登場人物・用語
フェオドーラ・リヴォフ
本作の主人公。リヴォフ侯爵家の一人娘、生まれた直後にラヴェンティとの婚約が決まっていた。
バルトロメイ・リヴォフ
フェオドーラの父。リヴォフ侯爵家の当主。陽気ないいおっちゃん。聖霊”ビシャモン”という筋肉質の大男を眷属として使役。現国王とは従兄弟同士で、フォクスラーク王家の血筋を引き、”星詠み”もできる。
エレーナ・リヴォフ
バルトロメイの妻でフェオドーラの母。聖霊”アンズー”を眷属として使役。
アナスターシー・リヴォフ
フェオドーラの従兄弟。リヴォフ侯爵家の次期当主。
リリィ・ブラディ
フェオドーラ付きの侍女。
エル・フォクスラーク
セルディア国の第一王子。神子リュシルの生まれ変わり。フォクスラークの碧と言われる青い瞳にアッシュブロンド。フェオドーラ曰く絵本の王子様そのもの。
リュシル
セルディア国で崇められている神子。彼女の魔法技術の知識、予言を本に記した。強大な魔力を持つ。セルディア国を小国ながら強力な魔法国家に成長させた。
ラヴェンティ・ローゼン
ローゼン公爵家の嫡男。フェオドーラの婚約者。赤髪、赤黒い瞳で三白眼が特徴的。真紅の貴公子と学園で通り名が付いているが本人は嫌がっている。シエルが苦手。
ルディ・ローゼン
ラヴェンティの父親。ローゼン家現当主。元は、ダール帝国の第一皇子。
イーラ・ローゼン
ラヴェンティの弟。故人。
シエル・アルムリッド
アルムリッド公爵家の次男。フェオドーラの一つ上で、幼馴染。黒髪、黒い瞳で婚約者なし、社交界では結婚したい男No.1と言われている。ラヴェンティからは狸野郎と言われることが多い。卒業後は司書隊に入隊。
レインホンド・アルムリッド
アルムリッド公爵家の長男。エル様が生まれる前までは、最強の魔導師と言われていた。司書隊の副長。
シルメリア・ルゥ
ルゥ公爵家の娘。エルの婚約者。ルシオを護衛としてよく引き連れている。スモーキーグリーンの瞳とブロンドの髪、その白い肌から”妖精”と言われている。
ルシオ・リュクスタール
リュクスタール伯爵家出身の騎士。司書隊所属の武装司書。
ウルシャ・リュクスタール
リュクスタール伯爵家の長女で、次期当主。司書隊所属の武装司書。
ベンハルト・アトキンス
平民出身の騎士。司書隊一番隊所属の武装司書。黒髪をセンターに分け、生気のない目をしている。聖霊”フェンリル”という銀色の大きな狼を眷属に持つ。
アマリア・ブルース
平民出身の女性騎士。茶色い長い髪を一つに束ねている。武装司書で唯一聖霊を使役していない。
ヴィルヘルム・マクマリー
平民出身の男性騎士。マッシュヘアーの小動物のような可愛げのある男性。武装司書の中でも若い、自称常識人。
フローリアン・レム
レム伯爵家出身の男性騎士。ただのイケメン。ヴィルヘルム曰く野生的で食欲旺盛。
シア・ジー
有名な東洋の商人一家出身の騎士。司書隊五番隊隊長。シエルの直属の上司。性格が悪い。狐目ので灰色の瞳と髪の毛。
エロイーズ・オルドリッジ
オルドリッジ子爵家出身の女性騎士。司書隊一番隊所属。体の弱い弟がいる。
レイナルド・ルビオ
ダール帝国の第二皇子。赤髪で赤黒い瞳を持つ、柔らかい印象の男性。フェオドーラのクラスに留学してきた。
ラメイル
聖杯。フェオドーラの眷属。リュシルの元眷属。顔がエルに瓜二つ。昔からいる聖霊でその強さから人間から神として崇められていた時代もあった。名前がリュシルがつけた。
三大公爵家
ローゼン、アルムリッド、ルゥ公爵家のこと。この三家とフォクスラーク王家により図書会が建てられる。現在図書会会長を担うローゼン公爵家が三家でもっとも権力をもつ。
図書会
神子リュシルを祀る機関。リュシルの記した、膨大な魔法技術、予言の本を管理している。本を扱うのが管理司書、本を守るのが武装司書。
司書隊
図書会が運営するこの国最強の武装機関。武装司書により構成される。
聖霊
肉体の持たない魂だけの存在。この世に現像するものを核として、この世に体現化できる。しかし、肉体を体現するには膨大な魔力が必要であり、体現には人間の眷属になることが多い。稀に自分の魔力だけで体現できる聖霊もいる。
眷属
従属に関する魔法契約の総称。眷属の魔法契約は基本、主人が魔力を一定量供給することで従僕が従う契約。
魔法特恵
血筋など、特定の人間や聖霊にしか使えない魔法。星詠みなどがある。
星詠み
星という運命の流れを詠み、未来を予言する能力。星詠みで詠んだ未来は変えることができる。リュシルの星詠みの予言はほぼ確定された未来を詠んでいる。
聖杯
神子リュシルが眷属として使役していた聖霊。
言霊
魔法の一つ。言葉に魔力を乗せて発することで相手を従わせることができる。かける相手の魔力や地位、場所など様々な条件により左右される。
フィヤル山の噴火
18年前、フェオドーラとエルが生まれた日に起きた自然災害。約一万人が死亡した。
新光派
リュシル信仰において、信仰深い宗派。エルをリュシルの生まれ変わりと受け入れ、神子リュシルと同一視している。
堅光派
リュシル信仰において、信仰深い宗派。新光派から派生した宗派。リュシルを唯一神として信仰し、エルを生まれ変わりを名乗る紛い物として認識している。
ダール帝国
カロメアの都市を境にセルディア国に隣接する大国。550年前の大戦で敗北している。