強さとは
ONI復刻ですか
今年はレイドでたくさん狩りたい
在庫少な過ぎたよね
状況と情報
とりあえずバカどもを追い出すことにした
俺に不平不満をぶつけて来たが娘が「お父さんが使うので出て行ってくださいブタさん」と言ったら「ブヒィッ!!」と歓喜の表情で出て行った
心臓に負担がかかっている気がする
なんでこんなになるまで放って置いたんだとばかりに愛染を見ると
「そんな顔で見られてもわたしは無関係ですからねぇ。いつの間にか応援団ができていて団員が増えていたんですからぁ。それに総隊長が率先しているから私だと止めるのは無理ですしぃ。無害なんですから放っておけばいいんですぅ」
そうだけどそうじゃない
にこにこと笑って「素直なブタさんは評価できます」と見送っている娘を見て思う
人とその生活を護る統合政府が娘の教育に悪い
『学校に通わせて人の常識学ばせるべきだと思うんだが』
「カミサマをですかぁ?難しいと思いますよぉ。あ、でも可愛い制服がある学校なら応援団が味方になってくれそうですねぇ」
どうしても奴らが関わってくるというのかと煩悶していると
「お父さん。この街の常駐スタッフが遺してくれた映像を見ましょう」
娘が機嫌良くこちらに来た
残してくれたか、過去形なんだな
今はどうなんだか
「あ、お父さん漢字が違いますよ。遺跡で使う字の遺すです」
そうか既に
というかこちらの思考をそこまで読めるのか
対策必要か?うーん、まあ要らないか
「お父さんは凄く読みやすいです。だからお母さんでもあることを隠していたのはすごいです。対策しないんですね、嬉しいです」
無言でも会話できるのは楽だしな
それに今後必要になるかもしれないし
こちらが解らないのは不便か
「それは仕方ないかな。でも少しぐらいは伝わるかも。そのうち試そうね、お父さん」
「準備できましたよぉ。早速始めますねぇ」
お、セットが完了したらしい
いよいよか
一番後ろに陣取って床に直接座る
記録が再生される
青褪めた顔の男性が映る
手と頭に包帯を巻いているが大きな怪我はないようだ
「この映像が後に回収されることを切に願う。私はできる限りの情報を残そうと思う」
こちらに向かって話しかける男性
たぶんビデオカメラか何かに向かって喋っているんだろう、それは固定されているようだ
「はじめはいつも通りのカミマツリだった。市長が挨拶し巫候補が意思表示するという流れだ」
手が小刻みに震えている
明らかに怯えている
何にだろうか
「違ったのは今年は巫の挨拶があると市長が言ったことだ。この街で巫になった者に会うことはまず無い。以前の事件から接触させないことになっているからだ。住民の興奮は凄まじいものだった。絶叫と言ってもいい。気を失う者まで出る始末だ。私はそれに若干の不安を覚えてその場から少し離れることにした。逆に同僚はそこに残ることにした。近くで記録を撮りたいとのことだった。今から思えばこの時があの場で生死を分ける分岐点だったのだと思う」
ただでも青褪めた顔だったのに更に顔色が悪くなった気がする
「巫候補達の決意表明が終わった後に巫達が舞台に上がった。2人居た。周りが煩すぎてもはや彼女達が何を言っているのかも聞き取れなかった。痛む耳を押さえながら更に離れようとした時だ。巫の1人が何かを指差したのだ」
男性は何かに急き立てられているように喋っている
何かが迫って来ているのか
そして2人か
「その行為にどういった意味があるのか私には直ぐには解らなかった。まあ直後に解ったのだが。たぶん指差された人だったのだろう、その人がまるで風船に息を吹き込むように急激に膨らみ始めたのだ」
それは随分とシュールな光景だな
「あれ以上は不味いと思った時だ、轟音と共に膨らんだ人が割れた。そして辺り一面に飛び散った。幸いにも私は充分に離れていたので飛沫すらかからなかった」
膨らんで割れるか何だろうか目的が解らん
「そこからは更なる異常だった周囲の人間の中に我先にとその血塗られた場所に飛び込んで行った者がいたのだ。周囲の者と共に唖然として見送ってしまった。お恵みだと叫んでいたのが印象的だった。そして始まった。その飛沫に濡れた者達の腹から蔦の様な物が飛び出して来たのだ。蔦の先にはまるで人の眼のようなものが有り周囲を睥睨しているようだった」
駅前で聞いた突然生えてきたっていうのはこれか?
あと式典に出ていたんだよな?この傍にいる巫候補
それにしては驚いた顔で映像見てるんだけど
「眼は狂乱に浮かされていない私達の方を見た。本能的に危険だと感じた私は脇目も振らずに逃げ出した。周囲を気遣う余裕など全く無かった。それが正解だったのだろう。後ろから悲鳴が聞こえてきた。絶対に振り返るなという本能と振り返って確認して報告しなくてはという義務感が矛盾なく同居していた」
仕事人間なのか、生死がかかっていただろうに大変だな
「私は振り返ってしまった。振り返ってしまったんだ。思わず悲鳴を飲み込んだ。植物に人が襲われていたのだ。襲っていたのは蔦だけではない。口もつ花が人を貪り食っていた。歪な手を持つ木が絞め殺していた。そこに居たのは蟲のように這い回る人体の一部を持つ植物の群だった」
植物か弱く脆そうだな
枯らすか火で焼いてやればいいだろうか
ここには火炎放射器はあるのか?ないなら携帯用ガスバーナーとか
それはそうと巫候補に視線を向けるとえらい勢いで首を振られた
どういう意味だそれ
「恐怖で足が竦みそうになるのをおしてなんとか支部に辿り着いた私は同僚達に声をかけ地下シェルターに避難した。避難できたのは私を含めた5名だけだった。肩をすくめていた者はそのまま植物に呑まれた」
そこからの映像かこれ
あれ?避難したのに怯えている?
そもそも遺した映像だったか
「本部への直通回線は開かなかった。どこかで断線したのだろう。同僚達の持つ端末は全て圏外だった。どうすればいいのか途方に暮れそうになった。だが行動しなければ更に悪くなるだろうと先ずは食糧と水と発電機と武器を確認することにした。私は発電機を見に行った、問題なく稼働する発電機があった。1週間はこれで電気に困る事は無いだろうと安心した。それだけの時間があれば定期報告がない事を本部が不審に思って増員が送られてくるからだ」
なるほど通信出来ないなら不安だな
そして電気なぁ
俺自身発電できるんだけどこういう緊急時に予備電源として使えるのかね
試したことねぇんだよな
増減はできるし練習してみるかな
「元の部屋に戻り他の同僚の帰りを待っていた。武器を確認しに行った2人が戻ってきた。いくつかのプロテクターや銃などを持って帰ってきた。まだまだ使える物はあるとのことだった。この街を自力で脱出するにはどうすればいいのかを3人で話し合った。装甲強化車があるのでそれを使う事になった。それなら早い方がいいと1人が準備に向かった。食糧と水を確認に行った2人はまだ帰って来なかった」
おや、雲行きが怪しいな
「流石におかしいと食料庫に向かうとその場に書き置きを残して2人で向かった。道中には特に問題は無かった。食糧庫がいよいよという時に通路に同僚の1人が倒れていた。慌てて介抱しようと近付いた時だ食料庫の扉がゆっくりと開いた。中からもう1人が出てこようとしていた。なんだ確認程度でこんなに時間をかけてつまみ食いでもしていたのかと笑いかけようとして背筋が凍った。出てきた同僚は全身から植物を生やしていた。思わず銃を向けそこで止まれと叫んだ。聞こえていないのか無視したのかゆっくりとこちらに歩いてきた。ここから離れるべきだと判断しもう1人に声をかけたが返事が無かった」
これはアレだな倒れていた奴がってやつ
「舌打ちしたいのを堪えながらそちらに目をやると倒れていた同僚から生えた蔦に腹を抉られたいた。腹を掻き回されて絶命していた。声すらあげる暇もなくだ。ここでも足が動いてくれた元来た道を慌てて戻った。半ばも走り抜けた時に隔壁を降ろせば時間が稼げる事に気がついた。絶え間無い緊張と恐怖が思考を奪い取っていたのだ。そこからは隔壁を降ろしながら戻った。追いかけて来ていないか確認しながらだ。仲間を3人も失い食糧も水もない事に暗い気持ちになりながら部屋に入った。そこに残りの同僚は居らず書き置きはそのままだった。嫌な予感に追われながら武器庫に向かった」
神経太いなこいつ
切羽詰まってるのにちゃんと思考が残っている
「武器庫に辿り着いて呆然とした。聞いていた車が無いのだ。そして外へと繋がる隔壁が開いていたのだ。そこからズルズルと植物が侵入して来ていた」
置いて行かれたのか
けど状況からすると出て行った奴も
「いっそ気が触れてしまえば楽だったのかもしれない。しかし私は隔壁を降ろしながら戻ることにした。もう足掻くことすら出来ないのは理解していた。餓死するかこのまま餌食になるかそれとも。私は覚悟を決めた」
得られた情報で使えるのはあるには有るが少ないな
どうしたものか
「侵入を完全に塞ぐのはもはや不可能だ。だから今持つ武器が有効かこれから確かめようと思う。無駄かもしれない。だがやると決めた」
……
「私の蛮勇が後々に繋がることを切に願う」
こちらに向かって歩いてくる
そして手に取る
ああ、そうかヘルメットの様なものにカメラが付いているのか
視界を共有した
隔壁が上がっていく
強い人だった
あなたの想いを無駄にしない
だがせめて名前ぐらいは名乗って欲しかった
これでは偲ぶことさえできない
ご拝読ありがとうございます
名もなきモブー!!
応援団ですがまあそういうことです
犠牲は必要無いとは言ったが確保して入れ換えたりはしていないとは一言もいってないんですよこの娘
だってカミサマ排除派が居るんだから賛同者集めないとね
無害な味方だと思った?味方だけど身勝手で人間に酷いことするよ
そして猫宮ちゃんですがこの娘なんと式典ぶっちしています
今日ならお姉ちゃん見つかるかも!と普段は入ってはいけないとこに入るはあちこち徘徊していました
当日、市長はかなり慌てた模様
ピースが足りなくなってしまったので
でも今更止められないという




