死願華□想いを添えて
そういえば面倒な仕様だった事を思い出した
レアプリ美味しいので回収しなくては
椿さんは奏音ちゃんに酷いことしたのに全く自覚がない
感覚としては軽いスキンシップ程度である
今のうちにと奏音から力の大部分を削ぎ落としたはいいが、その力の行き先に迷ってしまった
そのまま放置すると大規模破壊に繋がってしまう恐れがあるからだ
いったん受け止める器があった方がいい
だっくんに呑ませてもいいんだけどこれ以上強くなられても正直面白くない
周囲を見回すと奏音が持っていた華籠が目に付いた
その華籠は力の象徴でもある小さな白い華でいっぱいだ、相性はいいだろう
そこに切り離した力を注いで行く
全て注ぎ終えたと同時に限界を迎えたのかそのまま塵となって消えてしまった
周囲への影響はない、これでとりあえずは安心だ
それでも奏音の危険度は未だ高いと言える
その力の方向性が死をもたらすという人間にとって脅威でしかないものだからだ
それでも隊員達は優しく奏音の治療に当たっていた
そんな中で私は正座させられ怒られたり非難されたりしていた
真っ先に来た愛染には
「ひどいですよぅ。どうしてわたしにまで攻撃したんですかぁ!」
と怒られた
だってお前は人間に悪意と害意があるヒトじゃないか
討滅しなかったことにお礼を言われることは有っても
非難される事などない筈だとそのまま伝えたらバツが悪かったのかこのお話はまた後でぇと離れていった
蜂谷には
「緊急事態だったのは確かだが、あの追撃は要らなかったよな?」
と真顔で言われた
戦闘員が軟弱な事言うなと返したら困った顔をされた
準備ができたからと外に出てきた歌恋は中から見ていたらしい
「こんな酷いことする人にお姉ちゃんは渡さないから!」
と怒鳴られた
それは私達の問題だろう
私としては奏音は面白いから好ましいと返したらフシャーッ!と威嚇された
本人も愛人枠で良いって言っていたのにね
歌恋と一緒に出てきた真鏡には震えながら
「お母さんごめんなさい、入れ換えた人も望んでいるブタさん以外は直ぐに戻します。ごめんなさい」
と妙に怯えられながら謝られた
とりあえず撫でて怒ってないよと落ち着かせておいた
怯えた様子も可愛らしかったのはいい発見だ
あと入れ換えた人ってなんのこと?
悠然と歩いてきた総隊長には
「何も言うことはないと言いたいところだがこの書類に判を押せ」
と言われて書類を差し出された
書類は受け取る前に副官らしき人が走り寄ってきて取り上げられた
垂れ目と大きな胸と鋭いローキックが印象的な女性だった
書類には真鏡たんアイドル化計画と書かれていたような気がする
そして先輩には
「面白くなるだろうとは思ったけどまさかここまで一方的に蹂躙するとは思わなかったよ。ボクをして流石としか言いようがない。まだ無関係だったのに出会い頭にボクがズタズタにされた事を思い出してしまったよ」
と頬をつつかれた
まだ根に持っていたのか
不満顔の先輩も可愛いらしいな
そんなに気に入ったのならまたその内やってあげると頬をつつき返して微笑んでおいた
そういえば宿泊先はキャンセルしたんだろうか?
私ならだっくんと違ってどんとこいなんだけど
後で確認しよう
獅堂は怒りも非難もせずに
「竜胆ありがとう、彼女を止めてくれて」
とお礼を言われた
ちゃんと見るべきところを見ていた
みんな獅堂を見習うべきでは
そうこうしていると眠っていた隊員達が目を覚まし始める
さて揉めるかなと見ていると
「久しぶりに気分良く眠れた」「身体が軽い」「あのカミサマの導入を」「もう一度だけもう一度だけ」「正直あのまま死んでも本望だった」「一刻も早く統合政府に迎え入れるべき」「彼女が加われば効率が更に上がるはずです」「可愛いし優しいし最高」「これちゃんと労災おりますよね」「確実に降りるから申請しろ」「疲れも取れて労災も降りるとかカミかカミサマだった」「彼女もデビューさせましょう!」
好評だった
統合政府の闇は深そうだ
前に誘われた時に胸騒ぎがして断ったのは正解だったようだ
さてそろそろ撤収かなと立ち上がった時だ先輩が
「ああ、終わった雰囲気のところ悪いね。まだ華裂くカミサマの事件は終わっていないよ。巫を乗っ取った市長の力は得たままにしておいたからね。心は折ったけどまだ何かやると思うよ。何より明日だからね。それと君を見ていると年甲斐もなくドキドキきゅんきゅんしてしまうそうだよ獅堂くん。ボクはとても満足したから見学に回るよ、後は獅堂くんが頑張ってくれたまえ」
皆が先輩に注目した
その後に皆が獅堂を気の毒そうに見た
市長
巫の身体を乗っ取って華裂くカミサマの力の一部を得ていた市長
待ってこっちに来てと獅堂に呼びかけていたのは奏音ではなく別の巫でその時には既に市長に乗っ取られていた疑いがある市長
あからさまに獅堂に執着心を持っている市長
いつもの女難と言っていいのかは解らないが気の毒だった
「力を貸してくれて尽力してくれた竜胆はともかく統合政府の皆さんは共に解決するんですよ?他人事ではない筈です」
そう獅堂は告げた
思いの外冷静だったしその内容は当たり前のことだった
皆の落胆が伝わってくるが後始末もせずに帰る気だったのだろうか
聞いていると私達はここで帰ってもいいらしいが奏音がまだ安心できる状態ではないので残らざるを得ないだろう
貴重な愛人枠だできればこちらで回収しておきたい
何より先輩が獅堂の頑張りを見学するそうなので残る事になるだろう
ご拝読ありがとうございます
市長来ちゃいます
でも獅堂くんのお話なので巻き巻きに
ヒロインもヒロイン()もヒドインもみんな大学に連れて帰ろう




