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《24話》

誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いします

………ん〜…何か気配が……


零はゆっくりと、瞼を開けていく。

そして、零の瞳に映っていたのは…ガゼットが唇を尖らせ零にキスをする所であった。


「っ!!!何やってんだ!?ガゼット!!」


「な〜んだ、起きちゃったか〜」


「起きちゃったか〜じゃあ…ねぇ…えっ?」


こ、声がガゼットの声じゃない!。


「誰だ…!?」


「初めまして、って、解いた方がいいかな。」


そう言って、女の声をしたガゼットは指パッチンをし、「解除」と唱える。


「さて、改めて。初めまして、零君。私の名はユリ、司るは ”複写”。ガゼットと同じ最高神であり、零君の母です。」


位を付けないんだ…。てか、母2目。


「し、真月 零です。こちらこそよろしくお願いします。」


「それにしても、あのまま行けば零君とキス出来たのになぁ〜」


いや、ガゼットの顔でされても……


「何であんな事したんです?」


「んん〜?驚かす為。」


「ただそれだけの為に……」


「まぁ、驚かすだけじゃいんだけどね。零君にも会いたかったしね。リーゼ ガゼット以外は、零君の誕生を見ていないから。それにさ、大事な我が子が傷ついて悲しいんだけど、零君のやった事は間違いじゃないからね。ルルも言ってたよ、よくやった!て。」


「でも、俺……魔龍神王に勝てなかった……」


「それは仕方ない事だよ、何せ私達最高神が束になっても勝てない相手だもん。」


「えっ………!」


「でも、零君は違う。零君は今、私達の力以外に神王様の力を持っている。まだ、神王様の力を使いこなせる領域に零君はまだ、踏み入れていない。だからさ、下界に戻ったら欠かさずに鍛錬をやるんだよ。」


「判りました…」


丁度、話し終わった時だった。ノックされ、部屋の扉が開く。


「入るわよ……あら?ユリ、来ていたのね。」


珍しそうな顔でユリを、見る。


「うん。ちょっとね。我が子を見にね。」


「そう。零君、もう大分良くなったみたいね。」


確かに、どこも痛くないしそれに、体が軽い様な気がする。


「それじゃあ、着替えて神殿に来てね。」


そう言ってサティアは、部屋を出ていった。そして、ユリも部屋から出て行く。


「それじゃ、先に行ってるね。」


「あ、はい。」


着替えるか…





─神殿─


「お、来たね」


クロノスは、こちらに気づき声をかける。続けてユリが零に声をかける。


「零君似合ってるよ。」


「ありがとうございます…。でも、何でロングパーカー何ですか?」


今の零の服装は、白を基調としユリが用意したロングパーカーの中にアウター着。そして、ズボンは玄天龍の素材を使用。


「かっこいいじゃん」


まぁかっこいいけど…


「さて、零君。これから下界に戻すけど、幾つか言っておく事がある。」


先程の優しい笑から一変、真剣な表情となった。


「まず、サティアが魔龍神王を虚無の世界に封印した。但し、持って5年。それが、魔龍神王を虚無の世界に封じる事の出来るタイムリミットだ。」


「5年……」


「次に、力の制御についてだけど。分かってると思うけど、零君に授けた力は”創成”と”終焉”だ。この力は、無から創造したモノを創成し、有から無へと還す力だ。そして、創成と終焉を極めた時…創成と終焉の力が合わさった力を使用出来るようになる。……まぁ見せた方が早いかな」


「え?」


クロノスの周りにいた、サティアとユリは後に5歩程離れる。そして、クロノスは拳を握りしめ眼を閉じる。


忽ちクロノスの神力が増加し、神気はクロノスを覆っていきものの数秒で覆っていた神力は弾け、零は眼を閉じる。弾けた神力は消えた。


そして、クロノスの方へ再び視線を向けると……まるで麒麟をモチーフにしたかのような形をした漆黒の鎧に身を包み、腰に一振の剱があった。


「これは……」


「これが、”創成”と”終焉”の力を完全に制御出来た者が辿り着ける力。『創焉装』」


零はクロノスの『創焉装』に、愕然とする。


「俺も……制御が完璧に出来たら…」


「あぁ、零君も使える様になる。それと、鎧の形は発動者の魂で決まってる。」


楽しみだ。俺の鎧がどんなのになるのか…


「『解除』…ふぅ、久しぶりに使っよ〜。疲れるねやっぱり」


『創焉装』を解いたクロノスは、汗だくであった。


「そんなに疲れるのか?」


クロノスは顎に垂れた汗を、手の甲で拭き取り零の質問に答える。


「そうだね。これを使うには大量の神気を使用するから、疲れるんだよ。」


「今回復させるわ」


サティアがクロノスの肩を掴み、魔法を展開する。


「『天使ノ囁き』」


クロノスの体の中心に、緑の魔法陣が展開され魔法陣から放たれる風の様なものが、クロノスを包んでいく。


「どう?疲れはとれた?」


「ありがとう。神力も回復したし、疲れもとれたよ。」


サティアは嬉しいそうにし、体をクネクネさせていた。


「さて、修行方法だけれど。創成の力は、創成したいモノを想像して極める。例えば、剣が創成したければ頭の中で形を構築し構築したのを創成する。こんな風に………『創成』」


手を手前に出し、『創成』と唱える。すると、手元に1本の剣が出現する。

その剣は、全てを映し出すかの様な刃をし、業火の如く燃え盛る炎の形をした鍔に蒼い柄をしていた。


「今僕がやった様に、やっていけば…創成は極められれる。そして、終焉だけれど。」


クロノスは、創成にて創り出した剣を地面に突き刺し魔法名を唱える。


「終焉の力は、こうやって……『滅』」


そう唱えると、地面に刺さっていた剣は一瞬にして消滅した。


「終焉は創成と違い、有のモノを消滅させる力だ。今僕が使ったのは、『滅』。魔法や、魔法で創られたモノを消滅させる力だ。但し、1日5回までしか使用出来ない。終焉は、対象を消す事をイメージすれば発動する。さて、だいたい判ったかな?。」


「まぁ、だいたい。」


「そうか、ならいいんだ。よし、そろそろ下界に戻そうかな。」


修行期間は5年。その間に力を制御出来るようにならないと。


「零君、修行頑張ってね。」


ユリがそう言葉をかけてくれた。


「それじゃあ、零君。そのまま立った状態でいてね。」


サティアは神樹杖=ユグドラシルを顕現させ、ユグドラシルの杖の下部分を地面を1回叩くと零の足元に魔法陣が展開される。


「零君、頑張ってダーリンの力を制御出来るようになってね。」


「はい!」


展開された魔法陣は、光だし魔法陣は上へと上がり零の頭頂部を過ぎて行く。


魔法陣が展開された場所には、既に零の姿はなかった。


「行ったな」


「そうね…」


「会えてよかったわ」


零を見送った3神達は、少しどこか寂しそうにしていた。



ありがとうございましたm(_ _)m

感想お待ちしておりますm(_ _)m

それと、新作の『転生者は”禁呪”使い』『転移者のホテル経営』も是非ご覧になって下さい。

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