《42話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
「零」
「何?」
「そろそろ、リーゼ達の所に行こ?」
「そうだな。行くか」
2人は立ち上がり、ゼフィールが手を前に出し天の扉を開く。扉が開き、2人は扉の中へと進んでいく。
扉を通り抜けると、そこは
「ここって....酒場?」
零の視界には、木でできたカウンターに木でできたテーブルに椅子。そして、そこで若い男や老けた男達が賑やかに飲み明かす姿。
「そう。ここが神界で一番有名な居酒屋、バッカス。」
「バッカス....」
「皆が待ってるのは、この居酒屋の最上階だよ。」
「最上階?」
「そう。あの階段を登って、転移ゲートで最上階まで移動する。」
「へぇ。」
ゼフィールの案内のもと、この居酒屋の最上階まで移動する零。
─最上階─
「ここが、最上階だよ。」
零の視界に映りだされた光景は
天井がなく、上が剥き出しの状態でよく空を見上げることが出来る。そして、部屋の大きさも100畳程あり、部屋の中央には絢爛たる横長テーブルが置かれていた。
そして、これもまた横長のふあふあのソファーがあり、そのソファーにはリーゼ、ユリ他見知らぬ顔が並んでいた。
「来たわね。さっ、座りなさいな。二人とも」
「う、うん。でも、そちらの方々は....?」
「あぁ零にとっては、初めて会う顔触れよね。じゃあ零と初めて会うメンバーは、軽く挨拶してくれないかしら」
「了解した」
リーゼの隣に座っていた金髪ショートヘアの女性が、立ち上がり視線を零に向ける。
女性は一息つけてから、言葉を発する。
「私はルーティス。”魔法”を司る女神にして、零、君の母でもある。」
母親がまた増えた....いったい、何人の母親がいるんだよ
「次は俺だな」
続けて、零から見て右隣に座る銀のフレームをしたスクエア型の眼鏡を掛けている男性が立ち上がり眼鏡を1回中指でクイッと上げてから、言葉を発する。
「俺はブラッド。”破壊”を司る神だ。あと、お前の父親だ。」
そう言って、ソファーに座るブラッド。
ブラッドの隣に視線を向けて、零はそこにいる母であろう 黒髪の女の子にこう発する。
「幼....女」
零が1回瞬きをした瞬間、幼女もとい母であろう女性が座っていた場所にはおらず、零が驚いていると....
「誰が!幼女じゃぁァァ!!!」
再び瞬きをした瞬間に、目の前にいなくなった筈の母が現れた。母は眉間に皺を寄せ、人を殺すような狂気的な瞳を零に向けて渾身の一撃を零の頬に与える。
「いっ!....たくない」
再度殴り掛かろうとする母を、ユリが抑えにかかる。
「辞めなよ、アリス。自分の息子に、暴力はダメだよォ」
と、ユリが説得しようとするが
「何言ってんの!あの子は、私を幼女と言ったのよ!例え自分の息子だろが何だろうが、私に幼女と言った罪は償ってもらわないといけないのよォ!!」
「ダメだよォ!」
母の両脇に腕を絡みつけて、動きを止めているユリ。
そして、零の元にリーゼが寄ってくる。
「あぁなったアリスを止める方法は、一つしかないわね。」
「一つ?」
「気絶させるのよ。ルーティス、頼んだわ」
「了解した。....アリス」
呼び掛けに反応し、ルーティスの方に視線を向ける母。
ルーティスは、母がこちらを見た瞬間に右拳で腹に一撃、猛烈な一撃を与える。
母は、一瞬何かを出そうな感じの様子を見せるが、その何かをしまい白目を向いたまま母は気絶をした。
「ごめんなさいね。アリスはある言葉を言われると、あんな風に暴走するのよ。」
「そのある言葉ってのが....”幼女”」
零が幼女と言う単語を言った瞬間、一瞬だけアリスの手が動いたように見えた。零は気のせいだと、思い込む。
「そうよ。あ、まだアリスの挨拶がまだだったわね。私が代わりにアリスを紹介しとくわ。あそこで気絶してるのが、零の母親にして”冥府”を司る女神アリスよ。」
「俺のもう一人の、母親....。」
「そうよ。さて、次よ。」
アリスが座っていた場所の隣に座る、フードを浅くかぶっているエメラルドグリーンの眼が特徴的な女性が立ち上がる。
「あんなことが起きた後は、少々やりずらいが....まぁいい。私はサティ。”真理” と ”虚無”を司る女神だよ。よろしく、私の子よ」
「よろしくお願いします!サティさん」
「嫌だなぁ、母さんと呼んでくれ。」
「あ、はい。母さん」
「うん。よろしい」
この人、お母さんと同じタイプかもしれない
「次は私ね。」
サティの隣に座る白髪の女性が、立ち上がる。
「私はルル。”時空”を司る女神だよ」
ルル....あっ!ナザリスさんを王城まで、転移してくれた
「その節はお世話になりました」
零は斜め三十度傾け、礼をする。
「いいよいいよ。大したことは、してないから」
ありがとうございますと、再び頭を下げる。
「最後は僕かな」
ルルの隣に座る緑色の髪がよく似合う男が、立ち上がってそう言う。
「僕はユグリット。”自然”を司る神だよ」
にっこり表情で、話してくれるユグリット。
「よろしくお願いします」
「さて!挨拶もとい自己紹介も終わったことだし、飲みますか!アリスは放って」
「「「「「「おぉー!!」」」」」」
「我らの息子の成長を願って!乾杯!!」
「「「「「「乾杯!!!!!」」」」」」
ありがとうございましたm(_ _)m
感想等お待ちしておりますm(_ _)m