参ります」
ユイ皇女はすたすたとユーリの方へ歩き始めるがある程度歩くとピタリと歩みを止めてしまう。
「ん? どうした? 早く来ないか」
「あ、すいませんどーも」
雄大がペコペコと頭を下げながらユイに近付くとユイはまたスムーズに歩き始めるが雄大から一定距離以上離れようとはしなかった。
「おい、なんなんだお前? お前はそこを動くな!」
ユーリが雄大の足元に威嚇射撃をする、威嚇のつもりが足に当たりそうになり、雄大はよけた弾みで尻餅を付いた。その拍子に腰のベルトに引っ掛けていたPPが落ちて転がる──一瞬ユイの姿が煙のように消え、そして次は転がったPPの近くに出現する。まるで瞬間移動したかのようだ。
「──っ?」
ユーリ少尉達は何事が起こったか理解できず戸惑っていた。
「携帯用のホログラム発生装置!?」
「リンゴやれ!」
「撃て! 鏑木!」
雄大と六郎が同時にエグザスを指差す、エグザスには既に海兵隊員が搭乗していたが背面の比較的装甲が薄い部分をヒートガンで撃ち抜かれてしまった。リンゴは計6発、ヒートガンの残弾全てを3発ずつ2体の巨人に立て続けに撃ち込んだ。1体は膝から崩れ落ち、もう一体はバックパックを撃たれたためリアジェットの燃料とヒートガンの熱が反応を起こして派手めの爆発を起こしてしまう。エグザスは数メートル吹き飛ばされピクリとも動かなくなった。
「なんだ、何が起こった?」
「よおおし、ユウダイ、リンゴ! よくやったぞ!」
手足を拘束されているはずのブリジットは自らを拘束するロープを引きちぎって立ち上がり、エグザスの残骸を持ち上げて棍棒代わりにするとユーリと他の海兵隊員2人をまとめて殴り飛ばすべく振り回す。ユーリは咄嗟に斜め前方に転身してこれを回避したが、残りの2人は顔面にこの一撃を喰ってひっくり返ってしまった。
「あとはこのお姉さんにおまかせ!」
銃を持って向かってくる海兵隊員の腕を掴んで投げ飛ばし、這って逃げようとする者の腹を蹴り上げる。一瞬で軍人四人を片付けてしまうブリジット。
「バケモノめ!」
ブリジットの死角、足元に寝転がったユーリ少尉がブリジットの頭部に狙いを定める。引き金を引いた瞬間、ライフルに何かのロープのような物が絡まり付き引っ張り上げられた。ライフルのエネルギー波はギリギリ、ブリジットの耳の真横を掠めていった。流石の赤鬼も肝を冷やしたのか、驚いて尻餅をつき、火傷した耳を庇う。
「ひ、ひえええ……!?」
「ブリジット? 大丈夫なの?」
異様に長い鞭を持ったマーガレットがユーリからライフルを取り上げる。まるで大蛇を手懐けて自在に動かしているかのような滑らかな動き。
「み、耳が熱くて死にそうです~」
「耳ぐらい無くても死にはしないわよ! それより……そっちのあんた、いい加減で諦めたら?」
再び鞭を振りかぶったマーガレットが、落ちている武器を拾うために走り出すユーリの脚に烈しい一撃を加える。そして次々に服の避ける音と鋭い破裂音が数回、少尉は鞭打ちの激痛に耐えかねて気を失ってしまった。
その他、五名ほど残っていた海兵隊員は頭上から音もなく降りてきた牛島に銃を奪い取られ、腰を抜かしたまま降伏した。
ガレス号との戦いはここにようやく終焉を迎えたのだった。
「おいリンゴ? お前大丈夫なのか?」
「雄大さ! あぁん、おら怖かったよぉ!」
ヒートガンを腰のホルダーに収めるとリンゴはヨタヨタと雄大に駆け寄ってくる。
「よしよし、それにしてもお前、標的に百発百中じゃないか、すごいな。お前にそんな才能があったとは知らなんだ」
ガッシリしがみつくリンゴの背中をポンポンと優しく叩く雄大。
「……でもあの兵隊さん大丈夫け? おら、殺しちゃったかも知んないべ」
見るとブリジットと六郎がちょうどエグザスから海兵隊員を引きずり出していた。
「そういう心配は要らないみたいだぞ、急所は外れてるしな。派手に爆発した方のエグザスはリアジェットパックが爆発しただけで本体は無事だ」
「ブリジット、お前にやられた奴らの方が重傷だろ、どう考えても」
「そ、そんなぁぁ! 手加減してるのにぃ!」
赤鬼は六郎の突っ込みにショックを受けているようだった。
「無事ならおらは刑務所さ行かなくていいだな! おら、食べるために父ちゃんやあんちゃん達とギガ……アントラとかダ……ハウンド? とか狩ってたんだども。人間とかロボットを撃ったのは初めてだったから緊張しただぁよ」
リンゴはケロッとした顔でニッコリと微笑んだ。
なんちゃらアントラ(巨大化した蟻)とかんちゃらハウンド(おおかみ)は危険生物指定されているベム(宇宙害獣)の中でもランク上位に位置する遺伝子操作で産み出された生物兵器である。
「……ま、まあ良くやったよ」
「えへへー、もっと褒めてくんろ」
(こいつの親父って腕利きのベムハンターなんじゃないかしら。捜せば案外簡単に見つかるかもなー……)
雄大はリンゴの頭をわしわしと強めに撫でた。
船員達が船体破損個所のチェック、店舗エリアの片付けや捕虜の拘束と怪我の手当てなどでてんやわんやになっている最中、ベタベタとまとわりつくリンゴをあしらいながら雄大はようやく食事にありついていた。
「はいリンゴさん。特製オムライスとプリン、今回お手柄のご褒美ですよ」
「やっただよ! いっただきまーす!」
雄大はオニオングラタンスープと粗挽きハンバーグステーキ。「お疲れ様でしたね」
「いやー今回はホント疲れましたぁ……」
「クーデター計画の出鼻を挫いたみたいですし……捕虜引き渡しが済めば一安心ですね」
「でもまだ一段落しただけで根本的には何も解決してないんですけどね……」
「しかしこれ以上は最早連邦宇宙軍内部の話ですから。 我々はむしろ関わりにならない方が良いと思いますけど」
「微妙な立場ですからね」
「何の話だべか」
あっという間にオムライスを平らげたリンゴが真剣な顔で聞いてくる。それをシッシッ、と犬を追い払うようにあしらうと余計に身を乗り出してくる。鬱陶しくなった雄大はハンバーグステーキを切り分けると一片をフォークに刺してリンゴの口の前に突き出した。
「お前はあんまり首突っ込まなくていい話なの。これやるから忘れろ、な?」
「うん、おら忘れるだよ?」
リンゴはハンバーグステーキを頬張ると幸せそうに咀嚼した。
「旨いか?」
「うん、ハンバーグもデリシャスだべな」
「じゃ、忘れような?」
「んー、全部食べさせてくれたら忘れられちゃうかも知んねぇ」
あーん、と可愛く口を開ける。
「こ、コイツ……」
リンゴは今までのふざけた態度とは違う少し改まったような、少し拗ねたような声を出した。
「おらだって、雄大さや皇女様のお役に立ちたいだよぉ。なんか秘密の話ばっかり……」
まあまあ、と牛島はリンゴをなだめる。
「皆、リンゴさんの事を仲間外れにしている訳ではありません、もう少し大人になった後で、また皇女殿下のお役に立ちたいと思ったらその時、ユイ様があなたを可愛い妹ではなく同志として迎え入れてくださるでしょう」
「どうしたら大人になれるんだべか」
「まあ少なくともあと3年から5年ぐらいはかかりそう、ですかね?」
「えー、そうかなぁ10年ぐらいかかっても怪しいもんだわ」
「ぴゃ……10年も!?」
リンゴにとっては気が遠くなりそうな年月だろう。
「さ、最近背が伸びてきたからあと一年もすれば皇女さみたいになって三年もしたらブリジットさみたいにドカーンと大きくなるだよ!」
「いや、ならなくていい。何事も限度がある」
「……ブリジットさんだけはお手本にしないでください、私からもおねがいします」
「は……っくちゅん……!」
瓦礫の撤去作業をしていたブリジットが体に似合わない小さく可愛らしいくしゃみをする。横にいた六郎が驚いてブリジットから離れる。
「おい、お前もしかして風邪か?」
「あ、うーんわかんない、でもなんか鼻がムズム、ズ、して……くちゅん!」
「お前みたいな超健康体までが体調悪くするような強力な風邪、他の一般人に伝染させんなよ?」
「あ! もしかして誰かあたしの噂してるのかも! スタイルいいし可愛いから!」
「ないない……殺されそうになったレンジャーが悪夢にうなされてんだよ。きっとな」
「もー、六郎は意地悪ばっかり……くちゅん!」
「あー、あー、しょうがねえな少し寝てこい」
「うん、そうするー……」
ガレス号の件は一段落したがぎゃらくしぃ号の船体も店舗も相当のダメージを受けた。元通りにするには費用も時間もかかる。
「……海賊でもやってた方がなんぼか楽だわなぁ、おー勿体ねえ」
六郎は割れた酒瓶に残ったウイスキーをバケツに捨てながら苦笑いした。




