《41話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
「ハァッハァッハァッハァッ....」
フサフサしている芝生に大の字で、倒れ空を見上げながら
息切れを整える。
「お疲れ〜」
「お疲れ〜じゃないですよ!レイさん言いましたよね!SSランクが出てくるようにしたって、言ってたじゃないですか!」
「いやぁ〜それは、マジでゴメン。でもさ、結果的にはSSSランクの魔物を討伐出来たじゃん?」
「そうですね!まぁ、あのフェンリルよりかは楽でした。」
ほぉ
「そうか。なぁゼノンバルド」
「はい?」
「お前さ、フェンリルと殺る時は下級神だったんだろ?」
「はい。必死に努力して努力して、結果辿り着いたのが下級神でした。」
ならゼノンバルドを連れて行っても、問題はなさそうだな。
「ゼノンバルド」
「はい?」
「お前、神界に行ってみないか?」
「神界って....あの神界ですか!?神が住まう世界」
神が住まうって、お前も一様神だからな。
「まぁそうだな。でだ、神界には俺の親達がいる。」
「はあ?」
「そして、神界にはある迷宮がある。」
「神界に迷宮ですか?」
「あぁ、そうだ。その迷宮の名は死王の迷宮。俺が初めて攻略した迷宮だ。」
まぁ死王の迷宮以外の迷宮は、やったことないけどー
「レイさんが初めて攻略した迷宮」
「そう。それでだ、ゼノンバルド。お前、死王の迷宮に潜ってみないか?」
「えっ!?俺がですか?!」
「そう。何、ガゼットていう俺の親父に頼めば死王の迷宮に案内してくれる。」
「自分の親御さんを呼び捨てですか。って!ガゼットって言ったら、武術を司る最高位の神様じゃないですか!?」
「そういえば、そうだな。それで?死王の迷宮に潜るのか?」
「凄いなぁ〜最高位の神様の息子だなんて!」
「聞け!」
少し強めに、ゼノンバルドの頭頂部にチョップをお見舞いする。
「痛っ!何するんですか!?」
「お前が人の話を聞かんからだ!」
「す、すみません....。」
「分かればいい。改めて聞くが、死王の迷宮に潜るのか?」
「はい!是非とも!」
「分かった。潜るのは明日でも大丈夫か?」
「大丈夫です!」
「よし。なら、明日ここに来い。神界まで俺が連れて行ってやる。」
「本当ですか!?」
「本当だ。」
「誠ですか!?」
「誠だ。」
「マジですか!?」
「マジって、しつけぇよ!何回聞いてんくんだ!お前は」
「すみませ〜ん」
「はぁ。それじゃ、今日は解散。」
「は〜い!明日はよろしくお願いします!レイさん!」
「あぁ分かった分かった。早く帰れ」
「冷たいなぁ。まあいいや、明日よろしくお願いしま〜す」
と、言いながら屋敷を出ていく。
疲れた。はぁ、ガゼットに話をつけるか。
ここで問題が発生する。
「神界ってどう行けばいいの?」
零がどうやって神界まで行くか、考えて出した答えは。
「うっし、神界と下界を行き来できるスキルを創ろ」
こうして出来たスキル。それが『神下梁間』である
―翌日―
「レイさん!今日はよろしくお願いします!」
「あぁ」
神下梁間を使い、昨日ガゼットに聖剣使いの俺と同じ転生者が死王の迷宮に潜りたいと伝えると「いいぞ」と返ってきた。零はその返答に「じゃあ死王の迷宮までの案内、よろしく」と伝える。「う〜い」と、軽い感じで返ってくる。
「ワクワクワクワク」
「じゃ、神界に行くぞ。」
「はい!」
「『神下梁間』」
そう呟くと、零、ゼノンバルドの目の前に巨大な扉が現れる。扉には天使を模様したレリーフが刻まれていた。
2人はその扉をくぐり抜け、神界に向かう。
―神界―
「ここが、神界。」
ゼノンバルドが神界の雰囲気に、呆気にとられていると。
すぐそこに、転移魔法の魔法陣が展開される。
そして、魔法陣から現れたのは
「久しぶり、お母さん。」
「本当に久しぶりね。零」
そう魔法陣から現れたのは、零の第2の母リーゼだった。
「それで....貴方がゼノンバルド?」
リーゼがゼノンバルドに、そう問う。
「は、はい!えっと、初めましてゼノンバルドと申します!レイさんには、色々とご教授いただいております!」
「あら、そうなの?」
「はい!色々とためになることを」
「そうなのね。母として、嬉しいわ。そうだ、ガゼットの所に案内するわ」
ゼノンバルドはリーゼの案内で、ガゼットの元に案内される。
お母さん、俺が魔龍神王に殺されたこと一切聞かなかったな。お母さんの、気遣いかな?有難いな
でも、次は絶対に魔龍神王に勝つ!
勝つ為には創成魔法と終焉魔法のLvを上げて、この2つの魔法を使いこなせるようにならないと。
心の中でそう改めて決意し、リーゼ達の元に駆け寄る。
転移の魔法陣の上に立つ3人。
リーゼが「転移」と発すると、魔法陣が光り輝きだし
何かに吸い込まれるような、感覚に襲われる。
そして、気づくと先程までとは違う空間にいた。
辺りを見回すと、1人の男が待ち構えていた。
「お前が聖剣使いで、転生者のゼノンバルドだな。」
「は、はい!」
ゼノンバルドは何処か緊張した感じで、返事をする。
「さて、早速迷宮に案内する」
「お、お願いします!」
「おう。着いてこい!」
「はい!」
2人は零達が使った転移の魔法陣とは違う魔法陣を使い、転移する。
「行ったわね。そうだ、零。久しぶりに、ゼフィールと会いなさいな。」
「ゼフィールと?」
「えぇ。寂しそうに、してたわよ。零に会いたいって」
ゼフィールか、俺がまだ神界に、このホムンクルスの体に転生したての頃にゼフィールが作った家で話したなぁ。
途中でガゼットに、遮られたけど。
でも、久しぶりにゼフィールに会ってみるか。
「分かった。ゼフィールって、どこにいるの?お母さん」
「多分天空島にいると、思うわ。」
天空島?初めて聞いた島だ
「あ、そうだったわね。天空島は天の扉を使って行くしか方法はないのね。で、天の扉を開けるのは私達最高位の神か、私達神の統率者にして神界の統一者のクロノス様と奥様のサティア様しか開けられなかった。」
かった?てっことは
「もしかして」
「えぇ。零、貴方も天の扉が開ける。願えば、天の扉は現れるわ。」
「分かった」
零は、瞼をそっと閉じ
右手を何も無い所に翳す。
そして、零は願う
「天の扉よ、我の元へと顕現せよ。」
そう唱え終わると、目の前に七色の光を放つ扉が現れる。
「これが....じゃあ行ってきます。お母さん」
「えぇ。行ってらっしゃい、零。」
リーゼに手を振り、七色の光を放つ扉に足を踏み入れる。
―天空島―
「いたいた。おぉ〜い、ゼフィール。」
後ろ姿を発見した零は、大きな声でゼフィールを呼び掛ける。
すると、こちらに気づいたゼフィールは体育座りしていた体勢からこちらに向かって走り出してきた。
そして、ゼフィールは零との距離が後数センチというところで零の体に飛び込む。
零は何とかゼフィールを受け止めて
「久しぶり、ゼフィール。元気にしてた?」
ゼフィールは、笑顔で
「元気だったよ。零も元気そうでよかった。」
零は、抱きしめている状態からゼフィールを地面に下ろす。
「にしても、神界にこんな所があったんだな。」
零の視界には、色々な建造物が見えており所々には滝のようなものまであった。
「私はこの天空島が、神界にある色んな場所の中で一番好き。」
「俺もこの場所が、好きになったよ。」
2人は、フサフサした草の地面に腰を下ろし
雑談を始めた。
時が過ぎるのは、早かった。
ゼフィールと話して約4時間が経っていた。
ありがとうございましたm(_ _)m
感想等お待ちしておりますm(_ _)m