表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Infinite Abilities Online   作者: 星長晶人
流れる冷水編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/165

メドゥーサ討伐

勢いで書けたので、二話更新します。

「……」


 俺は恥ずかしさで一杯だった。


 ……渋っておきながら意外と乗り気だった自分に。


「早速白蛇様の所に行って神格を得るわよ」


 どこか晴れやかに見える顔でバジリスクが言う。


「……ん。それより、リューヤが凄かった」


 ヤマタノオロチが頬を染めながら言う。


「リューヤさん、素敵でしたよ?」


 ナーガまでもがそう言った。


「……いいから、白蛇様に神格とやらも貰いに行こうぜ」


 俺は話を逸らすため、白蛇様のいる所に向かった。


 ▼△▼△▼△▼△


「……ここか」


 白蛇の泉と呼ばれる場所らしい。


「白蛇様」


 ナーガが泉に向かって呼びかける。


 泉は森に囲まれていて、水の色は白く濁っているが、神々しい光を放っていた。


「おや。その者と契約したのですね」


 スーッと、白い法衣のようなものに身を包んだ、白髪に紅い眼をした美女が水面に現れた。白い巨大な蛇を伴って。


「っ!」


 俺はそいつを見た時、反射的に身構える。


「リューヤ?」


 こいつからは、底知れないモノを感じる。俺の勘が告げている。こいつはヤバい、不気味だと。


「どうされました?」


 柔和な笑みを浮かべて白蛇が首を傾げる。


「……いや、何でもない。急に現れてビックリしただけだ」


 俺は気のせいかと思い、警戒を解く。


「そうですか? それは失礼しましたね」


 別段気にしていない風な様子だ。


「白蛇様。神格を授かりに来たのですが」


「はい。泉の前に膝を着いて祈りなさい」


 三人は言われた通りに膝を着く。


 三人は人の姿を取っている。


「~~~~~~~~」


 白蛇は何事かを呟く。人の言葉じゃない。蛇語だろうか?


 数瞬を置いて、三人の上から光が降ってくる。


「……これで神格を授かりました」


 三人の格好が一新されていた。豪華で、綺麗な装備に。


「「「ありがとうございます、白蛇様」」」


 三人は揃って白蛇に礼を言う。


「これであなた達は両親を殺した敵を討てるでしょう」


 ……真に優しいなら、復讐なんて勧めない。


 白蛇には裏がある。


「メドゥーサはどこにいるんだ?」


 俺は目の前に現れたウインドウを見て言う。


 ーーーー『三蛇の巣窟』のクエストを達成しました。派生イベントクエスト『メドゥーサへの復讐』が発生しました。


 三人の復讐に手を貸せってことか。


「今は廃れた荒野にいると思いますよ」


 蛇の頂点だということは、メドゥーサの上でもあるということか。実力者は把握している、と。


「んじゃ、さっさと行こうぜ」


 三人に言って、さっさと泉から離れる。


 何より、白蛇に長く会っていたくなかった。


 ▼△▼△▼△


「あらぁ? 小娘共が何の用?」


 廃れた荒野に行くと、髪の毛と下半身が蛇の女がいた。


「今日こそあなたを倒して敵を討ちます」


 三人が変化する。


 ナーガは上半身が人間の女で、下半身が紅い蛇。腰に飾りを付けていて、頭にも髪飾りがある。上半身は紅い布を巻いただけで、両手に真紅の双剣を持っている。


 バジリスクは完全な大蛇のようで、頭に王冠のようなトサカがあるのも変わらない。だが、圧倒的に大きさが違った。かなり大きくなっている。


 ヤマタノオロチは八つの尾と八つの頭を持つ大蛇で、大きさはバジリスクと同じくらい。


 三人共でかくなっていて、長くなっている。


「……へぇ? 白蛇様から神格を貰ったんだ」


 面白い、という風に笑うメドゥーサ。


 メドゥーサは髪の毛の一本一本が蛇で、下半身も蛇だ。大きさは三人よりも大きい。


「ふっ!」


 少し野太い声を出してメドゥーサが髪の毛の蛇を抜いてばら蒔く。


「「「っ!?」」」


 それが一体一体バジリスク程大きくないものの、巨大な大蛇になる。


 そして、禿げたメドゥーサの髪がすぐに再生する。


「……三人共。復讐に囚われて欲しくないが、メドゥーサは任せる。俺は周りの大蛇達を殺る」


「いいの? 数も多いし、一体一体が強いわよ?」


「大丈夫だ。何とかする」


「……わかった。そっちは任せる」


 三人はメドゥーサと対峙する。


「へぇ? まあ、三対一なんて嫌よ!」


 メドゥーサは大蛇達に命じて三人を襲わせる。


「『ウエポンチェンジ』」


 そこに、両手に剣を出現させて割って入った。


「っ!?」


 二つの剣は大蛇達を容易く両断する。


「……悪いが、邪魔はさせねえよ」


 左手に聖竜剣・ホーリードラゴン。右手に闇竜剣・ダークドラゴンを出現させた。この二つを含む四剣は、長剣だが片手持ち両手持ちを切り替えられる。……まあ、片手持ちするにはSTRにしばらく極振りしなきゃいけなかったが。


「くっ! 人間風情め!」


「どう言おうが別にいいさ。勝ったら、な」


 俺が言うと、三人が攻撃を仕掛けた。


 ナーガが炎と共に双剣の乱舞を。


 バジリスクが砂の竜巻三つを。


 ヤマタノオロチが八つの口から波動を。


 一斉に放った。


「っの!」


 髪の毛を抜き、大蛇達を身代わりにしてそれを防ぐ。


「……まあ、俺達相手に勝てるとは思わないぜ」


 こっちには、蛇神が三人もいるんだから。


 ▼△▼△▼△▼△


 その後、一方的にメドゥーサは攻撃され、瀕死になっていた。


「ハァ……ハァ……! ククッ。まあ勝ち誇ればいい。私を倒した所で、お前達は報われない!」


「……」


 メドゥーサはHPを真っ白にすると、狂気に満ちた目で言う。


「精々頑張って、復讐を遂げて何もなくなった蛇娘共」


 メドゥーサはそう言い残して消え去った。


「……ふぅ」


 俺は両手の剣を消す。


「……終わりました。これでもう……」


「寂しいけど……」


「……リューヤともお別れ」


 三人は達成感と虚無感を織り混ぜた表情をしながら、言った。


「そうなのか?」


「はい。元々、メドゥーサに復讐するのが目的ですから。まあ、リューヤさんが困った時はお手伝いしますよ」


「夜の相手でもいいわよ」


「……契約は消えないから」


 ……俺の胸にはまだ、モヤがかかっていた。


 メドゥーサの死に際の一言。そして、俺の勘が警戒する白蛇様。


「……とりあえず、白蛇様の所に行こうぜ」


 俺は、ある決意をして言った。


 ▼△▼△▼△▼△


「メドゥーサを無事討伐したのですね」


 白蛇の泉に行くと、白蛇が出迎えた。


「はい。復讐を遂げたので、洞窟でゆっくり暮らそうと思います」


「いいですよ。あなた達の力が必要になった時は、呼びますね」


 相変わらず柔和な笑みを浮かべて言った。


「……お前らは行っていいぞ。俺はちょっと白蛇様に話がある」


「……そう。じゃあね、リューヤ」


 三人は特に気にせず帰っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ