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《44話》

誤字や脱字があると思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m

「お初お目にかかります。私、シュトラと申します。」


左手を前に出して腹部に当て、右手を後ろに回し

頭を下げる。数秒下げていた頭を上げる


「クロノス様には、貴方様の修行相手になって欲しいと頼まれましたので、どうぞよろしくお願いします。」


「そうか。それじゃ、よろしく」


「えぇ」


お互い見つめ合いながら、お互いの動きを警戒する。

静か故に聞こえてくる風の音、そして、その音を掻き消す音を出し飛び込んでくる黒服のシュトラ。

白い手袋を着けた手を、手刀の形にして迫り来る。


速い!でも....ッ!消えた!?


零は迫り来るシュトラの隙をついて、懐に潜り込み腹部に一撃入れるつもりでいた。

しかし、懐に入ろうとした時、シュトラは微笑みながら零の目の前から消えた。一瞬にして消えたシュトラを、探す為に周りを見渡す。上下左右見ても、シュトラを見つけられる事は出来なく少し焦りをみせる零。

そんな時だった、背後から微量の殺気を感じる。

素早く鞘に収めていた黒白を、回転をつけながら抜く。


....マジかよ。


零の視界に映り出されている光景は、心にくる何かがあった。何故なら、己の神速如き速さの剣撃が、たった三本の指に....受け止められていたのだ。


ハハッ....ヤバいな


「この程度ですか?....であれば、話になりませんね『発錆』」


三本の指でつまんでいる状態の場所から、黒白の刀身が錆て行く。


黒白が錆びた!?


「確か、この刀の能力は漆黒ノ焔刀化に純白ノ銀氷刀化。そして、破壊不可でしたね。」


何で....


「何故知っているのかという、顔ですね。答えは簡単ですよ、この刀のステータスをこの眼で拝見したからですよ。」


見たってことは、鑑定スキル持ってんのかよ!

ってことは、他の武器を出しても錆らされて終わりってことか。はぁ、錆対策しておけばよかった


「やはり、能力の通り破壊は出来ませんか。

まあ破壊出来なくとも、錆てしまえば使い物になりませんから破壊しなくともいいですね。」


今だ!脇腹ががら空きだ!


「『焔鬼拳』!」


超高温の炎を纏わせた左拳で、シュトラの左脇腹を目掛け放つ。


甘いですね....


下から炎を纏う拳が迫り来る中、シュトラは微笑ながら

零の左拳を凍らせ、左腕に中指を弾かせ攻撃する。

腕は勢いよく後ろに吹き飛ぶ。

「ア゛ァァァッ!!!」

と、絶叫し喚き声を出す。

少し涙目になりつつも、グッと涙を堪える。

シュトラは気にもせず、続けて右腕に中指を弾かせ攻撃する。

「ア゛ァァァッ!!」

痛みに耐えられず、黒白を離してしまう。

そして、アイアンクローをする形で零の顔を掴み

持ち上げる。両腕はブラブラとしていた。

零を上に飛ばし、シュトラは零の腹に強烈な一蹴りを入れる。くの字になりながら、闘技場端の壁に激突する。

壁は崩れ、砂埃が起きる。シュトラは追い討ちを仕掛ける。


「『ブレイジングランス』」


目の前に魔法陣が現れ、シュトラが指を鳴らすと

魔法陣から神速如き速さで、紅蓮の槍が放たれる。

槍は砂埃を切り、貫き砂埃の中に消える。


さて、これで死んだのであれば....私に勝つことは不可能に近い。


徐々に消えていく砂埃を凝視するシュトラ


そして、砂埃が完全に消え、崩れた壁を確認出来るようになった状況でシュトラが笑みを浮かべる出来事が起きていた。


「そうではないとね....!」


後ろを振り向き、笑を浮かべながら飛び込んでくる

少年の顔を狙い右拳を放つ。

だが、シュトラのパンチは少年の顔をすり抜ける。


なっ!まさか、残存!


「正解は、後ろでした!」


声が聞こえた壁の方を振り向くと、屈みこみ右拳に炎を纏わせる零がいた。


くっ!間に合わないか!?


シュトラはすぐさま右手を手刀の形に変えて、零の顔を狙い払う。

だが、その攻撃は一歩遅く零の拳がシュトラの腹部に打ち込まれていた。


「ハァァァッ!!」



「ガハッ!!」


先程の零同様、くの字になりながら螺旋を描きながら吹き飛ぶ。


「ハァ....ハァハァ....ハァ…まだ、終わって....ないぞ....!」


右拳を強く握り締め、足元がおぼつかない足に力を入れて何とか地に足をつける。

砂埃が舞う中から、黒服の男が現れる。

現れたシュトラは、自分の服に着いた埃を払う。


ハハッ....それりゃあ、あの程度じゃ無理だよな。


「凄い埃ですね。私の服が汚れてしまいました」


「随分と余裕そうだな。翳の王シュトラ」


「えぇ、余裕ですよ。貴方が本気で私を、殺しに来ない限りね。」


「俺は本気で....」


「その本気に、殺すという感情、殺意、殺気はありますか?無いでしょう。この修行は唯の修行では無い。この修行で、クロノス様が創り出した魔物を殺して、高みに至らないといけない。もし、今戦ってる相手が私ではなく、魔龍神王ならばこうまで長くは続かなかったでしょう。

この言葉の意味が分かりますか?貴方は1度経験してる筈ですよ、死ぬという経験を。さて、長話はここまでにしましょう。次からは、私も本気で行きます。勿論、貴方を殺すつもりでね。なので、貴方も私を殺す気でやらないと....死にますよ。」


死ぬのはもうやだな....。シュトラが言った通り、俺はクロノスが創った魔物の屍踏み越えて更なる、強さの高みに....。それに、魔龍神王に仮を返さないとな。

俺を殺した仮を....

ありがとうございましたm(_ _)m



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