6-俺の周りで問題発生!?(物理的な周りです。)
土日はダラダラすごしつつ、能力を試していた。あまりのワクワクにあっという間に時間が経っていた。
ちなみに、二次元にもこの能力は発動するけど、ほとんど情報は見れなかった。作者も認知していない情報は、そもそも存在しないってことだと思う。でも、作者だけが知ってる裏設定とかも見れるからこれはこれでいい能力だと思う。
さて、そんなこんなで今日も学校。月曜日の朝は憂鬱だ。休日が楽しければ楽しいほど、学校に来るのが辛くなる。
そんな俺の憂鬱を彼女は吹き飛ばしてくれるんだよね。
はぁー、今日も霧島さんは可愛いなぁ。勉強してる姿も素敵です。
「おい!照岡、聞いてるのか!早くしろ!」
「はい!?え、えーと、75です!」
うわ、指されてたのか。気づかなかった。
「今は国語だぞ?早く87ページから読んでくれ!」
なに!?万能の魔法の数、何かといいこと75が…
少し躓きもあったけど、いつも通り大きな問題もなく昼休みに。
俺は自席で読書中だ。読書っていうと聞こえはいいけど、読んでるのはラノベなんだよね。誰かと遊んでいるよりラノベを読んでいる方が気楽で個人的には好きだ。別に強がってるわけじゃない。強がってるわけじゃないからな!
さて、近くでは、いつもの3人の会話が聞こえる。…が今日はあまり楽しそうじゃない。3人が揃ってあんな深刻な顔をしているのは今まで見たことがない。そもそもそんなにいつも見てるわけじゃないけどね。なんだろう、3人のうち誰かに彼女ができちゃって、リア充爆ぜろの空気とか?
「なぁ、俺どうすればいいかな。」
かなり深刻な顔をして問うアイツは『太田 洋平』。かなりいい体格をしている太田は、クラブチームで野球をしているらしく、期待のエースなんだとか。なんでも、母親に強要されて始めた野球で芽が出てここまできたという。
「オマエも大変だよな。オマエん家の両親怖すぎるだろ。」
そう答えるアイツは『出柄 臣』。太っててスポーツなんて全然出来なさそうなヤツだけど、実は高校生の剣道界じゃそこそこ有名らしい。最近もなんかの大会で賞とかとってたかな?
「野球で結果ださなきゃ自由が無くなるって酷いなぁ。僕には耐えられないよ。」
同情してるアイツは『島理望』。アイツも野球をやってるらしい。太田と同じとこだったかな。かなり小柄だし、素人目でみてもレギュラーは厳しそうな感じだ。まぁ出柄みたいなヤツもいるし人は見かけによらないのかもしれないが。あの3人はスポーツ仲間。運動好きで意気投合したらしい。俺とは違って非凡なヤツら、悩みも非凡だねえ。
「もう、野球辞めちゃおうかな。俺には向いてないのかも。」
太田にしては珍しく弱気な発言だな。エースが故に期待も大きい。小さなミスは命取りなんだろう。
「そんな簡単に辞めるなんて言うなよ!努力してきたんだろ?両親なんかに負けず、気楽にやれよ。」
「出柄…」
出柄は、友達思いで優しい。アイツの悪口はあまり聞かないし、ほかのヤツからの信頼も厚いんだろう。
「ぼ、僕は無理はしなくてもいいと思うな。辞めたいなら辞めてもいいんだよ?」
ふむ、こっちはこっちで友達思いの意見だな。どっちが本人のためになるかは分からないけどな。
「ま、まあまた両親にも相談してみるよ。ありがとう、少し元気がてたよ。」
「おう!」
「よ、良かった!」
…アイツの家も大変だな。まぁ友達にも恵まれてるように見えるし大丈夫な気もするが。
どうして俺なんかがアイツらについて詳しいかっていうと、特に深い理由はない。別にアイツらだけじゃなくてクラスのヤツのことなら少しは把握できている。友達と話す機会が少ない分、色々なことが耳に入ってくるからな。小声で話してる内容とかは特にいろんな情報がつまってる。どこかが弱いい人って別の場所が他の人より強くなることってあるだろ?アレと同じ原因だと思ってもらっていい。誰も聞いてないなんて思ったら大間違いだよ。
別に友達がいないんじゃないからな!話す機会が少ないだけだからな!
…少々脳内で取り乱してしまったな。それよりも、太田のことはちょっと心配だな。別に人助けは好きなわけじゃない。なんか見返りを求めてるみたいになっちゃって嫌なんだよね。でも、柄にもないけど、知っちゃったからには放っておけない。俺になにかできることはあるだろうか?