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PM 5:20

 誰もが納得する嘘の内容とは、『偽造型』だろう。偶然にも“偽”という言葉が入っている。偽物──嘘、字面からも判断できるとても親切なものだ。内容は不親切極まりないが・・・


 これは、芯も表面も嘘っぱちで非の打ち所無い。何故なら、嘘だから。どれだけ掘り下げても出てくるものはホラばかりでどうしようもない。


 問題は『拡張型』だ。嘘と真実が入り雑じるグレーなものである。


 私は疑問に思う。それは、自分に対してもだ。



 どこまでの肉付けなら許せるのか?



 先ほども言ったように、人から人へ伝達されると多かれ少なかれそれは起こる。


 いや、許容範囲で考えるなら、何もかもが嘘っぱちの『偽造型』にも当てはまる。



  真っ白な嘘



 それは、何なのか?


 人は言う、真っ赤な嘘と対極に位置するものだ、と。それは、自己満足の為に他人を犠牲にすることはなく、他人の為に自己犠牲によって嘘をつくこと。


 だが、嘘には変わり無い。


「ワタシの為に嘘までついてありがとう!」


 そう言ってもらえたら、表面上の貸し借りは消えてくれる。表面上だ。上っ面でしかないのだ。


 バレてしまった暁には、例えそれが他人の為、その人のためであっても、信頼は消え失せる。どんなに感謝しても、どんなに感謝されても、其れ以降は彼に対して不信しか残らない。それどころか、自分に対しても不信を抱きはじめるだろう。


 彼がやること為すこと、自分を騙すためなんじゃないか?そもそもそんなワタシも騙される事を知りながら知らないふりをして付き合っているんじゃないか?


 そう、ワタシは自分を守る為に自分に背を向けているんだ。嘘をついているんだ。


 いわゆる自分を守る為、つまりは自己満足なのだ。彼は真っ白な嘘で相手を守ったつもりだったが、結果相手は自己満足の為に自分に対して嘘をつくという最もタチの悪い真っ赤な嘘をつかせる結果となる。


 そうなんだよなー、彼は真っ白な他人の為の行動が、実は真っ黒だったってわけだ。



 ・・・話が逸れた。



 ここでの話は、『どこまでの肉付けが許されるのか?』だった。しかし、行き過ぎた肉付けは、たとえ他者の為であったとしても上記で述べた道を辿ることになるだろう。その前に私は他者の為に肉付けられた話など聞いたことはない。



 うん?・・・あ、あれか?「ここは任せとけ!」ってやつ。死亡フラグと呼ばれる類いは自己犠牲の元に味方を助ける。或いは、物語の進行を促す。


 確かにそうだな。勝算の見込める相手でもないのに『絶対勝てる!』みたいな気持ちを込めて、先行く相棒に期待を持たせるんだもんなあ。


 私なら、そんなこと絶対にしない。


 考えてもみろ。相手が一人だろうが、複数人だろうが、一人で戦うよりも二人で戦った方が時間も仕事量も半分だ。確実性も高まる。それに、先に仲間を行かせたとして、悪戦苦闘するのがオチだ。万が一にもフラグを立てた味方が後から参戦したとして力を十二分に使ってしまっているんだ。足かせにしかならん。


 ともあれ、大抵の場合──私が知っているものに過ぎないが──そのフラグを立てた仲間と再会することはない。


 それでもって、新たな仲間を迎え入れたとする。同じような局面に出くわすと、過去がフィードバックし罪もない相棒を疑いの目で見るのだ。信頼の欠片もない。


 あ、そうそう。『信頼』と『信用』は全くちがう。たとえ『信頼』する相手であっても、仕事や責任を引き継ぐときは疑うべきだ。引き継いだ後では、全責任は自分にある。それが前任のミスであっても、確認しなかった自分が悪い。


 『信用』は手抜きであり、責任に対する甘えでしかない。


 ・・・また、話が逸れた。こう何度も逸れてしまっては、行き着くものも行き着かんと思われるだろう。


 安心しろ。全ての伏線は回収してやる──と、フラグを立てておく。



 さて、となるとここでの答えは『過度な肉付けは、よしなさい』ということだ。強引な気もするだろうが、気にするな。どうやらキッチリとした境界線は見当たらない。だから、別の視点から『拡張型』について考えていくことにしよう。もう少し雑談をお付き合い願いたい。

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