《23話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
「………!!そうだった!」
「起きた様だね、零君」
突然声がした方向に、視線を向けると
そこには、クロノスがいた。
「クロノス…」
「やぁ、零君。元気になったみたいだね。」
微笑みながら、こちらに手を振っていた。
「まぁお陰様で。……そうだ、ナザリスさんは…ナザリスさんは大丈夫なんですか!?」
零は、サティアに問う。
「大丈夫よ。ルルに頼んで、ちゃんと王城に転移してもらったから。」
「ルル?……」
「あぁまだ、零君はルルにあってなかったわね。」
クロノスが、続けて語る
「ルルはね、ガゼットと同じ最高位の神でね、司るは ”時空” なんだ。」
ガゼットと同じ最高位の神って事は……
「そう、零君の母的存在の神だ。」
母的…存在…。
お母さん(リーゼ)と同じ……
「じゃあ俺の中にはその、ルルさんの血も……」
「勿論、流れている。」
「あったら御礼しておかないと……」
「そうだね……。さて、零君。本題に入ろうか…。」
「………?」
「何の事って、顔してるね。」
「え、ま、まぁ。」
「まず、零君に質問だ。」
「は、はい。」
「何故零君は、この神王殿に来た?」
「な、何故って……俺が魔龍神王に殺されて…クロノスが輪廻の輪に乗る寸前の俺を無理やり連れてきたから。」
「正解だね。で、だ。零君はもう感じとってるかも知れないけど……魔龍神王と零君の力の差は圧倒的なまでにある。」
「確かに……」
「そこでだ…零君に僕の血(力)を授ける。」
「ち、血を授ける!?。」
「うん。零君に僕の血を流し込めば、魔龍神王に1歩近ずける。」
1歩……うっし!
「クロノスの血…受け取るよ。」
「分かった……。」
クロノスは、零が休むベッドに近ずき
詠唱を始める。
「零君、行くよ。」
「おう!」
「«未来ある若き者よ 汝に我の力を授ける»『継承ノ刻印』」
魔法名を唱え終わった瞬間、零の神臓がある位置に黄金色の魔法陣が現れる。
そして、クロノスは近くに置いてあった刃物で左手の親指に切れ込みを入れ血をだす。そうして、出した血を右手の人差し指に血を付け黄金色の魔法陣に向い”継”と書く。黄金色の魔法陣は、”継”の形に変わっていき零の体(神体)の中に入って行く。そして、零の神臓にクロノスの力が刻まれる。
「何か…体が熱い…」
「零君の魂に直接、刻んだからね。じきに止むから、心配ないよ。」
「そう……なんだ…」
「それと、下界に帰ったら僕の力を使いこなせる様に特訓頑張ってね。」
「分かった…。」
「疲れただろうし、少し休むといいわ」
「はい。そうします。」
再びベッドに、体を寝かせサティアに毛布を掛けてもらう。
そして、再び零は眠りにつく。
ありがとございましたm(_ _)m
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