俺のプレイしているギャルゲーのヒロインが俺の住む世界(三次元)に飛び出してきたんだが
プロローグ
今年の冬はとても寒い。去年に比べて、かなり気温が低くなっている。だが、俺は寒いとは感じない。何故なら、今、俺の心は暖かいからだ。いや、2人は暖かい、熱気に包まれているようだ。邪魔するものは誰もいない。その熱気は他でもない、遊園地の門の近くからだった。そこにいるのは、まぎれもない、美少女。黒髪ロングの髪に、整った顔立ち。一目見るだけで人を引き付けるような魅力を感じさせる。
「今日のデート、楽しかったね!」
美少女が典型的、それでいてどこか嬉しそうな表情で話す。その発言後、俺は少し考え、告げる。
「ああ。そうだな。俺も、楽しかった。また明日な。」
何処かかっこつけた、それでいて彼女に好かれるような発言の典型詞。
じゃあな、と格好つけ、その場を立ち去る。そう、俺が今日しているのはデートだ。さて、帰り際になってしまったが紹介しよう。俺の彼女
ーーー聖琴音だ。