《45話》
誤字や脱字があるとは思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
切り替えましたね。それでいいのです
その、殺気を纏った双眸、殺すという殺意
が貴方の糧となり更なる高みへと連れていってくれる。
ですが、それだけでは魔龍神王には勝てない。
だからこそ、己の能力や技量を高める必要がある。
貴方は強い。ですが、私に勝てないようでは....
「来なさい。貴方の本気を見せてみなさい....!」
「フゥ...........行くぞ」
自然と声のトーンが低くなる。
僅かな静寂な時間が流れ、お互い殺気を込めた眼光を放つ。そして、この静寂を破る時が来る。
シュトラが一度瞬きをする。零はその瞬間を見逃さず、瞬きをした瞬間に真正面から攻め込む。神速空や神力装そして雷を使い、移動速度を高める。シュトラとの距離約50メートルあった距離を一秒足らずで埋める。
いつの間に!?だが、甘い!
「『翳槍』」
そう唱えると、シュトラと零の影から漆黒の槍が現れ
零に襲いかかる。
「クソっ!何処から出てきた!?」
一旦距離を取る零
零の視界には、10本の漆黒の槍がシュトラの周りに浮かぶ光景が映り出されている。
両手を左右に広げ、二重魔法陣を展開する。
右には光を、左には闇を展開。
広げた同時に手前へと移動させる。
丁度両手が手前に到達した瞬間、光と闇の魔法陣は重なり合い光と闇が混じり合う魔法陣が生まれる。
「『混沌貫通球』」
ビー玉程の玉を魔法陣から、取り出す。
その玉は闇を纏うが光をも纏う不思議な玉であった。
零は玉を炎で覆う。
そして、光と同じ速度でシュトラの懐に潜り込む。
潜り込んだ後、直ぐに腹部に炎で覆った玉を打ち込む。
すぐさま元の位置に戻る。すると、程なくしてシュトラの腹部からブラックホールのような物が現れる。その規模は小さく、吸引力も少ないが確かな破壊力はある魔法であった。
おや、お腹に風穴が空きましたね。
ですが
穴が空いたお腹に右手を翳し、魔法陣を展開する。
すると、魔法陣から光を放つ風が空いた穴を抜けていく。
その数秒後、穴は瞬く間に再生し
腹部に出来ていた風穴は、無くなり元に戻っていた。
マジか....再生能力持ってんのかよ
「貴方にいい事を教えましょう」
「いい事?」
「私の能力の一つとして、この左手に宿る能力 ありとあらゆる物を錆にする力。そして、もう片方の右手に宿るのは再生の能力。病気などは治せませんが、今のような風穴であったり、脚の損傷などは治せます。まあ、魔力もかなり使いますがね。さて、私の能力を明らかにした所で....修行(戦い)を再開しましょうか。」
なるほど....要は、右手を再生したい所に翳して再生能力を発動させると。そしたら、翳されていた場所は再生すると....。再生されるのは厄介だな....。となると、取るべき行動は一つ....! 右腕を切り落とす!!
「綴る 光を照らし、闇を切り裂く双対の剱
今我の元に顕現せよ!『神剣=白天』『神剣=黒天』」
零の目の前に、黒い霧と白い光が現れる。
左に現れた黒い霧から神剣=黒天が、右に現れた白い光からは神剣=白天が現れる。宙に浮く黒天 白天を手に取り、構える。
狙うは、右腕!
神速空発動。神力装発動。雷鳴足発動。
これで、準備は整った。
右足を少し前に出し、体を前に少し倒し右足に力を入れる。
シュトラに隙が生まれた瞬間が....攻撃を仕掛ける合図だ
虎視眈々とシュトラの時を伺う
相互睨み合いが続く。しかし、ただの睨み合いではない。
その睨みには、勿論殺気がこもっている。
そして、先に動いたはシュトラであった。
左手を前に出し、魔法陣を展開する。
今だ!
力を入れていた右足で、地面を蹴りあげる。
その速さはまさに、光の速度と言っても過言ではなかった。一瞬でシュトラの上を取る。そして、右手に握る白天を神速如き速さでシュトラの右腕を切り落とす。
「クッ!!」
切り落とされた右腕は、何の抵抗もなく地面に落ち
切られた腕の切り口から、大量の血が滝の様に流れる。
零はすかさず胴体を狙い、白天で攻撃を仕掛ける。
「終わりだァ!!」
「『デスブロー』!!」
一筋の剣撃と漆黒の炎に包まれた拳
己が今出せる威力、速さを出し剣と拳が交差する。
「........ガハッ!....負けましたか」
「危なかったぜ。俺の剣撃が後少しでも遅かったら....俺は死んでた」
「おめでとう....零」
シュトラはそう言って、安らかな死を迎える。
胴体から真っ二つになったシュトラの顔は、笑みを浮かべていた。最後にした会話が出来たのは、おそらくシュトラの生命力の賜物だろう。
ありがとな、シュトラ。俺、絶対に魔龍神王を倒すから
心の中でそうシュトラに向け放つ。
黒天 白天を地面に刺し、シュトラの二つの体に触れる。
そして
「『滅』」
元気でな。シュトラ
ありがとうございましたm(_ _)m