仁王門通りの仁王さん
京都市内の一角に仁王門通りという通りがある。
市内の東西を走るほんの小さい道であるが、西に通り抜けると視界の向こうに鴨川が広がる道である。
その名の通り、仁王門通りには、鴨川に出る少し手前に寺があり、その境内には仁王門があった。
仁王門とは、両の門柱の中に仁王さん(金剛力士像)が祭られており、言い伝えでは寺に悪い者が入らぬよう年がら年中、寺を守っているのである。
2体の仁王さんの一方は阿形、もう一方は吽形と言われ、これを俗に「阿吽の呼吸」と言われている。
ちょうどセミが鳴き始めた初夏の事。
僕はその仁王門通りを歩く仁王さんを目撃したのだった。
昭和61年。仁王門通りに面して小さな小学校があり、僕はそこの6年生のY君という生徒が嫌いだった。
Y君はクラスの人気者で、4年の時にアメリカから日本に帰って来た。Y君は転入してきたとたんにクラスのヒーローみたいな存在になっていた。それもそうだ。勉強も出来てスポーツも万能、おまけに英語もちょっとだけ話せ、爽やかな笑顔で顔もカッコいい。抜け目のない小学生だった。まるで漫画の中から出て来たかのような、間違いなくクラスの主人公にすぐなっていた。
ひねくれ者の僕はそんなY君がなぜか最初からずっと嫌いだった。
だからいつかY君を困らせてやりたい。なんて考えていた。
そのY君が昨夜から行方不明になっていた。
昨日の夕方、いつも遊ぶ寺の境内でかくれんぼをした時、Y君だけがいつまで経っても見つからず、結局、みんなは帰ったものだと思いこんだらしい。
だが、実際は家にも帰っておらず、夜になってY君の両親が学校や警察に連絡したのだった。
当然僕にもその連絡は来た。
「Y君がどこに行ったか知らないか?」
大人たちは大問題だと言わんばかりに慌てた様子で右往左往していた。
それも見て、僕はニヤけるのを隠すのがうまいなと自分で感心した。
実は、僕はY君の隠れ場所を知っていたが、誰に聞かれても知らないフリをした。
僕はY君を困らせる計画を実行しただけだったのだ。
警察は誘拐と事故の両面から捜査しているようで、Y君を捜索する一方、犯人からの連絡があるかも知れないと、Y君の家に泊まり込んでいるなんて話が僕の耳に入って来た。
僕はそれを聞いて心の中で少し笑ってしまった。
犯人からの連絡なんて、一生無いのに。いったい警察は何を待っているんだ?
僕がどうやってY君を困らせた……いや、閉じ込めたのか……。
事の始まりは、僕が仁王門の鍵を見つけたからだった。
学校で仁王門の中の仁王さん(金剛力士像)を勉強する機会があった。その時、仁王門の中に入る小さな木の扉が門柱にある事に気付いたのだ。
木の扉は縦100センチ横80センチほどの小さな扉で、よく見ないとそれが扉だと分からないようなデザインになっていた。僕がそれを扉だと認識したのは、小さな蝶番を発見したからだった。
扉は恐らく、仁王さんに線香やロウソク、花を奉ったりするちょっとした小部屋のようになっていた。
僕が見た時、その扉には小さな鍵がささったままになっていた。
それを見た瞬間、僕の中である欲望が湧き出て来るのがわかった。
「ここならY君は喜んで隠れる」
そう思うと体が自然に動いた。
僕は、誰も見ていない時にその鍵を抜き取った。その小さな鍵が、これからの僕を変える。
すごくおもしろい。僕は興奮した。その鍵をY君に渡せば、Y君はかくれんぼの時、必ず使うだろう。Y君は自分がクラスのヒーロー的存在だと自覚している。誰も隠れないような場所に隠れて驚かす事に強い興味を示すはずだ。間違いない。
決行に当たり僕は事前にこの扉から仁王門に入ってみる事にした。
夜の10時頃になると、寺の境内は真っ暗闇に包まれており、懐中電灯を持っていないと不安に襲われてしまう。
僕は鍵をポケットから出して、鍵穴に差し込んだ。
鍵を回すと何かが持ち上がるような軽い重さを感じ、すぐに扉はふわっと開いた。
仁王門の中は薄暗く、むせるような埃とイヤな匂いが舞っていた。
一歩足を踏み入れるとパリパリと何かが壊れていく感触が足を伝わってくる。
僕は床を照らした。
鳥の糞、鳩の糞か。
門の上の方には、鳥よけのネットがあるが、どこからか入って来るのだろう。
トトトト……。
鳥が歩く音が天井から聞こえてきた。
ひょっとしたら仁王門には屋根裏的な部分があるのかも知れない。
僕は落ち着いて来て、辺りを照らした。
棚のような物の上には、銅製の灯ろうのようなものや花瓶だと思われるものが置かれている。
ふと、懐中電灯の明かりに仁王さんの顔が照らされ、いつも怒っている顔の仁王さんが、今晩はもっと怒っているようにも見えた。
僕はその仁王門の中をウロウロして、計画のあれこれを考えた。
それは至福の時間だと感じながら。
僕は決行する日を今か今かと待ち望んでいた。Y君たち、仲の良いメンバーは夕方によくこのお寺で遊んでいる事は知っていた。
あとは、いつ、かくれんぼをするかだ。それさえ事前に分かれば、計画を実行する事が出来る。
僕はじりじりとその日が来るのを待った。
鍵を手に入れひと月ほどたったある日。もうすぐ夏休みだという日に、その時がきた。
教室でY君たちがかくれんぼする話をしているのをたまたま耳にしたのだ。
「今日しようや!」
Y君は楽しそうに微笑んでいた。
放課後、僕はこっそりY君に近づき、その場所を教えた。
その時、非常に興奮しているY君をよく覚えている。
「そこやったら絶対わからへんな!」
Y君は僕に「教えてくれてありがとう!」とお礼まで言ってくれた。
最高のかくれんぼが出来ると、Y君は興奮しているのだ。あの場所に、仁王門に隠れることを。
僕はかくれんぼが始まる時間の少し前からそこに潜んでいた。
かくれんぼが始まる前に僕は扉の鍵を開けて置いた。
しばらくして、
「じゃんけんぽん!」と聞こえてきた。
かくれんぼが始まったようだ。
子供たちのキャッキャと言う声が聞こえ、僕の心臓も踊った。
Y君は僕の思い通りにここに隠れに入って来た。
僕は、仁王さんの足元に隠れていた。Y君が入ってくる部屋とは棚で隔たりがあり、隠れるには都合が良かった。
部屋の隅にうずくまり声を潜めるY君の後ろからゆっくり忍び寄り、口を塞いだ。
びっくりしたY君の動きは思ったより激しく無かった。もっと猫みたいに激しく逃げ回られる予感がしていたが、Y君は恐怖で動けなかったみたいだった。
僕はすぐに右手に持っていたトンカチをY君の頭めがけて思いきり振り下ろした。
ぐったりしたY君の身体は急に重たくなり、僕は抱えきれなくなり床に落とした。
Y君は動かなくなった。
死んだのか?
僕は不安になって、もう一度トンカチを振り下ろした。
ボコンとY君の頭は凹み身体が縄のようにしなった。
力が完全に抜けているようだ。
僕はY君をしっかり縛って、仁王さんの足元に隠し、仁王門を出た。ほかのみんなにはばれないようにこっそりと出た。
出ですぐの大木に身を隠し、さらに確認してから、塀を乗り越えて墓側に降りて身を隠した。
心臓がドキドキして両手の震えが止まらないほど、興奮していた。
その夜、僕は興奮して寝られなかった。
ふと、Y君は本当に死んでいるのだろうか。そんな疑問がよぎり、何度もあの時を思い返した。
ーーーY君は僕の思い通りにここに隠れに入って来た。
僕は、仁王さんの足元に隠れていた。Y君が入ってくる部屋とは棚で隔たりがあり、隠れるには都合が良かった。
部屋の隅にうずくまり声を潜めるY君の後ろからゆっくり忍び寄り、口を塞いだ。
びっくりしたY君の動きは思ったより激しく無かった。もっと猫みたいに激しく逃げ回られる予感がしていたが、Y君は恐怖で動けなかったみたいだった。
僕はすぐに右手に持っていたトンカチをY君の頭めがけて思いきり振り下ろした。
ぐったりしたY君の身体は急に重たくなり、僕は抱えきれなくなり床に落とした。
Y君は動かなくなった。
死んだのか?
僕は不安になって、もう一度トンカチを振り下ろした。
ボコンとY君の頭は凹み身体が縄のようにしなった。
力が完全に抜けているようだ。
だが……。
僕が去ったあと、縛られたY君の手がピクリと動く……。
ダメだ。
寝られない。
どうしても想像してしまう。
やはり死んでいない可能性はあるのではないか。
僕は深夜になるまで待って動き出す事にした。
大丈夫だ。
警察は寺周辺から学区外の捜索に切り替え、誘拐を視野に入れてY君の家に集まっているらしい。
僕は自分に言い聞かせて家を出た。
懐中電灯だけを手に、僕は暗闇の仁王門通りを歩いて向かった。
寺は静まり返り、誰も居なかった。
ただ仁王門は月の灯りだけでライトアップされ、怪しく僕を待っているかのようだった。
夜なのに鳩が飛んできて、仁王門の屋根に止まった。
僕は仁王門に入り、懐中電灯をY君の死体に当てた。
Y君は前と同じ形で死んでいるように見えた。
胸を撫で下ろしたのも束の間、妙な違和感を感じた。
よく見るとY君の身体の下にある埃が動いた形跡がある。
僕は慌てY君の口元に手を当てて息を確認した。
「……スー」
わずかに弱弱しく鼻から息が聞こえた。
Y君は一度意識を取り戻したのだ。そして、誰かに気付いてもらおうと必死で動いたのだ。
しかし僕はついていた。
口と手足を縛り付けておいて正解だった。
それをしていなければ意識を取り戻したY君が自力でここを出て助けを求めていたかもしれない。そして、僕が犯人だとバレるところだったのだ。
なら今、もう一度ちゃんと殺しておく必要がある。
偵察に来ただけだったから懐中電灯しか持っていなかった僕は、棚にある銅製の灯ろうをY君に落とす事を思いついた。
重そうだし、落とすだけで、一撃で殺せるかも知れない。
僕は銅製の灯ろうを持ち上げようと両手でつかんだ。
その時、ふと誰かに見られている気がした。
Y君を見たが動いてはいない。
しかし、強烈に視線を感じる。それも、とても深い暗闇からだ。
ここには、僕とY君、そして……。
僕は恐る恐る仁王さんを見上げた。
「クルックゥ……」
鳩だ。
仁王さんの肩に1羽の鳩が乗っている。
鳩の視線だ。
僕は自分に言い聞かせた。
ただの鳩だ。焦るな……。
安心した僕の手がふいに揺れて、懐中電灯の光が仁王さんより上の高い所を照らした。
すると無数の鳩が並んで僕を見ていた。
僕は思わず懐中電灯を床に落としてしまった。
その音に驚いたのか、一斉に鳩が仁王門の中を飛び回った。
僕の目の前を何羽と鳩が飛び交い、羽ばたく風圧をもろに感じて思わず頭を抱えて床に座り込んだ。
その時だった。
Y君が目を覚まして僕を見ていた。
そのY君の瞳からは、恐怖と不安しか感じられなかった。
鳩が落ち着くまで僕とY君は見つめ合った。
Y君はブルブル震えて身体を小刻みに揺らしている。
Y君の口にはロープでさるぐつわがされている為、喋る事は出来なかった。
「バタン!」と、急に音が聞こえたので、僕は誰かが来たのではないかと緊張した。
ゆっくり起き上がり扉の方に目をやった。
扉は開いていた。
音を立てて勢いよく開いたのだ。
鳩が開けてしまったのか。僕はそう思ってY君を見下ろした。
Y君は僕を不安げに見上げている。
やはりここで殺しておく必要がある。
僕は棚の銅製の灯ろうを抱えようとした。
やはり重い。
チラリとY君に視線をやると、恐ろし気な目で僕を見ている。
くく……傑作だ。
頭に落としてやる。
その時、声が聞こえた。
「逃げろ」
僕は気が動転して辺りを見回した。しかし他に誰もいない。だが、確かに僕の耳元で聞こえた。
「逃げろ」と。
僕がY君を見ると、Y君のさるぐつわがほどけている。
え……。
見ているうちに、今度は固く縛ったY君の足のロープもひとりでに解けていく。
そんなアホな……。あれだけ固く縛ったのに……。
ロープがひとりでに解けていくなど。僕は幻覚を見ているのか?
次の瞬間、Y君が口を開いた。
「せ、せん……せい……」
僕は『先生』と呼ばれ、背筋が凍るような感覚を感じた。
この状況でまだ僕を先生と呼ぶのか。Y君、出来るなら僕の事は言わないで欲しい。こんな事ならY君の口を潰しておけば良かったか。
いまやロープがどうのこうの考えている時間はない。
「かえ……り……たい……」
か細いY君の声で僕にスイッチが入った。
殺すのだ。この一撃で。
僕は無我夢中で銅製の灯ろうを抱えた。
とてつもなく大きな石の手が僕の腕を掴んだ。大きな意思がその手にあると、一瞬で感じた。僕にこれ以上何もせまいとする、強靭で、大きな力だ。
「逃げろ」
再びその声を聞いた。
Y君が僕の足元で動き出しているのが分かった。
芋虫のようにゆっくり動き出している。
早くしないと逃げられる。
しかし、僕はその石の手に押さえられて動けない。いや、手のせいなのか。もっと別な大きな力を感じ、恐怖で動けないのだ。
僕は、誰の声かようやく理解した。
僕は仁王さんを見上げた。
その手の持ち主は仁王さんだ。
仁王さんは僕を見ていない。
「離せ!」
懸命にもがいても僕の腕はビクともしない。
仁王さんはずっと『あ~!』と声を張り上げているような顔をしている。
だが僕の心にハッキリと聞こえ来る。
「正直に言うか?」
「言う! 正直に言う!」
とっさにそう声を出してしまったが、実際そのつもりは毛頭なかった。
不思議な事にスッと仁王さんの腕の力が抜けた。
いまだ。
僕は無我夢中でY君を追いかけ、Y君の片足をつかみ仁王門に引きづりこもうとした。
「ぎゃぁ!」
Y君が大声を上げた。
そのとたん、扉の向こうから大きな石の手が入ってきてY君を身体ごと持って行った。
つかんだはずのY君の足は僕の手からするりと消えるように無くなった。
今の大きな手は……。
小さな木の扉から、仁王さんの足が見えた。
まさか。
もう片方の仁王さんは仁王門を飛び出していると言うのか。
「悪い者よのぉ」
仁王さんの声が聞こえたが、僕は仁王門を飛び出すように走りだした。
Y君を連れ去った仁王さんを追いかけるのだ。
僕はY君を殺さなくてはならない。
50メートルほど先にY君を抱えた仁王さんが歩いている。
仁王門通りは西に進むと南北にある道と交わり、十字路が次々と現れる。
京都特有の碁盤の目のような道のつくりになっているのだ。
仁王さんの歩幅は大きいがゆっくりだ。
追いつける。どんどん近づいているのが分かった。
Y君を抱えた仁王さんは仁王門通りに出て3つ目の十字路で止まり、ゆっくりY君を下した。
その十字路を右に曲がるとY君の家がある。仁王さんはそれを知っているかのようにY君をその十字路に丁寧に置いた。
仁王さんは振り返り、僕をにらみつけていた。
口が閉じている。吽形型の仁王さんだ。
このまま走る。走って仁王さんをかわすんだ。動きはのろいはずだ。僕の方が早いはずだ。
仁王さんをかわして、Y君を抱えて逃げれば僕にも勝機はあるはずだ。
捕まるものか!
必死で、必死で、両足も、両腕も動かした。
汗が全身を濡らし、べちゃべちゃして気持ち悪い。かまうものか。
これでもか、これでもかと、足を、足を……。
いっこうに目の前の仁王さんに近づかない。
その内、頭が痛くなってきた。
なぜだ……なぜ追いつかない!
僕は背後にいる阿形型の仁王さんに全く気付かなかった。
仁王さんは僕の頭を掴んで動かないようにしていたのだ。
ただ僕は道をバタバタ走る動きを繰り返していたのだ。
「せーの!」
僕は2体の仁王さんに寺まで運ばれた。
阿形の仁王さんは怖い顔で僕の頭を掴んで離さず、吽形の仁王さんは僕の両足を持っていた。
僕は2体の仁王さんに横一文字に抱えられ仁王門通りを進んでいた。
進みながら僕は今後の事を考えた。
仁王さんは寺の守り神だ。僕を殺すなど、野蛮な真似はしないような気がしてきた。
仁王門まで連れていかれ下ろされたあと、この二人の仁王さんにこっぴどく怒られ、そして「反省したら帰れ」と言われる事を想像していた。
そうならば、そのあとY君が起き上がるか発見される前に走って戻り、再び殺すだけだ。
もう二度と仁王門には近づかないぞ。
などと想像していた。
寺に入ると、案の定、仁王門の前で仁王さんは立ち止まった。
言い訳のチャンスを与えられていると勘違いした僕は、精いっぱいの心にも無い謝罪の言葉を仁王さんに言った。
しかしながら仁王さんは、
「見苦しい」
と、人差し指と親指で僕の頭をひとひねりしたら、僕の首がちぎれた。
くそぉ……。
僕はこれから世間が驚くほど人をいっぱい殺すつもりだったのに……。
Y君はその始まりに過ぎなかったのに。
なのに……。
僕の首を引きちぎった阿形の仁王さんが、僕の頭をほおり投げると、不思議な事に僕の頭は、仁王門の屋根裏に入ったようだった。
僕が最後に見た景色は、仁王門の屋根裏だった。
薄暗い仁王門の屋根裏にはおびただしい数の骨が散らばっていた。
そのうちに僕の胴体も放り込まれて来たみたいだ。
僕の胴体の上に鳩が数羽乗っているのが見える。
暗闇からうごめく人間のような影が何人もいるように見えた。まるで新入りをもてはやすように嬉しそうに手を振っているように見える。
ここは何なんだ。
彼らは生きているのか?
死んでいるのか?
そもそも人間なのか?
ガリガリに痩せた気色の悪い腕が伸びて来て、僕の頭を掴んだところで意識は無くなった。
数日後の朝。
その寺の住職は不思議な事に気付いた。
「こりゃぁ……なんちゅうこっちゃ……」
住職は何度も2体の仁王さんを行き来して見比べた。
なんと、阿形の仁王さんと吽形の仁王さんの位置が逆転していたのである。
「はてさて……」
住職は目を円め、仁王門を眺めたあと、お経を読み始めた。
Y君の担任だった先生はあの日から行方不明になっており、Y君の証言から全国指名手配されているが、現在のところ目撃情報は無い。