《28話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いします
翌日、零はシャルティアと共に学園に登校する。
学園の校舎内で二人は別れ、零は理事長に会いに行き、シャルティアはいつもどうりに自分教室へと向かう。
零は理事長室に向かう途中、迷子になりたまたま通りかかった学園の教員に理事長室まで案内をしてもい、何とか到着した。
この学園無駄に、広過ぎだろ……。
案内をしてくれた教員は、「それでは」と言って戻って行く。零は教員が背を向ける前に、「ありがとございます」と声をかける。教員は、ニコリと笑い去って行く。
軽く右手を握り締め、右手の甲を扉に向け
少し勢いを付け、扉を4回ノックする。
すると、中から渋い声をした男性の声で「入りなさい」と聞こえてきた。零はその言葉に従い、失礼しますと言って中へと入ると、黒いハットのようなものを深く被り、趣味のいい渋い服を着た男が書斎机に両肘を付け手を前で組んでいた。そして、零はその男にある事を問う。
「貴方が、この学園の理事長ですか?」
その問いかけに、男は
「そうだ。君は、レイ君だね。」
「何故俺の名前を?まだ、俺は名を名乗っていませんよ?」
「何、名乗らなくとも直ぐに分かるさ。私のこの力があればね…」
そう言いながら男は、顔を少し上に動かす。すると、深く被っていたハットのような帽子の下から鋭い眼光が一瞬見える。
何だ今の…あの眼…只の眼じゃない……
「今君が見た眼は、神眼シリーズの最上級が1つ 『真理の眼』。この瞳は、言葉の嘘や偽りを見抜く。それにしても、君は不用心だな。」
不用心……何のことだ?
「何の事だという顔を、しているな。教えて上げよ、君のステータスだよ。」
俺のステータス……どこが…!
「分かったか。よくステータスを見られずに、この世界に住んでいたな。ハッキリ言えば、君のステータスは出鱈目だ。忠告をしておくぞ、ステータスに隠蔽でもかけてなさい。まぁ、隠蔽しても私は君の真のステータスは見れるがな。」
すげぇ眼だな。でも、俺にも神眼有るよな。
確か……あれ?能力一緒じゃね?って事は俺の神眼は、この理事長と同じ『真理の眼』
「さて、話は逸れたが…何か様かな?」
「えっと、この学園のSクラスの子達と…その」
なんて言えばいいんだ?戦いたい?フルボッコにしたい?んん……
「Sクラスの子達と、模擬戦闘をしたい…かな?」
えっ、こ、心聞かれたか?いや、そんな相手の心を聞く魔法は使われなかった…あ、ガゼット達魔法使わずに俺の心聞いてたなぁ〜。
「まぁ、そんな感じです。」
そう言うと、理事長は微かに笑を浮かべこう言った。
「ちょうどよかった。」
「え?」
「最近、Sクラスの子達が自分達は特別だと勘違いをし始めてね。確かに、彼らは才能の子達もりもずば抜けている。だが、それはあくまでも戦場に行ったことのない者達の中では…だ。」
確かにな。この学園での戦闘の中では、ちゃんとルールというものがあるだろ。だが、戦場に赴けばルール何てものはない。あるのは、『殺す』か『殺される』のみ。だから、彼らSクラスの奴らが学んでいるのは、ハッキリ言ってしまえば『お遊び』だ。
「だから本当に、丁度よかった。戦場の空気を知っている君なら、あの子達に見せつけてくれ。才能だけでは、生きられないとな。」
「分かりました」
あれ?俺から戦闘したいってお願いしようとしたら、逆に理事長からお願いされた。まぁいいか。結果的には、Sクラスの連中と戦闘が出来るんだから。
「頼んだぞ。神の子」
うぁ〜思いっきりバレてる
「うい」
「では、模擬戦闘は明日の昼休み中に行う。それでいいか?」
「えぇ」
今日やるつもりだったけど……まぁいい
「明日の細かな事はリセント家の公女に、言っておく」
「分かりました。それじゃ、俺はこれで御遑します。」
「そうか。明日は頼んだ」
「お任せよ。では、俺はこれで失礼します」
扉を開け、理事長に一礼して背を見せた時
「私の名を名乗っていなかったな。私は、ゼルノだ。これからよろしく。」
「はい。それじゃあ一様、俺も。」
零は後を振り向き
「レイ=シンズキ。こちらこそよろしく」
そう言って、扉を閉める。そして、零は屋敷へと帰宅する。
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