《37話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いします
―ゼノンバルドvsフェンリル―
まずは、あの球体を何とかしないといけないな。
撃たれる前に、破壊する。これが、第一優先。
「『氷結聖剣化』」
冷たい冷気を纏いし、聖剣。その聖剣は、刃が太陽の光に反射して神秘的な輝きを放っていた。
お次は....
ゼノンバルドは、地面に聖剣を刺し、詠唱を始める。
「«我 願う 厳冬な世界を »『銀世』」
銀世· · ·半径1km圏内を一面銀世界に変えて、気温を-90℃まで下げる。この銀世界では、氷魔法の攻撃威力が5倍になる。尚、発動者以外は-90℃という寒慄に襲われる。
これをレイさんとの模擬戦闘で、使ってたら観戦しに来ていた生徒達を巻き込む可能性があったから使わなかった。けどまぁ、レイさんならこんなの容易く破るだろうけど....。
《何だ!?この寒さわ!これではまるで、ニヴルヘイムではないか!》
フェンリルの奴、驚いてるな。よし、今のうちに球体を破壊しよう。
「『冬帝の一撃』」
聖剣を構え、その言葉を唱える。すると、聖剣から神気がいつもの倍以上の神気が溢れ出てくる。溢れ出た神気は、聖剣の刃全体を薄く覆っていく。
ゼノンバルドは、聖剣の刃先を天に向ける。
すると、聖剣の刃を覆っていた神気が天高く昇っていき、ある一定の高さに到達した瞬間....神気は神水へと変換され、変換されたまた次の瞬間、今度は神水が氷へと変換される。
ゼノンバルドの手元には、巨大な氷の刃をした聖剣がそこにはあった。
「斬り裂け!」
球体目掛けて、聖剣を振り下ろす。
振り下ろされた聖剣は、球体を真二つにする。
真二つになった球体は、一瞬で氷って砕け散った。
《なっ!....我の『煉獄球』が破られただと!?。........くくくっ....ハッハッハ面白いぞ人の子よ!!。もっと、全力来い!我を楽しませろ!!。全力で行くぞ!『地異』》
フェンリルがそう言った瞬間、地面の下からゴゴゴゴゴという音が聞こえてくる。
そして、フェンリルが地面を右前足で叩きつけた瞬間
様々な場所で噴火が起こり始める。
その噴火で放たれたマグマは、フェンリルを囲むように流れていた。
《さぁ人の子よ、これで我はお主が創ったこの世界の寒さは効かぬ。このマグマがあればな!さぁ!我を楽しませろ!》
「僕は、レイさんに頼まれたんだ。お前の相手を任されたんだ....!。僕は負けない....お前が幾ら全力を出そうが、僕はその全力の上を行く!。」
《そうだ!その意気だ!人の子!》
フェンリルは、ゼノンバルドのその言葉で欣喜雀躍する。
「行くぞ!『極光』」
極光· · ·発動者に敵意を持つ者に無数の聖なる槍で殺す。(敵意を持つ者が、悪行を行っていた場合確実に殺す)
極光を発動した事によって、フェンリルは極光の魔法陣に四方八方囲まれる。
《ほぉーまた面白い魔法だ。どれ、どの程度の魔法か試してやろう。『地獄無針』》
フェンリルを囲むマグマを針の壁へと変換させ、四方八方とり囲む魔法陣から遮断させる。
「無駄だ!」
ゼノンバルドはそう言いながら、右腕を上へと上げる。そして、こう言って腕を振り下ろす。
「貫け」
その言葉によって、四方八方とり囲む魔法陣から無数の槍がフェンリルを襲う。
しかし
《効かんわ!我の周りには強固な壁があるからな。
我は最強なのだ》
「そんな壁があっても、僕の槍は壊す!。」
《フッン、戯れ言を。無理であr....ひびだと!?》
フェンリルが誇らしげに矜持していた針壁は、いとも簡単に破られる。
《馬鹿な!?我の最強壁を破るだと!有り得ん!これは何かの間違いだ!》
極光により、針壁は全て破壊されフェンリルは姿を丸出しにし、槍によって動きを封じられながら怒りを露わにする。
ゼノンバルドは聖剣を手に、今聖剣が持つ全神気を放出する。
神気は刃全体に薄く覆っていく。
そして、全力わ覆った瞬間神水へと変換
次に氷へと変換される。
「これで終わりだ....『冬帝の一撃』」
氷の剣へと姿を変えた聖剣を手に、フェンリルの元へと走りだす。
《我が負けるわけがない!我は最強なのだ!》
「お前は最強なんかじゃない....只の....傲慢な狼だよ」
《我が傲慢....?我は傲慢などではない!》
「ハァァァァっ!!」
ゼノンバルドはフェンリルの側で、その聖剣をおおきく薙ぎ払う。
《我は!傲慢ではなaaaaaaア゛ァァァァ》
死後のフェンリルの姿は、巨大な氷の中で叫びながら死んでいるフェンリルの姿。それはまさしく、傲慢たる象徴であった。
「すみません....レイ....さん。もう....限界が..来た....みたいです...........。」
ゼノンバルドはその場で、意識を失いながら
倒れる。うつ伏せ状態になったゼノンバルドと、氷漬けとなったフェンリルを見て零は....。
よくやったな。今は休んでろ....
「こっちも、ケリつけるか。」
「えぇいいですよ。お互い、全力で行きましょ。」
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