表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Infinite Abilities Online   作者: 星長晶人
嵐の前編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/165

番外編:バレンタインの罪な男

バレンタインの番外編です。


 日間ランキングで二位!

 自分が一番ビックリしています。


 読んでくれる人が多くなり、嬉しい限りですが、その分細かな指摘が多くなり、ちょっと落ち込みました。


 所々に穴が空いた情けない作品ですが、よろしくお願いしますm(__)m

 2月14日。


 それは男子にとっても女子にとっても、意味のある日かもしれない。


 バレンタインデー。


 それが2月14日の別名だ。


 女性が、好きな男性、世話になっている男性にチョコをあげる日。


 ……しかし、悲しいことに、好きな男性にあげる本命チョコ、世話になっている男性にあげる義理チョコ。どちらも貰えない男性だっている。


 その人達には、2月14日とは、空しく、悲しい日になるだろう。


 ▼△▼△▼△▼△▼△


「ふあぁ」


 俺は、朝までフィールドに出ていて、欠伸をしながら宿に帰ってきた。


「リューヤ、はいよ」


 女将さんに、包装された箱を渡された。


「……何だ、これ?」


 眠いのと、突然のことで頭が回らなかった。


「今日は何日だい?」


 ん?


「2月14日だろ?」


「そうだよ。で、2月14日は何の日だと思う?」


 ……2月14日か。


「あっ。バレンタインか」


 やっと思い至った。


「そうだよ。いつも世話になってるからね。義理チョコさ」


 おぉ、ありがたい。女将さん料理上手いし、きっと美味いんだろうな。


「サンキュー。ホワイトデーにはちゃんとお礼するから」


 クッキーか何か作って。


「楽しみにしてるよ。……まあ、これは私個人の話さ。これからは、ちょっと宿に関することなんだけど」


 ん?


「まあ、とりあえず自分の部屋に行けばわかるよ」


 ???


 まあ、女将さんがわかるっつうんなら、行ってみるか。


 ということで、俺は部屋まで行って、ドアを開ける。


 ドサドサドサッ。


「何だ、これ?」


 呆然としてしまった。


 包装された箱が、大量に積まれていた。……部屋が箱だらけだ。


 ……バレンタインデーだから、俺がいない間にチョコを届けに来てくれたんだろう。


「しかも、メッセージ付で」


 中には、応援してます! や、頑張ってください! などと書かれたモノもある。手紙付のもあるな。


「知らない人ばっかりだな」


 攻略組の俺に頑張って欲しいってことか。結構有名になっちゃったからな。


「……これ全部をホワイトデーにお返しするってのは厳しいな」


 多すぎて、一人一人回ってたらきりがない。


「ま、ちゃんと返すけどな」


 せっかくくれたんだし。


「……義理チョコでも嬉しいもんは嬉しいよな」


 俺だって、チョコを貰えるか、期待はするし。……まあ、バレンタインデーを忘れてる方が多い気がするが。


「キュウッ!」


 ぺちっ。


 何故かアルティが怒っていた。


「どうかしたのか?」


「キュウッ!」


 ててて、と俺の肩から下りてどこかにいってしまう。


 ……どうしたんだ、アルティ?


「アルティ宛のがないから怒ったとか?」


 それはないか。赤ちゃんからモテようなんて、そんな考えを持つヤツはいないだろ。


「リューヤ」


「ん?」


 女将さんに呼ばれた。


「アルティ、今日は預かるよ」


「何で?」


「それが、アルティの今日のお願いだからさ。……まあ、悪いようにはしないよ」


 まあ、女将さんが言うならいいけど。


「……わかった。アルティ、ちゃんといい子にしてろよ」


「……」


 アルティはそっぽを向いて無視した。……反抗期か。


「……じゃ、いってくる」


 俺は仕方なく、アルティを置いて外に出た。


 ▼△▼△▼△▼△


「……」


 重い。こんなことを言ったら怒られそうだが、重い。


 外を歩いていたら、数人の女子にチョコを渡されてしまった。……部屋にあったチョコから考えて、そんなに人数がいる気がしないんだが、まあ、貰えたのは嬉しい。


 よって、チョコの山が胸らへんまである。


「あっ。リューヤさん!」


 エフィとナーシャがいた。


「よっ。こんな格好で悪いな」


 何故か、NPCからも貰った。


「……ホント、女子の前でモテモテを披露してるようなものよ」


 ナーシャが呆れて言う。


「別に、義理チョコなんだから、気にすることもないだろ?」


「貰えるだけマシよ。その辺のプレイヤーから睨まれてるし」


 おぉ、ホントだ。……ちょっと、高一ん時のバレンタインを思い出す。


「はい、これ。私からのチョコレート」


 エフィから、可愛らしく包装されたチョコを渡される。


「ありがとな」


「……これは私から。ありがたい義理チョコよ」


「そりゃどうも」


 って、あれ?


「部屋にもなかったか?」


 二人からの。


「うん。二人で作ったのと、リューヤさんがいない間に置いといたのとあるよ」


「悪いな。そんなに貰って」


 一人が何個かくれるのもありそうだな。


「お兄ちゃん!」


 ん?


「リィナか。それに、『戦乙女』の」


 初日に会ったメンバーだ。


「うん。お兄ちゃん、バレンタインチョコあげる」


 リィナが言って、メンバーもそれぞれがくれる。


「ん?」


 リィナは、片手で何かを後ろに隠していた。


「あっ。……皆でお兄ちゃんにチョコあげよってことになって、作ったのをあげたんだけど……」


 リィナがうつむいて顔を赤くし、恥ずかしそうにする。


「こ、これ!」


 リィナが後ろに隠していたモノを差し出してくる。包装された、可愛らしい大きな箱だ。


 この大きさ、厚さからして、普通のチョコレートじゃないな。


「チョ、チョコレートケーキなんだけど、お兄ちゃんに、私個人からの……」


 皆の前で恥ずかしいからか、顔を真っ赤にして、上目遣いに言った。


「ありがと、リィナ」


 笑って受け取ってあげる。リィナは毎年、俺にチョコくれるからな。せっかくだから、誰か他のヤツにあげればいいって言ってるのに。


「……うん」


 リィナは、嬉しそうに微笑んだ。


「リュ、リューヤ……」


「「「っ!?」」」


 死にそうな程に掠れた声が聞こえて、全員がビクッとなる。


 そこにいたのは――――。

すいません。やけに引っ張りました。


 バレンタインの番外編ですので、今日か、明日には続きを更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ