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Infinite Abilities Online   作者: 星長晶人
第一グランドクエスト編

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グランドクエストの開始

いつまでもグランドクエストに入らないので、章分けします。


この話から、第一グランドクエスト編になります。

「ふあぁ」


「キュウッ」


 ぺちっ。


 起きて大欠伸をしたらアルティに叩かれた。……アルティ、夜行性だと思ったのに起きるの早いんだもんな。もっと早く起きろ、ってことだろうか。


「リューヤ、起きてる?」


 女将さんがノックもせずに入ってきた。


「ん? どうかしたのか?」


 そんなに慌てて。


「いいからウインドウでお知らせを見なさい」


 しょうがないな。


「お知らせお知らせっと」


 新スキルの更新や新フィールドの追加などがお知らせとして伝えられるのがそれだ。……道場が解放される前にアリシャに見た方がいいって言われて知ったんだが。


「ん? グランドクエストの開放?」


 グランドクエストって何だ?


「そう。IAOのストーリーを進める重要なクエストだね。……難易度は邪悪竜のイベントクエストのさらに上」


 ……手強かったのにな、邪悪竜。


「で、バハムートの襲来ってどんなクエストなんだ?」


 バハムートって言えば、あのドラゴンみたいなヤツだろ?


「その名の通り。バハムートが十五回に渡って街を襲撃するんだよ。けど、今はまだ始まりの街、タリムタウン、グラインド港、カーシャ村、ハマカーン町、アラカン王国、アーメリア王国、ラークーンの港町、ファラオ村、緑の王国ファンドリア、ヴァングラッシュ帝国、リクラング町、イデリア村、マラファイン・マライアの十四個しかなくてね。エリアボスを倒して鍵を手に入れようとトップギルドの連中が躍起になってるところだよ」


 あと一個だろ?


 始まりの街から四つ、次からは鍵二つで開くようになって、緑の王国ファンドリアってのはフォレストドラゴンとかを倒したからだろうな。


「ラークーンの港町なら、リューヤが二つ倒したから、そこを『戦乙女』、『ナイツ・オブ・マジック』の二つが攻略に行ったよ。他はバハムート戦に備えて、エリアボスに挑戦してるらしいけどね」


 忙しいな。


「十五回の防衛の内、一回でも失敗すればグランドクエストの失敗になり、一ヶ月後にやり直すことになる。……大幅なクリアへのタイムロスになるからね。トップギルドとしては、失敗は許されないんだよ」


 βテスターとしてのプライドか? まあ、別にいいけどな。


「クリア報酬は?」


「テイマー及びサモナーのバハムートの追加だね。……まあ、詳しくは鍛冶屋の娘に聞きな」


 アリシャか。


「じゃ、とりあえずアリシャんとこ行くか」


 アルティを連れて、アリシャの鍛冶屋に向かった。


 ▼△▼△▼△


「……いらっしゃい――残念、リューヤだった」


 金払いのいい客じゃないってか。


「……で、何?」


「グランドクエストの報酬のことを聞きたくてな」


 女将さんがアリシャに聞けって言ってたし。


「テイマー及びサモナーのバハムートの追加。テイマーのバハムートはプレイヤーによって色が違う。色によって強さ、成長度が違う。大人になるまでの成長値は確か、100000000。一日の制限はない。MVPには超レア武器が貰えるらしいけど、詳細は不明」


 ……育てがいがあるな。


「その超レア武器ってのは?」


「多分、現段階では最強の部類に入り、ずっと愛用出来る強さの武器」


 聖竜剣ホーリードラゴンと一緒かそれ以上ってことか。


「……今最強の武器持ってるのって誰かわかるか?」


 強いヤツは知っておかないと。


「リューヤの知ってる人だと、リィナの大魔導士の杖。フィオナのオリハルコンの短剣。エアリアの風切りの小刀、忍者刀影武者。クイナのブラストガン、千天大砲。リーファンの爆天星撃。ジュンヤのスターダストブレード。エフィのシャインダガー。ナーシャのネストダガー。私の牙天流星」


 結構いるな。


 ってか、トッププレイヤーは全員持っててもおかしくないんだな。


「リューヤの知らない人だと、『一夫多妻ハーレム』のリーダー。『狂剣騎士団』のリーダー。『暗黒魔術師団』のリーダー、ぐらい」


 やっぱトップギルドのリーダーは持ってるんだな。


「あとは、リューヤが持ってる、アヴァロンソード、ブレード・オブ・ロッド、オーシャンブレード、月凪、T・G、炎亀弓、ツインフレア・オブ・チェンジエッジ、微妙だけど、森竜槍フォレストリザードラ。最強は間違いなく、聖竜剣ホーリードラゴン」


 ……俺、結構持ってるな。


「……リューヤ、意外とチャラい」


 何で今そんなことを言う。


「……アクセサリー多い。その理由は?」


 ……そういうことか。


「エリアボス限定防具が多いってか?」


「……ん。現時点でも最強はリューヤ。……聖竜剣は装備出来るようになった?」


「……なっちゃ悪いかよ」


「別に。バハムートはドラゴン系だから、聖竜剣が装備出来れば心強い」


 ……まともな理由だったな。


「ん? そういや、報酬ってそれだけなのか?」


 少ないよな。


「……参加者全員に100000G。ダメージランキングトップ10には剣砲バハムートが手に入る。参加者に抽選でバハムートの装備が一式。百人限定。一撃ダメージランキングトップ10にはバハムートのアクセサリーがどれか一つ」


 結構豪華だな。


「ダメージランキングと一撃ダメージランキングはどう違うんだ?」


「ダメージ合計と一撃のダメージ。個人だからリューヤ有利」


 それはいいな。


 ――――十五個目の街が開放されました。これより、グランドクエスト『バハムート襲来』を開始します。最初の戦場は始まりの街です。


 俺の前にウインドウが出現した。


「ここか。丁度いいな」


 俺はニヤリと笑う。


「俺はMVPになる」


 そう言って外に出た。

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