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Infinite Abilities Online   作者: 星長晶人
南の森の異常編

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真のキャニオンタートル

 子供のクリスタの姿は、小さな山のような氷塊の甲羅を背負った、神々しい光を放つ亀で、手足や頭は普通の陸亀の青いバージョンみたいな感じで、甲羅の頂点が邪悪竜と同じぐらいの高さだった。


 大人になったクリスタの姿は、クリスタルのように透き通った氷塊の城を背負い、頭に氷の冠のような装飾があり、目付きも子供の頃より鋭く、貫禄がある。手足は氷の鱗に覆われ、肘、膝に氷の棘が生えていた。子供の頃に唯一可愛かったちょこんと生えた尻尾も、長くなって氷に覆われていた。邪悪竜と目線が同じくらいで、全長で言えばクリスタの方が二倍程でかかった。


「……いや、でかすぎだろ!?」


 俺はバトル中にも関わらず、思わずツッコんだ。


 ――――キャニオンタートルが大人になりました。ステータスに変化があります。


 ウインドウが出現した。


 邪悪竜がクリスタと対峙している間にそれを確認する。



 キャニオンタートル:世界四大亀の一種。島亀、ボルケーノタートル、玄武に並ぶ。氷の城を背負った亀。王者の風格を纏った真の姿は、見る者を圧倒する。


 名前:クリスタ


 スキル

 『陸の王者』:陸に存在する生態系のトップに君臨する。陸の生物相手だと全ステータス特大上昇。

 『氷の王者』:氷系モンスターのトップに君臨する。氷系モンスター相手だと全ステータス特大上昇。

 『陸王類』:ジャイアントゴーレムなどに並ぶ陸のトップ。陸にいると全ステータス特大上昇。

 『氷王亀』:キャニオンタートルの別名。氷系モンスターの王。寒い気候のフィールドだと全ステータス大上昇。氷の上だと全ステータス特大上昇。

 『キャニオンタートル』:大人になり真の姿になった。もはや、その辺のモンスターでは手も足も出ない。氷系攻撃特大上昇。

 『世界四大亀』:世界でトップに君臨する亀。全モンスターに対し全ステータス特大上昇。

 『生態系のトップ』:食うことはあっても食われることはない。というか、食えない。自身で倒したモンスターを食べる。

 『捕食』:食べたモンスターの氷系スキル、アビリティを自分のモノにする。食べたモンスターのステータスの1%を自分のステータスに加える。

 『神獣』:神の域に達したモンスター。伝説上の生物であり、同格以外に張り合える生物はいない。神獣以外のモンスター相手だと全ステータス特大上昇。

 『巨体』:その巨大な姿にはそれ相応の重さがある。下敷きになると一撃死。


 アビリティ

 【王者の咆哮】:相手モンスターを竦み上がらせる。レベル関係なしに同格以外のモンスターを竦み上がらせる。アイスフェニックス以外の氷系モンスターは気絶する。

 【王者の力】:相手に王者の圧倒的力を見せつける。全ステータス特大上昇。

 【王者の威厳】:相手モンスターを睨みつけただけでびびらせる。レベル関係なしに同格以外のモンスターをびびらせる。相手モンスターの全ステータス特大down。

 【王者の風格】:相手はその姿を見ただけで怯む。レベル関係なしに同格以外のモンスターを怯ませる。

 【王者のプライド】:格下の生物に傷を負わされると攻撃特大上昇。

 【アイスキャニオン】:自身の周りをさらに巨大な氷で覆う。

 【アイスキャッスル】:敵の足元から氷の城を出現させる。串刺しか氷漬けになる。空を飛ぶモンスターには効かない。

 【ヘルブリザード】:敵を地獄に叩き落とす吹雪を放つ。

 【アイスブリザード】:敵に氷の混じった吹雪を放つ。

 【アイスシールド】:氷の盾を出現させる。

 【アイスウォール】:氷の壁を出現させる。

 【アイスロック】:敵頭上に巨大な氷塊を出現させ、落とす。

 【アイスレイン】:氷の塊を敵に降らす。

 【アイスボール】:氷の玉を放つ。

 【アイスランス】:氷の槍を放つ。

 【アイスレーザー】:氷の光線を放つ。喰らうと凍りつく。

 【アイスニードル】:氷の棘をいくつも放つ。

 【アイスタワー】:敵の足元から氷の塔を出現させる。空を飛ぶモンスターでも当たる場合がある。

 【アイスブレス】:氷の息を吐く。

 【ブリザードブレス】:吹雪の息を吐く。

 【地震】:巨体から繰り出される。少し浮かせ、思いきり踏みつける。

 【土砂崩れ】:【地震】発動時山が近い場合に起きる。

 【雪崩】:【地震】発動時雪山が近い場合に起きる。

 【氷結歩行】:海を凍らせながら歩くことが出来る。



 ……おいおい。どんだけステータス上昇させたら気が済むんだ? もう無敵じゃん。


「グアアアァァァァァ!!」


 邪悪竜がクリスタに向けてブレスを放ってくる。


「クリスタ! 【アイスブレス】!」


 氷のブレスで相殺した。


「あっ。リヴァアも大人にすればいいんじゃねえ?」


 いいこと思いついた。……もう勝ったも同然だが。


「リヴァア。今日の分の餌欲しいか?」


「グガ」


 頷くリヴァア。


「じゃあ、これが今日の餌だ!」


 俺はアイテムウインドウを操作して、ウォータークラブのかに味噌をリヴァアに向かって投げた。


 ウォータークラブのかに味噌がリヴァアの大好物なんだよな。成長値が200上がるんだ。


 ん? 勿体ないって? いいってことよ、それが、邪悪竜をボッコボコにするためだってんならな。


「安いもんだ」


 俺は嬉しそうにウォータークラブのかに味噌を食べて、光輝き、大人になるリヴァアを見て言う。

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