《31話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いします
「では、模擬戦闘…………始め!」
「決めに行きます!。」
マルティスは、開始早々そう言いながら手に持つ弓を少し上に向け矢を引っ張る。そして、彼はこう唱え矢を放つ。
「『驟雨』」
放たれた矢は、天高く昇っていく。矢が向かう先、それは、零の頭上の遥か先に展開された巨大な魔法陣である。矢が魔法陣に、触れた瞬間。矢は、幾千の矢が零に降りかかる。
ヤバいの使うな、コイツ。あの無数にある矢を避ける方法が、あるとするならば....落下圏外に移動することだが....あの魔法、ただ矢が落ちてくるわけがない。
「気が付きましたか?あの矢達は、レイさん。貴方をどこまでも追いかける。貴方を貫くまで....」
追尾型かよ....厄介だな....でも、所詮は木の矢。燃やしてやれば、追尾してこない。....いや、待てよ。燃やさなくても、いいかもしれない。矢を放っている、あの魔法陣を破壊すれば....。
時空魔法
「『時間停止』」
そう唱えた瞬間、世界の時が零によって止まる。
止まったな。うっし、あの魔法陣破壊しに行くか。
「『神速空』」
零は『神速空』を使い、巨大魔法陣がある場所まで駆け上がる。ものすごいスピードで、駆け上がったおかげで数秒で目的地に着く。
これか....早速、破壊するか。
「『破壊の鉄拳』」
そう唱えると、零の握られた拳には黒い何かが纏われていた。そして、その拳を魔法陣に振り下ろす。
すると、振り下ろした場所からヒビが入っていき
それにつられるように他の場所も亀裂が生まれる。
ものの20秒にて、魔法陣消滅。魔法陣から放たれていた矢もまた、消滅。
さて、戻るか。
零は、先程まで立っていた場所に戻りこう唱える。
「『解除』」
この瞬間、世界の時は再び動き出す。
「さぁ!追尾型の矢から、逃れら....れ..ます....な、何で魔法陣が....そんな、魔法陣が消えてるなて。」
零がニヤリと、笑うと。
「....!まさか、貴方が....やったのですか....?!」
「だとしたら?」
「そんな....僕の最強弓術が....破られた....」
マルティスは、地面に両膝を付けこう言う。
「僕の....負けです」
「勝者、レイ=シンヅキ。」
「まさか、マルティスの弓術の奥義が破られるとな。」
「あぁ」
ありがとうございましたm(_ _)m
感想お待ちしておりますm(_ _)m