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スーサイドシティ

暗い森の中でスーサイドシティを目指す事になった御剣達

その行く手に待ち受ける者は

-暗い森の中を初期装備である懐中電灯を頼りに田島と二人で進んでいく


「しっかし自殺志願者の町とは縁起でもない二つ名の街があったもんだなぁ、なぁ御剣

どうする?町民全員死体だったらさぁ」


暗い森の中を行く恐怖とスーサイドシティへの得体の知れぬ恐怖から俺はすくんで頷く程度のことしか出来ない


-スーサイドシティ、どんな町なんだろうか

田島が言った通り全員自殺して死体だらけだったら嫌だなぁ


「…ん?」


ふと気がつくと少し開けた場所に出ていた、唐突に移動したというこの感じもゲームのバグかAIの暴走なんだろうか


「うぅ…うっ…」


泣き声が聞こえる方を見てみると、田島ぐらい(後で言ったら怒られそう)に見える少女が三角座りで泣いていた

特に警戒もせずに近寄って言って声をかける


「おい、大丈夫か?」


「まて、何かおかしい!

直ぐに離れろ!」


田島がそう言われすぐに飛び退く

少女が顔を上げるとその顔には無数の指一本くらいの芋虫のような魔獣と思われるものがビッシリとついていた

きっと死体を操って人を呼び寄せて寄生する相手を増やしていたのだろう


芋虫のような魔獣がこちらへ飛びかかってくる


「…く」


飛び退いてすぐなせいで体が怯んで動けない


「ファイア!」


田島がそう叫ぶと前の芋虫のような魔獣と少女の死体は燃え盛って塵となった


「田島、お前どうしてそんなことが」


田島が首をかしげながら答える


「さぁ、私にも分からない

つい咄嗟に出た、もしかしたらAIが余興として面白くないから私に能力を与えたのかもな」


やけにこの世界に馴染んでいる田島をまた少し不思議に思いながらも、助けてくれた礼を言いまた歩き出した



-それから歩いて1時間と少し、急に10メートルはある門のような建造物が見える


「やっとスーサイドシティに着いたようだぞ、御剣

…ん?」


急に田島が別の方向を向いたのでそちらへ向いてみると、顔を塞ぎ込んで三角座りしている現実世界で言う女子高生ぐらいと思われるピンク色の髪をツインテールにした女の子が居た


「さがって、御剣ッ!

燃えろ!ファイry」


「やめて!違う違う!人呼び虫なんて付いてないから!」


あの芋虫のような魔獣は人呼び虫と言うのか

いかんいかん冷静にそんな事を考えてる場合ではない、危うく人を殺しかけたんだゲームの中とはいえそれは流石にいけないし無駄な殺生は避けたい


「はぁ、危なかった

まぁ、いいわ 殺されかけたけど許してあげる

貴方たち名前は?」


警戒を解いた田島が答える


「話の導入がすごくスピーディーだな、流石ゲーム

私は田島でコイツは御剣だ」


「げ…え…む?何それ?

まぁいいわ、今街に入ろうにも怖くて怖気付いていた所なのよ

貴方たちも行くのよね?連れて行ってよ」


田島が小声で耳打ちする


「マジでゲームだな、ここまでゲームだと思わなかったぞ」


マジでゲームなんだな、これが


「「「さて、そろそろ街に行くかぁ(ましょうかぁ)」」」


ゲーム特有のテンポで3人で街の門へと進んでいく



-「訪問者の方ですね?ただいま手配致します

そういえば魔獣はどうされました?」


門番が俺が魔獣を連れていないのをみて質問してくる

君のような勘のいい門番は嫌いだよ

プログラミングされた事以外喋らなくていいよ、AIさん


「手配が終了しました、ようこそ!

我ら死を恐れぬ自殺志願者達の街、スーサイドシティへ!」


開いた門の先に見えたのは-

読んで頂きありがとうございました!

まだ続きますのでよろしくお願いします

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