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予兆1

太陽から何兆キロメートルも離れた冥王星の外太陽系宇宙の果てに

数千億個の彗星の巣があるという。


この太陽を中心とする一番外側の辺境の彗星雲オールトの中で

ほとんどの彗星のもととなる星が一生をかけて極寒の暗黒空間の中を

ゆっくりとゆっくりと太陽の周りを公転している。


今から230万年前のある日この中の一番大きな星がことりと太陽

に向かって落ち始めた。大宇宙の瞳が遠い地球という美しい星に

憐みの瞬きを送ったからだ。


この星は230万年の長旅を経てやっと惑星のいる領域にたどり着いた。

土星から木星にかけてその強力な引力で軌道が捻じ曲げられて、火星

から地球への直撃コースに定まった。


まだ地球上の誰も気が付かない。黙々と太陽接近への道のりを進んで

くる。この星が火星と木星間の小惑星群に突入したときはじめて探索機

に探知された。


そしてそれはじわじわと宇宙の光と影の中を縫うように地球に接近して

いた。地球の数十倍の容積を持つその巨大ガス状彗星は急速に濃縮拡散

を繰り返しながら、


あたかも天空のアメーバのように地球を目指していた。

その軌道は狂うことなく地球を一直線に貫いていたのだ。

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