釣り場のゴミ問題。
長ェ……(汗)
楽しいだけならば、きっと幸せも見失うよ。
ゴミ屋敷とか、一時期凄い報道されてたよね。
でもさ、お近くの海岸沿いとか堤防の潮が淀んでるところをよく見て欲しい。
報道とかされてないけど酷いよね、正直。
砂浜に打ち上げられたゴミで、「これ絶対釣り人が捨てただろ」と確信するようなものって結構あるよ。
いやね、俺だってルアー無くしたりして、環境的にはあまり宜しく無いとは思うよ?
自覚はしてる。
でも、「やべぇ、やっちまった……」って思う。環境的に宜しく無いのと、財布へのダメージでホントに笑いどころじゃないよ。
だって、魚達や海からしたらルアーや仕掛けは“異物”そのもの。いっそのこと、“ゴミ”と言い換えてもいい。
これだけでも察しが付く人も居ると思うけど、“人間って結局は欲垂れ”だよね。
『ルアー無くしちゃった……でも、次にはコレ使うか』とか、『まっ、どうせ新しいの買えばいいや』って思う。
魚達からすれば、凶悪な狩猟器具。そして何よりも、迷惑千万極まりないゴミを増やしてしまうのが俺達釣り人です。
でも、どうしたって釣りしてると、根掛かりしてしまう。
俺は、プロ達が『やれ底を取れ、やれ底にはデカいの居るから』って言っても、極力底を取ろうとしません。
だって根掛かるもん。自分の大好きな遊び場にゴミ増やしたり、海鳥の痛ましい亡骸を目の当たりにしたくなんか無いですからね。
……まあ、陳腐な綺麗事に見えなくもないけど、そう思ってはいますね。
だから、根掛かった人の気持ちは分かる。
悔しいし、惨めな気持ちになる。なんせ苦労して、竿やルアーも揃えるんだからさ。
……でも、回収できるなら、回収できる分の糸だけでも回収しようぜ?
俺が、前に夜釣りに行った時にこんなのがあったんだよね。
サビキ釣りやってて、仕掛け上げてくる時に、魚付いてないのに結構重たい。引き上げてビックリした。
アジング──アジをルアーで釣るやり方──の、ルアーと糸が付いてきた。しかも糸は長くて、ぐるぐる巻きにはなってたけど、ざっと見ただけで4m近かった。そのルアー、ワームって言って、ビニールで出来ててシラスみたいな形をしてる。
それも、そのワームにジグヘッド(針とオモリが一体になったもの)が丸々残ってた。
視界悪いし、危なかったのを覚えてる。
だからって『釣りなんてするな!』とは安易に言えない。俺も好きだし、そこの関係者(フェリー乗り場だった。地元の土木事務所もあって、管理もしているらしい)も絶対頭抱えてると思うんだよ。
スゲー頭に来ることは、まだあるよ。寧ろこれ、まだ可愛い部類です。
ところで、《釣り禁止》の場所って何処だか分かりますか?
恐らく大半の人が釣り禁止になった場所を思い浮かべると思います。
悪いですけど──それ、違いますからね?
『大体何処の堤防や漁港でも、基本釣りは禁止です』。
つまり、結論を急いで言えば、漁師さんや地元民の方々に目をつむって貰った上で遊ばせて頂いているんですよ、俺らは。
フェリー乗り場や埠頭なら、港湾関係者の方やそこを管理する会社や、入ってる企業の方々ですね。
多くの人達の寛容さの上に、遊び場として貸して頂いているんです。
そこを履き違えてるのか。そもそも分かっていないのか、考えるつもりすらないのか。ゴミを捨てたりする人はかなり居ます。
本来であれば、皆さんのお手本になるべき年長の方でさえゴミを平気で捨てたりしています。ゴメンね、気分悪いよね。
でも、紛れもない事実なのは間違いないですね。
だって俺が地元の堤防行ったとき、お年寄りの方が居たけど、“フツーにゴミ捨てて、そのまんまで笑って釣りしてました”よ。
あのさ、コレが例えば餌で地面汚してるとする。それがそのまんまだとさ。
コレがスゲー危ねぇの。冗談なんかじゃない、ガチだから。
夏場が近付けば近付くほど、餌にスズメバチが寄ってくるんだよ。サビキのオキアミとか、『なんでまた……』ってくらいの頻度で飛んでくる。それも、数匹一度に寄ってきたらもう逃げるしかない。釣りどころじゃないよね。
でさ、今俺が言いたいのは、『餌なんて放置してたら、皆スズメバチに刺されちまうよ』ってこと。
漁師さんや、ファミリーで来てる人。子供なんて、刺されでもしたらマジヤバいからね。
人殺すようなハチも寄せるような、危険な代物捨ててんじゃねえよ。
悪臭も酷いよ、あれ。近隣住民から苦情が行くのって、多分漁師さん達だけど、漁師さんのせいじゃないよ、餌の不始末は。
俺の地元のフェリー乗り場でも、クロダイ釣りに来てたオッサンが、餌入ったまんまの袋ごと置いて帰ってったよ。
信じられる?
袋ごとだよ?
「お前は釣れねえからってゴミ捨てるくらい堪え性もないのか」って思うね。
それに、もうひとつ。
釣り場でフグが釣れたって、食べられませんよね?
なんせ毒がある。テトロドトキシンは、最早有名な毒物のひとつですからね。
皆さんはフグ、どうしてます?
コレね、フツーに地面になげうって放置したり、酷い人になると踏みにじったりして殺してる。
……もうさ、食べたり思い出にするとか以前に“虐殺”もいいとこだからねそれ。
俺らだって、魚達を釣って“食べる為に”殺してる訳だけど。ただ「食べられないから」とか、「ムカつくから」とか、人間の勝手な都合で理不尽に殺す権限なんてないよ。誰にもそんな権利もない。動物愛護団体の槍玉にあげられたいっていうなら、別に止めもしないけどさ。
あいつらだって悪食だけど、それでも精一杯毎日を生きてる。それは釣ろうと思う魚達でも全く一緒だよ?
『鳥が食べるでしょ?』だって?
“海鳥や鳥だって、毒のある魚なんて分かってるし、食わない”んだよ。
言ってみれば、海鳥達が野垂れ死にしようが構わんってことだよね。
ここまで行くと、人間じゃなくて“獣の仕業”だよ。
そんな奴らと同じ趣味か、と思うと疲れる。
ゴミほっぽっておいて、デカい魚釣ってドヤ顔して。フグとかムカつくからって理由で踏み殺す。海に帰すこともしない。
これさ、漁師さんや地元民から見て、“獣”と“釣り人”の区別なんて付かないじゃん?
“竿やクーラーボックス”担ぎ込んでる時点で、『迷惑な奴らがまた来た……』なのよ。それが初心者とか、マナーしっかりしてる人達がやって来てもね?
「あなたはマナーの悪い人ですか」って聞くわけにもいかないし、質問するのはアホらしいよね。
犯罪者が捕まって「やってない」と喚くようなもんだよ、キツいこと言うけどね。
じゃあ、そのゴミとか始末するのってさ、“結局漁師さんや地元民、他の釣り人”だったりするんだよ。
特に漁港の堤防なんて、漁師さん達の仕事場だからね?
堤防がゴミひとつ無いのって、まず間違いなく漁師さん達がやってるよ。自分らで捨てたりしたものじゃないのにね。
考えても見て欲しい。
自分達が普段仕事で使う場所に、見ず知らずの遊び目的の連中がゴミ捨ててる。そんでもって、魚釣って喚き散らかす。
最初は「まあしょうがねえか」とか「道具も高いし、家族連れもいるから」って理由で怒りと惨めさを堪えてくれるだろうよ。
最初は、ね。
毎日同じことされたら、「なんで俺らがこんなことしなきゃならんの?」になるよ。我慢ってのには限度がある。
だって、理不尽だもん。相手が自分の庭で散々好き放題ゴミ捨てたり、フグを殺してそのまんま。餌も餌が入ってたゴミ袋もそう。更には餌やイカのスミで堤防を汚して洗いもしない。
そうして去っていったかと思いきや、また別の連中がやって来ては汚し騒ぎ、笑って去っていく。
堪忍袋の緒が切れるのもそうだけど、勘弁してくださいって思った時に様々な感情を『釣り禁止』の四文字に込めるんじゃない?
つまりね、『釣り禁止』って言うのは、行くとこまで行ったってことな訳だ。
ゴミ捨てたりして、漁師さん達が精神を少しずつ摩耗して、挙げ句時間まで浪費するんだから。
ちょっと別の視点からみるけど。
俺思うんだけどさ、『ボランティアって、なんで有償じゃないの?』ってこと。
ここでまず感情を抑えてイメージをして欲しい。
毎日毎日、仕事に炊事、掃除。洗濯物を干したり、育児にも追われなければならない。
仕事、正直言うね。
──毎日毎日、超タルいっす(笑)
でも、日々を生きる為には“仕事しないと食えない”じゃん。タルかろうが何だろうが。
災害が起こる度に、派遣されるボランティア。
「素晴らしい」って、ニュースではさも褒め称えられんばかりに報道されるけど、俺はちょっと違ってて。
『皆食えていける? え、ちょっと……大丈夫!?』と思うのね。
海外ではボランティアは、“有償”とされてるのね。でも、日本じゃ“無償”。稼ぎもなく生活すらままならない状況に精神を摩耗し、不便な生活のなかで人に奉仕する。赤字だのなんだの考えずに。
頭は上がらないですよ。でもそれ以上に、彼らの生活が心配です。この辺り話すと日本って、割りとそういうところ矛盾点と薄情なこと露呈するし、長くなるから言わないけど、ホントに俺はボランティアって、『生活考えると“無償のボランティア”なんてただの害悪だろ』と思いますよ。
ここでさっきの漁師さんが精神を摩耗するという話に戻る。
結果、時間と労力は資産となる。
ここで『違う』ってヤツは、ちょっと表出ようか?
仕事だって、時間×労力(×コスト)=俸給。当たり前でしょ?
この辺り、考えて辿ることは必要だけど、ゴミを拾って“時間”を使って、“労力”を消費して──漁師さんや港湾関係者の方が疲れる。
消耗しながらね。
釣りは場所とタイミングって言うけど、漁もそうだ。どうしようもない連中が捨てたゴミに掛かりきりでタイミングを逃すと、獲れ高にも関わって来る。漁師さん達の死活問題にもなるし、精神衛生上で言えば非常に宜しくない。
流石に思うよ、「道徳の授業で『人の迷惑になることはしちゃいけません』って、そんな最低限のことすら分かんない?」ってね。
さも偉そうなことばっかり書いてるけど、俺の地元でアオリイカの聖地があるの。うん、まあ津久見市なんだけどね。
もうね、騒音やゴミ問題は当たり前。駐車のマナーが悪すぎるし、現地住民と釣り人とのトラブルもあったらしい。
極めつけは、船を係留してるロープに人糞。
これ、新聞にも出てたけど、マジで同じ釣り人ととして赤っ恥。漁港周辺住民の怒りも当然だわ。
釣り禁止、と続いてコメントも上がってたけど、それ読んで感じ取った。『もうマジ無理。いい加減にしてくれ』って感情。
ヤバいのは重々承知してますよ、釣り禁止が増えることは。俺だって遊びたいし、釣り人同士の触れ合いって、中々こっぱずかしいけど貴重だし、人の優しさにも気付けるんだからさ。
でもですよ、それが“彼らの選択”なら、仕方ない。
所詮俺らは、人の寛容さと優しさの上で迷惑掛けながら遊んでるんですからね。俺がこないだ立った釣り場も、結局漁師さん達の仕事場です。
……分からない人には、所詮何やったところで分からないだろうけどね。
分かり合えない手合いは、割りと何処でもいますよ。
マジメに関わるだけ無駄ですし、トラブルが元で心に傷を追うかも知れません。なので、無視が一番です。そして、そっと小さなものでもゴミを拾ってくれることが一番いいのかな、と。勿論、負担にならないよう、ポケットに収まるほどのゴミでも、余裕がある時に大きなものを持って帰って捨てるのでも嬉しいです。
『俺はそんな連中とは違う。だから拾うんだ』とでも思って頂ければ嬉しいですね。
そうすれば、誰かが見てますよ。
『あっ、あの人こないだもゴミ拾ってた釣り人だ。また来てくれたんだ!』ってね。
嬉しい気持ちだけは、絶対他所へはいきませんよ。
釣り人として毒されることなく、失意に沈むことなく楽しく健やかに過ごせることを願うばかりです。
なんか急に綺麗事っぽくなりましたがね(笑)
さて、暗い話ばっかりだったけど、ちょっと息抜きしようか。
漁港で釣りしてて、漁師さんや他の釣り人が挨拶してくれることって嬉しいですよね。
漁師さんで年かさのある人って、割りと若い人や子供が釣り場で賑わってるのを好ましく思ってる。大声とかは論外だけどね。
子供が好きな人なんか、もしかしたら孫と同じくらいの人とか大好きなのかも知れないよ。
俺なんかが挨拶したら、「お、あんちゃん、釣りに来たのか?」って、言われるよ。案外、『よし、今日も頑張るか』と思ってくれるかも知れない。
でも、自分の仕事場が笑顔で溢れてたら、『あんま獲れなかったけど……ま、いっか』くらいは思ってるかも知れない。
「こんにちは! ここ釣り、大丈夫ですか?」とか聞くのも大事なこと。分からないことをしっかり聞くことはトラブルを避けることに繋がるし、第一印象は本当に何処でも肝心だから。
漁師さんだって、趣味で釣りしてる人も居るから、道具が安くないことを知ってる人も多いんですよ。
だから多少のことは大目に見てくれる。
でも、それに甘えて胡座をかくのはマジでダメ。
「また来いよ」って言われる人になりたいよね。
でもこれ、仕事でもおんなじこと言われる人になりたいってのもあるよね。
何処行ったって同じなんだよ……きっとね。
その為に出来ることって、考えたらびっくりするくらい簡単でしょ?
気が付かない人も多いけどさ。




