Mate
SFとかには疎いのでちょっと表現が粗ですが、お付き合いいただければ。
『1135バン...カクセイ...シンタイ..イジョウナシ...キンリョク...スイタイ...ME-220ヲトウヨ。』
彼が目が覚めると、そこはカプセルの中だった。
『セイシンジョウタイ..ジャクフアンテイ...B-156..セイジョウ..メモリー..フアンテイ。』
カプセルの中から見える景色は、真っ白な天井。それだけでも、この空間が無機質で殺風景なことが容易に想像できる。
『スタンバイ...クリア...。1135バン、カイホウ』
カプセルが開いたとき、その空間の空気が一気に彼を包み込む。
「...うっ。」
空気というのはこんなにも濃いものだったか。彼は思わず口を覆うが、これを摂取しなければ生命は保証されない。
彼はゆっくりと体を起こす。
体は全身に鉛をつけているように重い。カプセルの淵に手をかけて必死に体を引き起こす。
そうしてカプセルの淵にからだをかけ、なんとか地面に自分の体を落とす。
「....はぁ。...はぁ。ここって...。なんだ...?」
カプセルの外は彼が想像した通り、彼のカプセル以外にはどこかへと続く扉があるだけだった。
なんとか壁を伝って体を引き起こす。膝にうまく力が伝わらない。二回ほどそこから崩れ落ちるがなんとか立て直す。
しばらく棒立ち状態で立ち尽くしていたが、時間とともに筋力は安定化を始めた。
なんとか壁を使わずとも立てるようになった彼は、扉に手をかける。
『1135..カイホウ...。ドウゾ..ゴユックリ..。』
「..どうも、ありがとう..。」
扉の先にも白い世界は続く。ただ、その通路の右側面には、巨大な窓がまるで映画のスクリーンのように外の世界を映し出す。
ただ、そこはこの真っ白の世界とは対をなす、真っ暗な世界。そこにぽつぽつと光る玉がチリのように浮遊し、流れていく。
「...宇宙..?」
彼はさらにその奥を目指す。
しかし、いくら歩けど人の気配がまったくと言っていいほどない。
『92ゲート..カイホウ..。』
奥の扉をくぐった先は、巨大な柱が中心を支配する吹き抜けの空間。
彼がいる通路の下にも別の通路がある。
上を見れば、大きなドームが天井の代わりを果たしている。そこに映る景色は先ほど見た外の景色と同様のもの。
その空間の内周を伝う通路をひたすら時計方向に歩く。
どこに行くべきなのか。彼には分らなかった。
『...66ゲートニハ..カインイジョウノケンゲンガヒツヨウデス..。』
一つの扉に手をかけるが、ここの制御により拒否される。
彼はうなだれて通路の手すりに身を任せて、下の様子をのぞき込む..と。
そこにはある人の姿があった。黒髪の女性と思しき人物だ。
慌てた彼は、大きな声でその人物を呼び止めようとするが、うまく大きな声が出せない。
枯れたような声を絞りだす彼だが、それが彼女に届くことはなく。彼女は扉を開けてその中へと入っていく。
『インフォメーションセンターへようこそ!ご用件をお伺いします!』
なんとかその空間の中央の柱までたどり着いた彼は、案内版を見つける。
「...えっと...ここは..?」
『ここはセントラルメインスクエアーです!ここからあらゆるセクションへとアクセスできますが、出入りできる場所には権限が必要なのでお気を付けください!ほかに気になることはありますか?』
「...ここの...その...ここは..地球..?」
『ここは宇宙探査船ノアの館内です。目的地エデンまでの所要時間はのこり456万2500時間ほどです。ほかに気になることはありますか?』
「...一階の...東..でいいのか?あの」
彼は目を凝らしてさっきの扉を見る。扉には32と書かれてあるのがうっすらと読み取れる。
「32番ゲートへはどう行けば?」
『マップを出力します!リストをかざしてください。』
「!」
その時初めて自分の左腕にリストがまかれていることに気が付く。
彼は言われて通りにそれを案内板にかざす。
『ロード..完了。こちらに従ってお進みください。』
リストからは立体のマップが映し出される。
「どうも、ありがとう」
『お役に立てて何よりです!』
彼はそのマップを頼りに、館内をスタラスタラと突き進む。
『!! ココノ27バンゲートヲ通ッテクダサイ。』
そこを抜けると、先ほどのメインルームの一階だった。
そしてついに見つける。32番扉を。
彼はそこに右腕をかけるが
『!! 32バンゲートニハ、アベルイジョウノケンゲンガヒツヨウデス』
「!!」
彼は地面を踏ん付け、扉を拳で叩く。
「クソっ!なんてこった!」
彼はリストに問いかける
「ここの扉を開けるにはどうしたらいい?」
『32バンゲートヲトオルタメニハ、アベルイジョウノケンゲンガヒツヨウデス』
「んなことは分かってる!そのアベルの権限とやらはどこに行けば手に入る?」
『....リストノツイタウデヲカザシテクダサイ。アナタノケンゲンナラツウカデキマス』
「?」
彼はリストのついた腕で扉に触れる。
『イラドケンゲンカクニン..。ゲートカイホウ』
「...ますますわからん」
そのゲートの先は薄暗い、物置のような空間だった。
ロック付きの箱が乱雑に置かれ、その先にはラックが置かれ、その先には....少し明かりが見える。
彼はその箱たちをまたぎながら、光を目指す。
そこに近づくにつれ、話し声が聞こえてくる。
「.....ェック。」
「そこは....だよ...」
「.....テイク」
全てが同じ、女性の声。先ほどの女性だろうか。
独り言をつぶやいているようだ。
そしてラックまで辿り着いたときはっきりと聞こえた。
「これでメイト!」
ラックの隙間から中を覗き込む。
そこには黒髪で、黒いワンピースを着た肌の白い少女と、いくつもの配線につながれた人型のロボットが向かい合って座っていた。
顔がエイリアンのように長く、体はヒトの骨格模したのであろう、太い背骨で上体を支えるロボットは両肘をテーブルにつけ、自分の頭をコツコツと叩いていた。
不必要なものはすべて排除したそれは、人を模してるだけあってどこかグロテスクにも見える。
そんなロボットを少女は楽し気に眺めている。
「ロペスはもう少し先を考えたほうがいいですよ。まぁ、旧世代にこんなことをいうのも酷ってものなのですかね。」
その時、ラックにあった小瓶に手が触れてしまう。なんとか落とすまいと手を伸ばすが、間に合わなかった。
パリン!と音をたてて、放射状に破片が散る。
「誰かいますか?」
少女の目線がこちらに向く。
彼は思わず身を隠すが、そもそも彼女に会いに来たのが目的だ。隠れる必要なんかない。
彼はゆっくりと少女の前に姿を現す。
「あ!ルイさん。お目覚めなんですね!」
「...ルイ?それが俺の..?」
少女はこめかみに指をあて目線を空に向ける。
「おおよそ...286万時間ほどですか。じゃあそうなってても不思議じゃないですね。大丈夫。少し長く寝てたせいで記憶が抜け落ちてるだけですよ。」
ルイと呼ばれた男は頭を抱える。
「大丈夫。すぐに思い出せます。ロペス。ルイさんにお茶かコーヒーを。」
そう指示を受けたロボットはそのどう機能しているのかも解りにくい体を器用に起こして、その奥へと去っていく。
「君はなんなんだ?ここはいったい?俺は...?」
「そういっぺんに思い出そうとすると、余計に混乱しますよ。」
少女は立ち上がってルイの手を取る。
「ゆっくりでいいじゃないですか。まだ時間はたくさんありますから。とりあえずお目覚めの頭の体操にチェスはいかがですか?」
「...チェス?」
「うーん。それも忘れましたか?」
「....いや。多分..わかるよ。」
「それはよかった!さ、席について!」
少女に言われるがままに、ルイはさっきまでロボットが座っていた席に着く。
「黒と白、どっちがいいですか?」
「どちらでも...」
「じゃあ先行はいただきますね。」
少女はe4と差す。
ルイはそれに対してc5と返す。
「!」
それを見た少女はおもむろに笑い出した。
「ふふふ...。やっぱりいつもと違う誰かと差すと、面白いですね。」
「...?まだ始まったばかりだろう?」
「ふふふ。だってロペスはシシリアン・ディフェンスなんて差せませんから。」
そういってまた少女はナイトを動かす。
「君の名前は?」
ルイもナイトを展開する。
「名前...ですか。そうですね。...、16番...ですかね?」
「16番?」
「ええ。」
少女はルイと目も合わさずキャスリングをする。
「俺も...確か1135番って呼ばれてたけど...。」
「それはただの船員番号ですよ。私は別の16番。ほら、見えますか?」
少女はワンピースの肩をずらして、首筋に記された数字を見せる。それは肌の白さと相まってうっすらとだけ見える。
「....君も、ロボット?」
「ロボットというか、アンドロイドですよ。」
「アンド..ロイド?」
「うーん。半端なとこまで記憶が出てるみたいですね。」
「君はずいぶん人間のような受け答えができるんだな。」
「ええ!最新のAIですから。アンドロイドはロボットというより、人間の進化系と言っていただきたいですね。」
「...人間とアンドロイドは別物だ。」
「人間と猿だってそうじゃありませんか。」
「君から見たら、俺はサルか?」
「ふふふ。そうかもしれませんね。チェック。」
少女はニコニコしながら次の手を指す。
ルイは別の駒で合い駒を図る。
「ここには他に誰もいない?」
「いいえ、たくさんいますよ。皆あなたのように眠っているんです。」
「...。俺たちは何を目指しているんだ?ここはなんなんだ?」
「うーん。宇宙を彷徨って..目指すは楽園...と言っておきましょうか?」
「随分と焦らすんだな。最新のアンドロイドってのは。チェック」
「だって。ルイさんはもう一度眠ることになりますから。だとしたらまた忘れちゃいますよ」
少女のキングは奥に逃げて安全を確保する。
「...実に人間らしい...か...。」
「まぁまぁ、いいじゃないですか。全部忘れて。何も考えないで。こうして私と遊んで。」
「アンドロイドの仕事は?」
「まぁ、船内の管理とか...、異常の有無を調べたりとか...。あなたみたいに起きてきた人の遊び相手とか?」
「...これも業務か?」
「まぁ、そんなところです。あ!イライザには内緒ですよ!オフラインにしてまでこんなとこでサボってたのがばれると、彼女うるさいですから。」
「...イライザ?」
「この船内の頭脳です。まぁ、私たちのチーフみたいなものです。」
「ほかに誰が起きてきた?」
「今のところ、ルイさんだけですね。」
「..どうして俺は起きてきたんだ?」
「しりませんよ!」
少女は大笑いしながら次の手を指す。
次第に盤上の駒も少なくなり、お互い残るはキングとルークが一個づつ。
「ドローですね。ああ、楽しかった。エンドゲームまで行けたのは久しぶりです。」
「どうしてチェスなんて差してるんだ?こんな古いゲームを」
ルイは黒のキングを持ち上げてくるくる指で回す。
「楽しいからに決まってるじゃないですか。不思議ですよね。このチェスのルールが整ったのがルネサンス期だといわれています。それからずっと...ずっと経ったいまでも。語りつくされることなく差し続けされてるんです。こんな64マスのゲームがですよ」
少女は立ち上がる。
「こんな簡単な地形に見えて、終わりなく複雑に変化し続けるんです。まるで地球みたいに。」
「地球..。」
「恋しいですか?」
「あまり記憶がない..。」
「まぁ、気晴らしに外の様子でも見に行きましょうよ!」
ルイは16番のあとに続く。彼女の後姿を見ようと、それがアンドロイドなんてにわかに信じがたい。
「もう。ロペスったら。お茶くみに行ったきり帰ってこないなんて!とんだポンコツなんですから!」
「まぁ。彼なりに頑張ってるのかもしれないだろ。」
「ふ~ん。人間特有のやさしさってやつですかぁ?」
16番は下目使いでルイを見上げる。
「そうじゃない。見えないところのドラマを書き上げるのが人間の癖さ。アンドロイドにはそういうのないのか?」
「それ、マウントっていうんですよ。アンドロイドに対するハラスメントですよ!」
「...勝手に言ってろ。」
二人...もとい一人と一体は船内の廊下へと出る。
先ほどルイが通ってきたあの通路だ。巨大な窓を前に二人はベンチソファーに掛ける。
「地球からは..どのくらい?」
「うーん。ざっくりいえば10億7千キロってとこですかね。」
「途方もないな。」
「こんなの、宇宙から見ればちょちょいの数字ですよ。」
「地球はどうなってる?」
「大洪水ですよ」
「どういう言う意味だ?」
「これが、ノアの箱舟ってことです。だから宇宙船ノア」
「...」
「そんなことを思い出しても、楽しくなれませんよ。道は長いんです。言ったでしょ?今は忘れて..。」
「...。きれいな惑星だ。」
スクリーンには、蒼く光り、立派な環を巻き付けた惑星が映る。
「ああ、あれは...」
16番はこめかみに指をあてる
「シーラ。ですね。でもただのガス惑星ですよ。それに氷点下236℃の惑星なので寒いんですよ。」
「ほぉ。じゃああれは?」
「あれは...セディアですね。岩石質の惑星です。水と大気が確認されている貴重な惑星なんですよ。」
「地球型惑星..。」
「でも、地表温度が-200度ほどで、重力が地球の7.8倍ほど。恒星の光が当たるときとそうでないときの寒暖差も激しくて人が住むには向きませんね。」
「詳しいんだな。」
「ふふふ。オンラインで情報を得ているだけですよ。アンドロイドの頭はビッグデータのクラウドにアクセス可能ですから。」
「じゃあ..あれは?やけにまぶしい」
「あれは恒星の...。」
一人と一体は身を寄せ合って、終わりのないその映画を気のすむまで見続ける。
「星って、ロマンチックだって人がよく言いますけど、その意味が全く分からなかったんですよ。でも。今ならなんだかわかる気がする。」
「ませてるんだな、アンドロイドが」
「...!!、ちがいますぅ!!アップデートされたからですぅ!!」
16番は必死になって否定をする。
「今、わかるようになったんだろ?学習機能で。」
「ち..ちが、い..今アップデートされてぇ...そのぉ..。」
16番は目線をそらす。CPUの使用率が限界にきている。
「なんだっていいさ。今は君しかいない。俺はそれでも十分さ。」
ルイは16番の肩に手を回し、引き寄せる。
「ルイ..さん..。」
「ま、ほんとは人間の女がいいけどな」
「な!わ、私だって、いい男のアンドロイドがいいですよ!!もう!これだから人間は!」
「そう怒るなよ。あの星について教えてくれ。」
そこに例のあのロボットが現れる。
「あ!ロペス!もう!どこ行ってたんですか!」
16番はげしげしとロペスをけりながら文句を垂れる。
「まぁ、おちつけよ」
そのとき、16番が何かを感じ取って動きを止める。
「ん?...ふんふん。なるほど。気が利きますね。」
「どうした?」
「ロペスが食事を用意してくれたみたいですね。」
だだっ広い食堂にて、三人?は食事をとる。
ルイと16番がテーブル向かい合って、その角にロペスが鎮座する。
ルイは出された固形と呼べるか怪しい料理を口に運ぶ。
その様子を二体は肘をついて眺める。
「君たちは?なにも食べないのか?」
「いいえ、いただいてますよ。」
「?」
「見ますか?」
そういうと16番はワンピースを下からたくし上げる。
そこの臍の部分に腕サイズほどのダクトがつながれてある。おそらくこれで電源供給をしているのだろう...だが。
「わ...わかった。見せなくていい」
彼女が必要以上にたくし上げるものだから、必要なもの以外まで目に入ってしまう。
いくらアンドロイドといえど、体のつくりは少女のそれなのだ。
「...?どうしました?....あ!」
16番はワンピースを下すと、ルイに迫る。
「ルイさん。私でちょっとエッチなこと考えたでしょ?私アンドロイドですよぉ?」
いかにも調子に乗った表情をする。さっきの仕返しと言わんばかりに。
「....所詮は偽物だ。」
「ほんとぉですかぁ?」
ニヤニヤしながらルイの顔を覗き込む。
そしてルイの横にまわって座り、
「お客さん。こういうお店は初めてですか?あーんしてあげましょうか?」
さらに調子づく。
「...」
ルイは料理をすくったスプーンをそのまま16番の口に押し込んだ。
「んぐっ!!」
不意を突かれた16番はスプーンを加えたままのけぞった。
「もう!なんてことするんですかぁ!...あ、ちょっとおいしいかも」
口に料理の後をつけて怒る16番を見て、思わずルイは笑ってしまう。
「も..もう笑わないでくださいよ!あ!ロペスまで!!もう仕返しですよ!」
16番はスプーンで料理をすくってルイの口に押し込む。
だが、それは失敗し、ルイの口回りが料理だらけになるだけだった。
「ははは!へんなの!」
「そりゃあお前もだろ!」
その広い空間で三人?だけの笑い声が響いた。
そうして、料理も片づけたあと、ルイは16番に言う。
「俺、また寝るよ。ありがとう。楽しかったよ。」
「...そうですか。」
16番はすこし悲しげな表情を見せる。
「そんな顔もできるのか。」
「そ..それは..最新版ですもん。」
「そうか。」
ルイもそれに似た表情を作った。
「...嘘です。ほんとはちょっと寂しい。あなたが起きてきてくれるまで、ずっとロペスとふたりだけだったから。ロペス、チェスも下手だし。」
「...」
「でも、ルイさんは人間だから、起きてると寿命も進んでしまいますし、それがいいですよ。何も間違ってない。」
「そうか」
「最新のアンドロイドが言うんですから!..次はいつ起きてきてくれますか?」
「わからないな」
16番はとっさにルイに抱き着く。
「私のこと、次も覚えててくれますか?」
「ああ、ポンコツなアンドロイドがいたってことは忘れないと思う。」
「む!私だってスケベなルイさんのことは絶対忘れませんからね!」
二人はとっさに目が合う。そして互いの表情は柔らかいものになる。
「また会おう16番」
「ええ!待ってますよ。ルイさん!」
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「ナイトb6。はい!これでルークとクイーンのフォークですよ!」
二体はふたたびあの薄暗い倉庫でチェスを指しあっていた。
「ふふ。ロペスったらまた同じワナにかかるんですね。お勉強がたりませんよ!」
そこに何者かの影が寄る。その陰はロペスの背後から手を伸ばし、盤上に顔を出す。
「ナイトをd5に。そうすればナイトとクイーンのフォークだ。悪くてもクイーンの交換で済む。」
「...あのぉ。対局中の助言はルール違反ですよぉ?」
「それは知らなかった。何しろ記憶が抜け落ちてるものでね。」
「眠ったんじゃなかったんですか?」
「どうも寝つきが悪くてな。」
「今度は俺が先行でどうだ。」
「返りうちにしてあげますよ!!」
最初は真面目なSF書こうとしてたんですが、ちょっと方向が変わっちゃいました。