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カシミール7
まだ勢力は微々たるものだが必ずその日は来る。
今は意見の分かれている両派を団結させることが第一だ。
この時パキスタン領内に強力なイスラム戦士育成機関を
創設することと武器弾薬等全面支援が確約された。
初めての過激派との会談終了後みんながイスラム商人の
館をそっと忍び出たところで砲撃が始まった。
インド軍からの砲撃だ。東パキスタンにインド軍が侵攻すると
同時にパキスタン軍が停戦ラインを越えて南下してきたのだ。
町から国境南の峡谷付近までは10数キロ離れてはいるが
空気を切り裂く砲撃の音はよく聞こえる。
ラジオはがなり立てている。町の周囲には強力なインド軍が
守備を固めていて北方の大峡谷を挟んで両軍は
対峙したまま動きが取れなくなるはずだ。
この峡谷を超えることは両軍にとって至難の業なので
町の人々は少しも慌てはしない。停戦ラインはその峡谷の
さらに北部の稜線に沿って地図上に規定されている。
砲撃は数日続き時折偵察機が来るくらいでそのうち
停戦になるはずだ、人々は皆そう思っている。




