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カミサマのかぞえかた  作者: 蜉蝣丸
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天子茸のカミサマ■変異

寝落ちしていた

そういう日もある


そして一気に

「勝手に出て行ったらダメじゃないですかぁ。せっかく助けてあげたのにぃ。また捕まりたいんですかぁ?」


そう言いながら熊がこちらに来る

不思議な子のお友達なのかなと思っていると私の手を取って引っ張ってきた

怖くなったからやめてと言って熊の手を弾いて離れる


「あれぇ?もしかして人に根付いちゃったんですかぁ?これだから零落して堕ちた節操のないカミサマって嫌なんですよぉ」


と嫌とか言っているのにニヤニヤ笑って嬉しそうににじり寄って来た、怖くて後退る


「うふふぅ。それでも流石は天子茸のカミサマの子株ちゃんですぅ。孫株のわたしと違ってすっかり人間そっくりですねぇ。あ、知らない解らないって顔ですねぇ。天子茸の系譜は感情を元にした力を持つんですよぉ。私の場合は毒ですねぇ。薬にもなるんですがぁ。あなたの力はぁ。あらあらぁそんなに警戒しなくてもいいんですよぉ。」


怖い怖い怖い、慌てて来た道を戻る

走りながら不思議な子を抱き上げてその手をしっかり握って離さない、随分とおとなしいなと顔を見ると眠っているのか目を閉じていた

後ろを気にしながら走る、姿は見えないし足音が聞こえて来ないから追って来てはいないみたいだけどここはダメだ、逃げないと

はやくはやくと急かされるように石のところまで戻って来た、けれど次はどうしたらいいんだろうと思い悩む

その時すぐ横から


「何処に行くんですかぁ?あなたの居場所なんて何処にもないんですよぉ?わたしと一緒にいましょうよぉ。あなたのその力があればわたしだって外見だけでも人間に近づけるかもしれませんしぃ。仲良くしたいんですよぉ」


と聞こえた、足音は聞こえなかったのに!怖い逃げないとはやくはやくはやく

もう外に出るしかないと走る

いよいよ入り口が近づいて来たその時に今度は前の方から


「また出て行くんですねぇ。わたしとここでおとなしく待っていればいいのにぃ。今ならまだお目こぼしして貰えると思いますよぉ。それにわたしが助命嘆願すれば無下には出来ませんからぁ。だから、ねぇ?」


と聞こえて来て思わず足が竦む、こいつと一緒に待つなんてあり得ない!

でもいったい何処にいるんだろう、声は聞こえるのに姿が見えない


「でもそんなにわたしが嫌なら仕方ないですねぇ。じゃあ後は自分だけで頑張って下さいねぇ。ああ、もし思い直したなら明日の午前8時までにここに戻って来て下さいねぇ。それまでなら待っていますからぁ」


後ろからも同じ声が聞こえてきて混乱する

何を言っているのか解らない、こわいこわいこわい

逃げよう逃げようここから逃げよう

私は人間だ、今は人間なんだから

そうやって走っていると男の人達の声が聞こえてきて慌てて隠れる


「もう全部ダメだった」「はやく回収しないと大変なことになるぞ」「回収?いやもう駆除するしかないだろう」「成長の方向によっては使い道があるのでは?」「既に犠牲者が出ている制御は無理だろう」「それにここまでの事態だ。統合政府が出張って来る」「なら今のうちに撤収するか?」「ああ、でも始末だけはしておかないと」


何のことか解らないけれど怖いことを言っているのだけは解った

どうしよう院長先生はどうなったんだろう、院はみんなはどうなったんだろう

どうにかしないと、どうにかしたい

そう思いながら隠れていると男の一人がこちらを見た時に目が合ってしまった、慌てて逃げる

後ろから「待て!」「いたぞ!」と聞こえて来る

ちらりと後ろを見ると3人の男が怒鳴りながら私を追いかけてきていた


怖い逃げないとという思いの他にふつふつとした怒りと疑問が湧いてきた

どうして私がこんな目に合わないと行けないのか解らない、私の方がすごいのに

どうして私を追いかけて来るのか解らない、何の役にもたたない肉のくせに

どうしてどうしてどうして

そうやって考えていたからなのか行止りに追い詰められてしまった


「抵抗するなよ、失敗作」


そう言われてカッとなる

そして同時に妙なぐらい冷静な部分が考えろ、思い出せと訴えかけて来る

何を?と疑問に思った瞬間に棒で殴られた


「直接は触るなよ、どこまで変異していて何を使って来るか解らんからな」「そんなヘマはしねぇよ」「油断だけはするなよ」


3人が代わる代わる棒で殴りつけて来る

受け止めようとしたり避けようとしたりしても相手が3人いるせいで誰かの棒に殴られる、でも不思議と痛くない

不思議な子を抱きしめてうずくまる


「ああ?こいつ死体を庇ってやがるぞ」「そんなにその干からびた死体が大事なのかね」「自分で殺して喰ったんだろうに」「非常食とか?」「訳がわからんな」「待て、あの死体動いているぞ」「どういうことだ?」


死体?死体って何のこと?この子は生きているよ

そう思いながら立ち上がる


「抵抗する気か!」「出来損ないが!」


だってこの子は、私なんだから

生きているんだよ、私になって

だからそんなこと言うあなた達も殺して、私にしてあげるね

不思議な子を私を蓮子ちゃんにしてくれた蓮子ちゃんを立たせてあげる、さあ私を増やそ


「クソが!おい!銃を使え!抑制弾だ!」「任せろ先に本体を狙うぞ」


ドン!ドン!と撃たれると身体から力が抜けた、身体が崩れ始めた

でももう手遅れだよ

影がボコボコと沸き立つ

男達の影に泡立った影が触れる、影から私の感じていた恐怖と焦燥が入り込む

男達はパニックになったのか逃げ惑い始める

1人の男がその場に座り込んだので這いずって行く

助けてそう聞こえた気がした


でもだぁめ


いただきまぁす



ご拝読ありがとうございます


2つ持ちなんですよ影法師は影胞子とカゲホウシ

いったいいつから

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