《20話》
誤字脱字があると思いますが、よろしくお願いします
「さて……次は貴様だな」
「ッ!……」
終わった……英雄殿でさえ、勝てなかった奴に僕が勝てるわけが……ない
「ん?…」
何もしてこないだと?………成程、先程ので力の差が分かったから抵抗をしないのだな。
「心配するな……直ぐに楽にしてやる」
「ッ!!」
殺さ……れる
「ではな……」
ヘルグランは、漆黒の剣を横に振りかぶりナザリスの首めがけて剣を薙ぎ払う。
「ッ!?……消えた…だと…」
ヘルグランが薙ぎ払った後、そこにはナザリス トルースの死体はなかった。
「ッ!まさか!?」
何かに気づいたヘルグランは、後ろを振り向く。そこには、ヘルグランが予想した通りある”人物”がいた。
「やはり汝だったか……”女神王”」
”女神王”と呼ばれた女性は、背中にある純白の翼を持ち、一切穢れのない純白の髪を持ち、モッチリとした白い肌、そして、プロポーションも抜群であった。
「久しいですね、魔龍神王」
「そんなのはどうでもいい!何故汝が下界に降臨している!?」
「魔龍神王…貴方がいるからですよ」
「我だと……」
「貴方は、我々の子を殺した。よって、魔龍神王 ヘルグラン、貴方を再度封印又は討伐をします。」
「フッン、今の汝では封印おろか討伐など出来る力などないだろ。無意味だな」
「えぇ、確かに今の私は下界に降りた事で通常の力の2割程しか出せません。貴方を封印やそれこそ討伐などは出来ませんが、あの子が強くなる為の時間稼ぎ位出来ます。」
「何!?」
「顕現なさい『神樹杖=ユグドラシル』」
そう言うと、女神王の前に5個の魔法陣が縦となって出現する。出現した魔法陣から、一本の杖が現れる。その杖の一番上には、太陽と月の様な小さい惑星が円を描きながら、杖の周りを廻っていた。
「少しの間、虚無の世界で眠ってなさい。封印魔法『虚無世k…「させるか!」』無駄です、『天明の護り』」
女神王が魔法名を唱える途中で、ヘルグランは『焔魔神ノ炎槍』を放つが女神王の『天明の護り』によって防がれる。
「チッ!」
「少し大人しくして、もらいます。『氷竜ノ拘束』」
ヘルグランの足元に魔法陣が出現し、魔法陣から氷の竜が現れヘルグランへと絡みつく。
「クソっ!壊せぬ!」
「そのまま、大人しくしてなさい。『虚無世界』」
拘束されたヘルグランの後ろに、大きな次元の裂け目が現れヘルグランを吸い込んで行く。
「クッ………ソ!絶対に…飲み込まれる……カァァッ!!」
「無駄です。貴方は次元の裂け目へと、飲み込まれるのです。」
「覚えていろ!絶対に我は、貴様と神王を殺す!。」
「死ぬのは逆に、貴方かも知れませんよ。私達を殺す前にね…」
「絶対に………ころ……す」
ヘルグランは抵抗をするも、次元の裂け目へと吸い込まれるのであった。
「何とかヘルグランを、虚無の世界へと封印出来ましたが………」
女神王は死体となった零の元へと、歩み寄る。
「今頃は、ダーリンに会ってる所かしら。……さて、抜け殻を神界に持ってかないと。……………よし、それじゃ、『帰還』」
零の抜け殻の横で、女神王は手を零の抜け殻に触れて『帰還』を唱える。
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