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底辺サラリーマンの俺が。ギャルゲーなんかやったら頂かれちゃったお話。

作者: 零堵

タイトル通りの内容です。

目が覚めたら異世界でヒャッハーを望んだと言われれば、一度は考えた事はあるけれど。

今の俺の状況。何やら格好いい兄ちゃんが俺に向かってキス顔を晒している事だった。

何でこんな状況になったんだろうと思い出してみる。

確か俺は、社会の底辺中の底辺のサラリーマンで、理不尽な上司に残業を命じられてブツクサ文句言いながら仕事を終えて帰宅途中にコンビニに寄って夜食と缶ビールを購入してから独り暮らしのアパートに帰宅し買ってきた弁当と食いながら缶ビールで喉を潤した後、溜め込んでいたギャルゲーをプレイしてメインキャラクターのムフフなシーンを堪能した後、風呂に入ったとこまではギリギリ覚えている。

で、気がつくと今の状況な訳で、この兄ちゃんは一体誰やねんって思っていたら、唇を塞がれてしまった。


「ん…!?」


あれ……俺、キスされちゃってるじゃん!

俺のキス履歴って昔、隣に住んでた女の子に「なあ、キスってあるでしょう あれって愛情表現みたいな感じじゃね?してみよう?」って言われて無理やりキスしてきて、した後「うーん、キスしても何も感じなかったなーと言うことは私、あんたに興味に無いわ~」って言われた後、何も無かったんだよな。それ以降女の子と何も無くて大人になったんだけど、何で俺、見知らぬ兄ちゃんにキスされてんだろう。

しかもこいつ何か慣れてないか? 何か気持ちよく……って、この考えは何か不味い気がするので気持ちを落ち着かせる事にしよう。 それにしても男だった俺にしてくるこの男は、もしかして同性が好きなんか?だとしたら俺、掘られるの!?

そう思っているとくっついていた唇が離されて


「すまない、ついしたくなってしまって……怒ったか? ユリ」


ユリって言われて思い出した事がある。この名前、確か俺が酔っぱらいながら遊んでたギャルゲーの一つ、「ラブリッシュ~双子の恋愛観~」って言う双子をテーマにしたギャルゲーで、主人公が双子の姉との恋愛をテーマにしたゲームでこのゲーム、主人公が三人いて、確かユリって名前が出てくるのは 三島祐介が主人公の時の姉、三島ユリって言うのがいた気がする。

じゃあ俺……こいつの姉になったのか? ちょっと聞いてみるか……


「もしかして、祐介?」


「そうだけど、どうしたんだユリ?」


何か明らかに自分の声がゲームで聞いた百合の声だし、この男が祐介って名乗ってるしこれは確定か……どうやら俺は三島百合になったんだろう。これってゲーム世界に転生って奴か……底辺サラリーマンだった俺が性別変わってるからts転生って奴か。あれ?ちょっと待て今こいつ、姉の俺にキスしやがったよな?思い出せ俺。酔っぱらった状態でゲームしたんだけど、このラブリッシュ~双子の恋愛観~はギャルゲーなので主人公は男を選択。このゲームは日数的には2ヶ月で終わるストーリーとなっていて、主人公は三人の男から選び

、三島祐介を主人公にした場合。双子の姉、三島百合がヒロインって設定になっている。

で、確か姉にキスする場面って、姉の百合の好感度がmaxの状態でソファーで寝ている姉の百合がいたのでここで選択肢が現れて、1、普通に起こす。2、我慢出来なくなって襲いかかる。だった筈。で、ここで好感度が関係していて、好感度が低い状態で2を選ぶと百合が起きて鉄拳を喰らわすっていう文章。低い状態で1を選ぶとおこしてくれてありがとうっていう文章。好感度が高い状態で1を選ぶと別に祐介に何されても良かったのにっていう文章が追加されて、イベントが起きぬままノーマルエンディングになってゲームが終わり、高い状態で2を選ぶとキスシーンありになって、百合がちょっと頬を赤らめながら祐介と肌を重ねるっていうシーンがありのグットエンディングになると言う。

あれ……これってグットエンディングの前兆じゃん。もうキスシーンはクリア済みだし……


「ユリ……もう俺、我慢出来ない。良いだろ?」    


いや、そう言われても困る。次はあれだろ?ムフフなシーンに突入なんだろ!?

ゲームだったから俺は楽しめたけど、今の状況は俺がする事になってしまうじゃないか!?

誰かーーーー助けてってうわ、こいつ力強!振りほどけないし逃げられないし、だ、誰かーーーーー!!




結論。その後の事は考えたくありません。ええ、決して。

元のサラリーマンに戻れたかと聞かれれば、無理でした。何が行けなかったんでしょうか?コンプリートしてないから?一言だけ言うとしたら……酔った勢いでギャルゲーなんかやらなきゃ良かったです。はい。


終わり                                                                        

作者です。

リハビリも兼ねて短編として出してみます。


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