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カミサマのかぞえかた  作者: 蜉蝣丸
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ハロウィンが来た

頭空っぽにしてもズンドコズンドコ圧倒的な情報量に圧倒される

何だこれは


ハッピーハロウィン

子どもたちが次から次へと洋館へ入ってはお菓子の入った袋を持って出てくる

いや子どもだけではない近隣の住人であろう成人していると思われる者ももちらほらと居る

中を覗けばそこには少女が1人にこにこと笑いながらトリックオアトリートの掛け声に応えてお菓子を渡している

そう1人だ1人しかいない


洋館はかなり大きな建物なのにしんと静まり返っている

庭を見渡しても他には誰もいない

いったいどういうことなのだろう

つい先日までは人と妖で溢れかえっていたはずだ

人と変わらぬ外見の者も見るからに化け物と言えるような外見の者もそれはそれは多数いた

それなのにこれはどういうことなのだろう


不思議に思いゆっくりと少女に歩み寄る

この少女は何者なのだろう

なぜたった1人でいるんだろう

こんにちはと声をかけそしてトリックオアトリートと告げる

そうすると少女は


「こんにちは、それでは甘い甘いこちらをどうぞ」


と袋を差し出してくる

それをありがとうと受け取りその場を離れる

中を見ると手作りと思われるかぼちゃのランタンやコウモリをディフォルメしたデザインのクッキーやキャンディーにチョコそしてマフィンだろうか正に色取り取りといった様相だ

そして全てが個別包装されており非常に手間がかかっていると思わせる出来栄えだった


ハッピーハロウィン、今日中に食べてくださいね


と書かれたイラスト入りのメッセージカードが入っていた

振り返るとやはりにこにこと1人で訪れる者達に応えていた

洋館を見ると窓は全て閉まっていてカーテンも閉じられている

玄関を見ると綺麗に掃除されているのか石畳にはほとんど砂や土が付着していなかった

出入りしている足跡は1人分しかないように見える


何かがおかしい

だが具体的に何がおかしいのかが解らない

住人は皆で何処かに出かけたのだろうか

少女1人を置いて?

不思議に思いながら洋館の周りを回る裏手に出て愕然とする


何だこれは


たくさんのたくさんの


綺麗に本当に綺麗に磨かれた石が並んでいる


一つ一つに文字が彫り込んである


色々な文字が彫り込んであるようだ


よくよく見ると人名とメッセージのようだ


これは


もしかして墓……なのか?


一番近くの石には


竜胆椿 ありがとう椿お母さん ありがとうお父さん


そう彫り込んであった


何故だか無性に寂しい気持ちになりその場を離れ洋館の表側に戻る

そして少女の方を見る

そこにはやはりにこにこと笑いながら訪れる人々に応じる少女がいた






ご拝読ありがとうございます


楽しい楽しいハロウィンですね

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