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《52話》

誤字脱字があるとは思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m

広大無辺の大地を強く踏み締め、目の前に立ちはだかる魔物を薙ぎ払って行く。人型の魔物は、胴体を真っ二つに斬られ、四足歩行の魔物は首を切り落とされる。


クロノスが魔物の群勢の中を猛進する中、目の前にガッシりとした人型の魔物が立ちはだかる。

デコには1本のデカい角、鋭い目付きに筋肉量が半端ない体。肌は薄紫色で高身長の男。他の魔物とは比較にならない魔力量。下界に降りれば、大陸一つは滅ぼせる程の力を持っているだろう。


だが、クロノスの前では────


創成──


「貴様をここで私がとm「ごちゃごちゃうるさいよ」て」


全て言わせる前に、筋肉質な首をクロノスは豆腐を切るかのように魔物の首元に剣身をスっと入れ、滑らかに真っ直ぐ斬りこんでいいく。クロノスはそのまま剣を真っ直ぐ動かし───首を刎ねる。そして、魔物の首元から大量の鮮血が噴き出す。クロノスが行ったこの行動は、周りの魔物からすれば騏驥過隙である。屍体となった魔物を一瞥して、再び群勢を突き進む。


その後も、様々な魔物がクロノス行く手を阻む。



よくこんなにも魔物を集めたものだね....



周りを見回しながら、進んでいると....


神気が強くなってきてる....この近くに、ヤツがいる....!

見つけるにしても、ヤツと魔物の魔力と神気がごっちゃになって見つけにくい。だけど──


「魔物を一掃すれば........」


剣を地面に刺しクロノスは大股になって、腰に力を入れる。右手に魔力を集中させ、左手で右手を覆うようにする。


右手に魔力を集め、集め、集め、集め、集め────打ち出す


「『魔拳=ブリトラ』!!」


右拳に収縮させた魔力の塊を地面に強く、深く打ち込む。

打ち込まれたと瞬間、クロノスが立っている場所を中心に円形状の穴が出来上がる。その穴は深く、全てを呑み込んでしまうかのような闇が渦巻く。

この穴の範囲は広く、およそ5キロ先まで穴が広がる。


一掃は出来た。肝心のヤツは....


クロノスはその場で、一望千頃する。


クソっ....いなi....いや、上か!


上を向くと、不敵な笑みを浮かべながら宙に浮く...いや、立っているの方が正しいだろう。クロノスはその男を視界に映した瞬間


「『べクトファル』!!」


背に二翼の神気の翼を作り、飛翔する。


右拳を強く握り締め、べクトファルと呼ばれた男に撃ち放つ。

渾身の一撃を放ったクロノス

その渾身の一撃を、べクトファルは


「クロノス、久しぶりだな」


右手で受け止めていた。平然としながらクロノスに語りかけるべクトファル。


「おいおい、そんな怖い顔をしないでくれよ」


クロノスから向けるられる尋常ではない殺気を受けてもなを、その顔は変わらずいた。


「僕は....僕はあの時、へブルムを護れなかった!お前らに....お前らに....!」


「へブルム...........あぁ、君が初めに創った世界か」


「そうだ。お前ら魔軍に破壊された世界だ!」


へブルム───まだ神がクロノスだけだった頃、クロノスが一番最初に創った世界。文明は中世ヨーロッパ程しか発達してはいなかったが、皆一日一日を楽しんで生きていた。へブルムでは、様々な種族が暮らしていた。だが、そんな毎日楽しく生きていた4種族達に、絶望と破滅が舞い降りる。

闇が広がる天から、舞い降りて来る軍勢。魔龍神王ヘルグランが率いる軍勢『魔軍』が襲来する。

魔軍は破壊と殺戮の限りを尽くした。

大地は割れ、炎が強く燃える。

へブルムに残るのは、屍のみになった。





「懐かしい記憶だ」


脳裏に蘇るへブルムの人々の阿鼻叫喚。

女、子供、老人関わらず、首を刎ね心臓を刺す。

泣き喚こうとも、命乞いしようとも────殺す。


「喚く女を殺す時は、快感だった」


「僕の今の力じゃあヘルグランには、勝てない。

なら、お前だけでも殺す!後は零君に託す──」


勝手かもしれないけど───


「今のクロノスの力で、俺に勝てるとでも?」


クロノスを見て、嘲笑の口調で言った。


「嘗めるなよ?べクトファル」


怒りを殺気をこめ言うと、べクトファルは鼻で笑う。


「力の差というものも、分からなくなったか。哀れだな、クロノス」


「べクトファル、お前こそ、相手を見縊るなよ?」


手のひらに魔法陣を展開する。

手のひらを地面に向ける。

魔法陣は下へと移動する。

地面に着いた瞬間、幾重にも折り重なった魔法陣が発現。

クロノスは声を張り、空高く叫ぶ。


「顕現せよ!『神終弓(しんついきゅう)=クラムファルムド』」


その瞬間、魔法陣から突如光柱が発現。

その光柱から光と闇が混じり合う弓が現れる。

クロノスはその弓を手にし、構える。

弦を引くと、Vが丸みを帯びた光輪が弓の前に発現。


だが


矢なしで放つ気か!?


「心配するなべクトファル」


クロノスは不敵な笑みを浮かべ、こう言葉を発する。


「『この一手は光になり、この一手は闇を照らす』顕現せよ 『光の矢』」


すると、弓に光を帯びる矢がどこからともなく現れる。


「仕留めろ───『光瞬殺(こうしゅんさつ)』」


引いていた弦を離す。

一瞬だった。矢がべクトファルの心臓を貫いたのは


「ば、馬鹿な....!?一瞬で....」


そう呟いたべクトファルは、宙に浮くことも出来なくなり地に落ちる。


「ハハ....油断していた」


べクトファルは立ち上がろうと、両手、腕、肩、背中に力を入れる。だが、その行動は無意味だと悟る。


「言っただろべクトファル、見縊るなよって....。お前が僕の事を見縊ることなく、僕のこの一手を油断せずに対処していればお前は己の心臓に風穴何て空かなかった。

まあ僕のこの一手は最初で最後の一手だったけどね」


「なん....だと」


「あの一手で僕の神気は使い切った....なんで、僕も今目が霞んでいるんだ....」


そろそろ立っているのも限界だ


力が抜け、無造作に倒れる。


僕はやっとみんなの敵を討てたよ。まあたった一人だけどね……悔いはない。それに、後は零君がやってくれるだろうから心配はないね。


クロノスが感慨に浸っていると


「よっ」


掠れゆく視界に、信じられない光景が映った。


「な、なんで....お前が立って」


「ああこの風穴か?こんなもん、すぐ再生する。」


クロノスの光瞬殺で、心臓を貫かれ死んだと思われていたべクトファルが笑みを浮かべ立っていた。


「いゃあ痛かったぜぇ」


再生した場所を摩る


「なんで....」


「なんで生きてるんだ?ってか?そんなもん簡単な話しだ。」


顔を近ずけ、嘲笑い口調で言う。


「俺の心臓は2つ有るんだよ」


2つだと!?


「残念だったなクロノス、敵討ちできなくて。」


クソっ!このままべクトファルに殺させるのか?

冗談じゃない!少なくとも、このまま死ねるか....!!

だけど、もう力が....もう無理なのかな?


クロノスが敵討ちを断念しようとした時


「諦めんじゃねぇ!!」




ありがとうございましたm(_ _)m

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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