ぎゃわれとポルとフラグたんの出会い
第4章 ぎゃわれとポルとフラグたんの出会い
西暦2008年
ぎゃわれはまだ当時13歳
学生服を着て中学校に通っていた。
当時ぎゃわれの部屋は時空が歪んでいた。
自分のパワーに気づいておらず、自らパワーを放出しており、部屋が魔窟化していた。
それは中二病というわけではなく、ぎゃわれ個人の二次元や特撮への愛情や自分の世界観への愛情だった。
ある日の学校帰りにぎゃわれは部屋に帰ってきた。
「ただいまよーって、うわっ!!」
ぎゃわれが目にしたのはベットで動く、ペンギンのような物体と神に書かれた鳥の怪人が動いていた様子だった。
その光景は自分の部屋になんてものがいるんだというものだった。
「ぎゃわれは帰る!」
「帰るなポル!いやここが帰るとこポルでしょ!」
「こくこく」と頷くフラグたん。
ぎゃわれは空いた口が塞がらないようなよくわからない表情でその2体をみていた。
「なんだこのしゃべる物体はー、まぁいいか」
「なんでお前は冷静なんだよー」
部屋を飛び回りながらぎゃわれを見るフラグたん。
「いやー、非日常を望んでたわけじゃないんだけど、夢じゃないなら嬉しいなーって」
「望んでたんじゃないポルか!」
「そ、そうかー、我はフラグたん!この部屋で生まれたぞ!」
「ポルもだよー」
ぎゃわれはラノベを振り回しながら驚いた。
「え!この部屋で!どういうこと!?」
「わかんないポルけど、何となくポルは君を待っていたんだと思うポルよ?」
「そうか、ぎゃわれだ」
「ポル?」
「俺、ぎゃわれだ!これからよろしくな!」
「ポルポル!よろしくポル!」
「おう!我、フラグたん!よろしくな」
なんかよくわかんないけど、絆とかいろいろめちゃくちゃだが。3人が繋がった瞬間であった。
まだブナパルトマンと出会う前の出来事だった。
3人はその後、何事もなく、普通というと変ではあるが、その部屋で過ごした。
家族には内緒ではあったが、2人はぎゃわれのパワーによって生まれた存在だったので、食べ物はいらなかった。
学校にもついていくこともあったが、本編で語るようなことでもなかった。
非日常だが、平凡に3人は日常を楽しでいた。
よき友として、時に遊び、時に喧嘩をし、時には笑ったり、こうして仲はどんどんよくなっていった。
だが、3人の運命をかえる出来事は、すぐ近くまでせまっていたのだった。