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第4章―3

 今、この世界を初めて見渡した草原の高台にハルヒコ達は立っていた。岬や半島と言いながら、草原の四方は深い森にのみ込まれ、その先にあるはずの海は波の微かなきらめきさえのぞかせることはなかった。

 ハルヒコは頼りない記憶をたどり、自分達が倒れていた場所に下りていこうとした。今さらながら、何か手掛かりのようなものが残っていないか確かめたかったのだ。

「私はそっちに行きたくない……。嫌な思い出しかないもの……」

 トウコはハルヒコにそう声をかけ引き止めた。

 ――確かに、トウコにとって、ここは忌むべき場所なのかもしれない。

 見下ろしたところで、ただ風に波打つ草原が広がっているだけだ。ハルヒコ自身も、ここにはもう元の世界に戻る手立ての欠片も残ってはいないように感じた。

「そうだね……」

 子ども達はここが特別な場所だったという感慨もなく、草原を走り回っている。

 ――ピクニックのような気分になれただけで、今日はよかったのかもしれないな。

 ハルヒコは子ども達に叫んだ。

「そろそろ帰ろうか――」

 そう言ってから、帰るという言葉が示す場所は、もう元の世界ではなくなっていることに気がついた。自分達が帰るべき場所は、今の生活が待っている『村』なのだ。

 ハルヒコは振り返った。

 あの日、この場所に立ったとき、うっすらと明けいく西の空に幾筋もの線が揺らめいているのを発見した。

 コメンコの村、朝食の準備で煙突から立ち上る煙の筋であった。


 ハルヒコはカナを背負って歩いていた。四人とも靴は履いていない。草原が絨毯のように敷き詰められ、足に痛みを感じることはなかったが、不足の事態が起こらないとも限らない。尖った物が隠れていて、それを踏みつけるかもしれなかったし、蛇のような生き物が潜んでいて足に噛みついてくるかもしれなかった。

 ハルヒコは先頭に立ち、そのような危険を可能な限り避けるように慎重に進んでいた。一歩一歩、探るように足を踏み出す。仮にそのような危機に見舞われることになったとしても、自分の足一本で済むのなら安いものだと思っていた。ハルヒコにとって、家族は宝以外の何ものでもなかったのだから。

 やがて草原が尽き、何かによって踏み固められた道とおぼしきものとぶつかった。いよいよ、あの煙は人工的なものだとの確信が深まり、また同時にすがるような期待が膨らんでいった。

 道には小さな石が転がっていて足裏に小さな痛みを感じはしたが、地面は乾いていて足がとられる心配はなかった。

 立ち上る煙がいつの間にか太くなっていると意識したとき、森の陰に明らかに人工的な家屋の屋根が覗いていることに気がついた。

 ハルヒコは走り出したい衝動にかられた。とにかく助けを求めなければ。

 それはハルヒコの家族も同じ思いだったろう。森を抜けると、数軒の家が寄り集まった村が姿を現した。シュウは勢いづいて走り出しそうになった。

 ――何か、変だ……。

 違和感があった。ハルヒコはシュウを小さな声で呼び止め、家族は森の灌木の陰に潜んだ。

 ――この違和感は何だろう……。

 ハルヒコはじっと村を観察した。

 建物が人工的なものであることは疑いようがなかった。だが、ハルヒコ達が元の世界で見慣れた家屋のデザインとはずいぶん異なっていた。行ったことはないが、ヨーロッパの片田舎のようだなというのが率直に抱いた第一印象であった。

 木の骨格で出来ていることは一目で分かった。外壁に黒ずんだ木の柱や筋交が模様のように見えていたからである。その黒い骨組みの間は、これもまた時を感じさせる、くすんだ漆喰のようなもので埋められていた。また、屋根に使われていたのは瓦ではなく、木製の板が葺かれているようだった。

 それだけでも違和感を覚えるには充分だったが、ハルヒコにはまだ何か引っかかるものがあった。

 ――そうか……。

 電柱や電線がない。幅の広い道でさえ舗装されていない。そして、さも当然のように車やバイクといった乗り物も見当たらない。およそ近代的と言える物が何一つ視界に入ってこなかったのである。

 そのとき、観察していた村に動きがあった。手前の家の扉が予期せず開いたのだ。

 ハルヒコ達が潜む場所からはかなり離れていたにもかかわらず、家族全員に緊張が走った。

 当時のハルヒコは、その扉から人が現れることに何の疑いも持っていなかった。助けを求められるような親しげな雰囲気の人であってくれと、無意識に思っていたぐらいだ。だが、今となっては、そのときの自分の想像力の欠如を反省せずにはいられなかった。

 この世界では、常識を超えた物事が日々ありふれて起こっている。それを知った今だからこそ、当たり前という考え方は一瞬で身を滅ぼしかねない危険をはらんでいると、ハルヒコは身をもって学んでいた。

 だから、このときハルヒコが抱いていた、扉から人が現れるなどという期待は願望以外の何ものでもなかったのである。

 それが人とはかけ離れた魔性の生物だったとしたら――。

 よしんば人であったとして、それが善意を解さない、悪意の塊であったとしたら――。

 そんな仮定のような話は、この世界の日常ではありふれた出来事だった。

 だが幸いにも、ハルヒコ達のスタート地点には試練と呼べるものは用意されていなかった。ハルヒコ達のこの思いがけない旅を、冒頭からスリルいっぱいの大冒険に仕立てあげるコーディネーターはいなかったのである。

「おばさん、だね……」

 シュウが小さくつぶやいた。

「おばさんだー」

 カナが繰り返した。

 ――おばさん、おばさんって、繰り返すのは失礼だろ……。

 こんな緊迫した事態にも関わらず、ハルヒコは言葉にならない小さなツッコミを入れずにはいられなかった。

 だが、確かにその扉から現れたのは、ハルヒコが求めていた通りの、見るからに人の良さそうな年輩の女性であった。そして、時を置かずに、さらに向かいの家からも同年代の女性が出てきて、二人は笑い声を混じえながら世間話を始めた。

 ここでも本来なら慎重な行動が求められるはずだった。だが、ハルヒコは家族をその場に待機させ、談笑している女性達の方へと近づいていってしまった。しっかりと観察してみれば、彼女らの服装はとても現代的とは言いがたいことに気づいたはずなのだが……。

「すみません……」

 二人は世間話をしていたときの笑顔のまま、ハルヒコの方を振り向いた。

「ヨド、オーヨニ」

 その言葉を聞いた瞬間、ハルヒコは体から血の気がひいていくような感じがした。

 それはハルヒコが今まで耳にしたことのない言語だったのだ。ヨーロッパのような雰囲気を無意識に感じていたためか、かなりの確率で英語の返事が返ってくると予想していた。だが、今の言葉はハルヒコが大学で学んだ第二外国語のドイツ語では当然ありえなかったし、およそ聞いたことのあるヨーロッパのどの言葉にも当てはまらなかったのである。

「ええっと……。あの、私達……」

 身振り手振りを混じえて説明しようとするも、いったいどうすればハルヒコも理解できていないこの状況を伝えることができるというのだろうか。

 ハルヒコが懸命に説明を試みるうちに、次第に彼女らの笑顔も消えていった。その顔には怪訝な表情が浮かんでいったのである。

 ――まずいな……。

 敏感にその場の雰囲気を感じ取り、ハルヒコの焦りは強まっていった。このままでは、状況が悪化していくばかりだと恐れを抱き始めた。もし意思の疎通が図れなかったら、自分達はいったいどうなってしまうのだろうかと。

「おはようございます……」

 背後から聞きなれた挨拶がかけられた。振り向くと、トウコと子ども達が立っていた。苦戦しているハルヒコを見かねてやってきたのかもしれない。

 もちろん言葉が通じないことに変わりはなかったが、子ども連れの家族がいて、どうやら困っているようだと彼女らに伝わったのは大きかった。

 とたんに事態は進展していった。彼女らは村の中心に向かって大声で何かを叫んだ。すると、次々と家の窓や扉から村人が顔を覗かせ、ぞろぞろとハルヒコ達の元へ集まってきたのだ。

 ハルヒコ達は村人達に取り囲まれるような形となり、その中心で寄り添い縮こまっていた。これから、いったいどうなってしまうのか検討もつかない。子ども達もハルヒコやトウコの背に隠れ、少し目を潤ませているようだった。

 村人の一人が、その囲いの端にいた人間に向かって大声で叫んだ。何か指示を出したことだけはハルヒコにも理解できた。

 ――いったい、何の指示を出したんだろうか……。

 それからしばらく、囲んだ村人達にちらちらと観察されながら、いろいろな場所で交わされる、理解できない内容の会話を聞かされ続けることとなった。

 ハルヒコ達は、まな板の上の鯉のように、ただ審判が下るのを待つばかりだった。だが、どうやら襲われるような心配はなさそうだとも感じ始めていた。

 ずいぶんと居心地の悪い時間が過ぎていった。いつまでこの状況が続くのだろうかと思い始めた頃、村人達の囲いを割って、ガチャガチャと音を立てて近づいてくる者達がいた。

 村人達の囲いが外から順序よく解けていくと、そこに現れたのはハルヒコ達の想像も及ばない人物が現れたのである。

 ――まさか、こんなことがありえるだろうか……。

 ハルヒコだけでなく、家族全員がそのとき同じことを思ったはずだ。そして、こうも考えただろう。

 どうして、自分達家族が選ばれたんだろうか。勝手に許可を出したのは誰なんだろうか。まさか、一緒に慌てているふりをしているけど、家族の中に……。

 ――ああ、やっぱりこれは……。

 シュウがハルヒコの背中に隠れたまま、おずおずと話しかけてきた。

「パパさん……。これ、ドッキリだよね……」

 ハルヒコもそうとしか思えなくなった。

 なぜなら、村人達の囲いの向こうから現れたのは、銀色に輝く甲冑に身を包んだ中世の兵士達だったのだ。

 ――悪い冗談だ……。

 すぐにでもドッキリと書かれた看板を掲げて、それなりに知名度のある芸能人が現れることだろう。しつこく理解できない言葉で演技を続ける仕掛け人達も、早く種明かしをしてくれと思いながら嫌々やっているのかもしれない。

 ――この人達の顔も、そんなに外国の人達っぽくはないしな……。

 ヨーロッパのような雰囲気なのに、村人達の容姿は、言ってみれば全員がハーフのような印象で、最初に会ったときからハルヒコは軽い親近感を覚えていた。舞台に合わせて、それっぽく見せるために役者達を集めたのなら、やけに中途半端なキャスティングだなと思わずにはいられなかった。

 ハルヒコはそろそろ種明かしをしてもいいんじゃないかと、いい加減うんざりしてきた。しかし、自分達が騙されているという推測は、ハルヒコの抱いていた都合のいい願望でしかなく、ハルヒコ自身の中にはやはり捨てきれないもう一つの可能性がくすぶり続けていたのだ。

 どうして自分達が選ばれたのか。一般人である自分達に、ここまで大きな舞台を用意する必要があるのか。そもそも、自分達を騙して誰がおもしろいと思ってくれるのか。――それはつまり、ドッキリではないという可能性だ。

 だからこそ、ハルヒコ達は騙されているかもしれないと感じた後も、その態度を変えなかった。緊張を崩さなかった。それほど、この状況にリアリティを感じていたということだろう。

 そして、ドッキリと書かれた看板を掲げた人物は、いつまで経っても現れなかったのである。

 兵士達は分からない言葉でハルヒコ達に話しかけてきた。それは決して威圧的な態度ではなかった。むしろ、その表情からハルヒコ達のことを心配してくれていることが分かるくらいであった。

 そんな何一つ進展のない時間がどれくらい経っただろう。ハルヒコ達家族の気力も尽きかけていた。カナにいたっては、ハルヒコの背中に体をあずけて、うとうとと何度も目をしばたたかせていた。

「キャシャリッジ カタ!」

 突然、一人の兵士が別の兵士に向かって声をはり上げた。その声が飛んだ方向に、村人達の囲いが大きく開いていった。

 人垣が解けていた先に待っていたのは一台の馬車だった。

 ――どこかに連れていかれるのかな……。

 直感というよりは、状況から見て必然のことのように思えた。ハルヒコは覚悟した。

 だが、不安はあまり感じなかった。兵士達のハルヒコ達に対する柔らかな対応もそうだったが、移送に使われるであろう馬車も、特別に鉄格子がはめられているようなものではなかったからだ。むしろ、停滞していたこの事態が進んでいくことの方が、ハルヒコにとってはありがたいくらいだった。決して良い方向に転がっていく保証など何もなかったが……。

 兵士達は身振り手振りで、ハルヒコ達に馬車に乗るようにうながした。努めて笑顔をたやさずに。

「みんな、乗ろう……」

「あなた、大丈夫なの……?」

 普段のトウコなら、少しは非難めいた色を込めてくるところだったが、今はそんな余裕もないほどに、ただただ不安な様子であった。

「ここにいても何も始まらない。それに、この状況では、この人達にしたがって付いていくしかないと思う」

 もし、ここで逃げ出したりしたら、やましいところがあると判断され、自分達はより不利な立場に置かれることになるだろう。

 ハルヒコは覚悟を決めた。

 そのとき、狙ったようなタイミングで、ぐぅとカナのお腹が大きく鳴った。

「パパ……。お腹すいた……」

 ハルヒコは微笑んでカナを抱っこし、ぽんぽんと背中を優しく叩いた。

「お腹すいたなー。パパさんもすいたよ。もう少し一緒に頑張ろうか?」

 カナはハルヒコの胸に顔をうずめたまま「ん……」と一言だけ答えた。

「さあ、みんな。乗ろう」

 ハルヒコはカナを抱っこしたまま、馬車のステップに足をかけた。

 馬車の内部には、数人が腰掛けられる長椅子が向かいあって左右に備えつけられていた。壁には大きな窓が並んで空いており、鉄格子のようなものは、もちろんはめられてはいなかった。どうやら、罪人を運ぶような馬車でないことは明らかだった。

 ハルヒコを先頭にトウコと子どもをはさむように並んで座った。スペースは充分に空いていたが、何も言わずとも皆つめて寄り添うように座った。

 向かい側の席に座った兵士が馬車の御者台に声をかけた。それに呼応するように、パシッと軽い音が鳴り、ゆっくりと馬車は進み出した。

 ハルヒコはもう戻れないところまできてしまったと、今さらながら自分が下した選択に迷いを生じさせていた。頭から血の気が失せ、ぐるぐると無意味な思考がめぐり、考えがまとまらない。いや、そもそも選択肢など初めからなかったのではないか。何かに押されるようにして、こんなところまで来てしまった……。

「ウッイ キャシャリッジ!」

 馬車が動き出してすぐ、後ろから叫ぶような声が飛んできた。馬車は直ちに停止した。

 一人の女性が馬車に駆け寄ってきた。そして、窓の外からハルヒコ達に声をかけ、手に持った何かを渡そうと腕を伸ばした。

「ディレ イベトサィ」

 何を言われているのか理解できずに困惑しているハルヒコ達の横で、兵士がその女性と二言三言、言葉を交わした。兵士は納得したように笑顔になると、ハルヒコ達にその女性が手にしている物を受け取りなさいと、手振りで説明した。

 ハルヒコ達は手を伸ばし、それを受け取った。

 ――パンだ……。

 それは丸い形をした少し硬めのパンだった。女性はカナがお腹をすかせている様子に気づいて、急いで家からパンを持ってきてくれたのだった。

 ハルヒコは思わず涙ぐみそうになった。

「ありがとうございます。本当にありがとうございます……」

 何度も頭を下げながら、伝わるはずのないその感謝の言葉を繰り返した。

 馬車が再び走り出した。ハルヒコの思いは伝わったようだった。その女性はいつまでも笑顔で手を振り続けてくれていた。

 村や女性が見えなくなるまで、ハルヒコ達は窓から顔を出していた。座席に戻ると、向かいに座っていた兵士が手を口に持っていくしぐさをして、もらったパンを食べなさいとうながしてくれた。

 食べたパンは少し硬めでぱさぱさとしていたが、噛みしめるとほんのりと甘みがしみ出してきた。

「おいしいね」

 カナがにっこり微笑んだ。


 それから馬車は、のどかな田園風景の中を小刻みに揺れながら進んでいった。

 子ども達だけでなくトウコも疲れきってしまったのか、三人とも今はすうすうと寝息を立てて眠っていた。

 先程まで、向かい側に座る兵士が子ども達に向け、顔をおもしろおかしく変えてみせ笑わせてくれていた。その様子から、彼にも同じくらいの歳の子がいるのだろうと思った。

 ハルヒコは流れていく景色を眺めながら、これはドッキリだ、などという希望的観測をもう捨てざるをえなかった。

 ハルヒコ達がなぜ騙されなければならないのかという本質的な疑問はもちろんのこと、この目の前に広がる壮大なセットを一般人である自分達に用意する理由も見つからなかったからである。

 どこか外国の片田舎に連れてこられていたとしても、ハルヒコが慣れ親しんだ文明の気配はまったくなかった。車やバイクといった乗り物や、電柱や電線といったインフラも、それら全てが巧みに隠されているとは到底考えられなかった。

 ここに至って、ハルヒコが抱いた残りの可能性は二つ。

 一つは、時空を越えて、つまり時間と場所を飛び越えて中世のヨーロッパにタイムスリップしたという可能性。いったいどんな偶然か必然かは分からないが、自宅のリビングからこの時代と場所に突然飛ばされてしまったのだ。

 そして、もう一つの可能性は……。

「アエィク!」

 兵士がそう言って、ハルヒコの背後を指差した。ハルヒコは振り返った。

 ――城だ……。

 遠くにエオラの町と城が見えてきた――。


 こうして、ハルヒコ達はエオラ城へと連れてこられ、そしてマグダルと出会うことになる。

「パパさん、あれは何だろう?」

 城門脇にある衛兵の詰所でハルヒコ達が待たされていたとき、窓の外を眺めていたシュウがそう聞いてきた。

 ハルヒコも窓からシュウの見つめている先、雲一つない晴天の青空を仰いだ。

 ――ああ、そうか……。

 そこに至って、ハルヒコは確信したのだ。

 もう一つの可能性――。

 ハルヒコ達は、時空を越えてタイムスリップしたのではなかった。

 ――ここは、やはりファンタジーの世界だったか……。

 空高く、はるかな上空に、それは悠々と翼をはためかせ飛んでいた。

「ドラゴンだ……」

 知らず、ハルヒコの口からその言葉がもれていた。

 後にマグダルよりその龍の名を教えてもらったことがある。

「龍の名は『シエラレゴ』。神代の時代、神々が戯れにつくった神獣の一匹じゃ」

 そして、こう付け加えた。

「案外、この世界に来たそなた達を見物しにきたのかもしれんな」と……。


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