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Infinite Abilities Online   作者: 星長晶人
南の森の異常編

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第二回エリアボス戦

 さて、やるか。


 俺は早速東の海岸に来て、約五メートルくらい海に入り、立ち止まった。


 アヴァロンソードとブレード・オブ・ロッドを抜いて、アイテムとステータスを確認する。


「……ふぅ、じゃあ、行くか」


 覚悟を決めて、四、五歩進む。海水は膝ぐらいの深さだ。結構冷たい。


 ユラァ。


「ん?」


 ザパアアァア。


「うおっ?」


 俺のすぐ目の前から巨大なイカが出現した。


 いや、どう見てもそんなに水深深くないだろ!


 ――――エリアボス出現。対戦人数一名。バトルを開始します。


「さて。イカルゴクラーケンはどんだけ強いんかね?」


 俺はイカルゴクラーケンの少し大きいHPバーを見上げて言った。


「クラァ!」


 足を一本振ってくる。先制攻撃を取られたか。


「【ツインスラッシュ】!」


 両手を一閃する。さすがに切り落とすことは出来なかったが、切り傷がついた。


「【サンダーストーム】!」


 俺は感電しないように海から出て魔法を放つ。


 雷の竜巻がイカルゴクラーケンを襲うハズなんだが、


 バリバリバリィ!


 海で使ったせいか、雷の嵐みたいになってイカルゴクラーケンを襲った。


 ……半端ねえ。


「クラアアアアアアアァァァァ!!」


 イカルゴクラーケンは悲鳴を上げる。……うわっ、もうHPが半分になってる。もう勝てるじゃん。


「【サンダーストーム】!」


 追撃にもういっちょ放つ。……いじめだな、こりゃ。


「クラアアアアアアアァァァァ!!」


 もう瀕死。アリシャの言ってた通り、弱点がはっきりしてるって楽だな。


「とどめを指すか。【巨大化】」


 魔杖剣の刃が大きくなる。


「はあああああぁぁぁぁ、【サンダーブレード】!」


 イカルゴクラーケンに向かって駆け、魔杖剣に雷を纏わせて一刀両断する。


「ク、ラ、アァ……」


 サアァ、と光の粒子になって消える。


「ふぅ。いっちょ上がり」


 結構簡単だったな。


 ――――イベントクエスト発生。イベントクエスト発生。


 ん? イベントクエストだって?


「グガアアアアア!」


 竜、か?


 ザパァン。


 巨大な竜がこっちに向かってくる。


「へ?」


 あれを倒すのか?


「ガアアァァァァ!!」


 口を大きく開いて俺に向かってきて、どんどん水を吸い込んでいく。


「えっ? ちょ、待って」


 もちろん向かうは俺なので、飲み込まれる。


「嘘おおおおおおぉぉぉぉぉ!!?」


 そして俺は竜に飲み込まれていった。


 ▼△▼△▼△


「くそっ。ったく、死んでねえのかよ」


 飲み込まれたら普通死ぬだろ。


 ――――イベントクエスト『リヴァイアサンの子供を助けろ』が発生しました。


 子供かよ。ってか、俺が助けて欲しいんですが?


 ――――リヴァイアサンの子供を苦しませている原因を突き止め、解決して下さい。原因は五つです。


 五個もあんのか。探すのが大変そうだな。


「とりあえず、片っ端から見ていくか」


 まずは歯を見てみよう。……うわっ、レイピアが刺さってる。抜いてあげよ。


「よっ、と!」


 思いっきり引っ張ったら思いの外簡単に抜けてしりもちをついてしまった。


 ――――原因を一つ解決しました。


 もう一つ目か。これなら結構早く達成出来そうだな。


 そして、リヴァイアサンの奥へと歩いていった。


 あっ。喉に武器がいっぱい刺さってる。抜いてあげよ。


 ――――原因を一つ解決しました。


 もうかよ! 結構楽なクエストだな。


「胃の中にモンスターとかいたりして」


 冗談半分に言って、胃へと向かう。


「……」


 おいおい。予想的中かよ。うじゃうじゃいますよ、モンスター共が。


 全部狩ってやる。


「【ツインスラッシュ】」


 さすがに【サンダーストーム】を放つ訳にもいかないので剣でバッサリと殺ってしまう。


 ――――原因を一つ解決しました。


 またか。もしかして、各部位に一つの原因があるんじゃないのか?


 モンスターの死骸は消えずに残った。消化されるんだろうか。


『侵入者だぁ』


「っ!?」


 骸骨兵士が大量にやって来た。


 これは、絶対問題だろ!


「はぁ!」


 魔法はリヴァイアサンにダメージがあるかもしれないので剣で斬りまくる。アヴァロンソードとブレード・オブ・ロッドは無敵だ。


 ――――原因を一つ解決しました。四つの原因を解決したので報酬の原因です。


 報酬の原因? 意味わかんねえ。


「何だ?」


 輝く光に導かれてそっちに歩く。


 ――――原因を全て解決しました。


 これか、最後の原因は。


 そこにはアイテムが二つ。


 海賊の財宝――大昔の海賊が持っていた財宝。金銀宝石類があり、リヴァイアサンは間違えて飲み込んでしまったらしい。

 深海の剣――深海にある秘宝の一つ。改造すればかなりの業物になる。今のままでは使えない。


 ――――イベントクエスト『リヴァイアサンの子供を助けろ』をクリアしました。体外に出ます。


 そう聞こえた後、水が押し寄せて来て、俺は溺れる。――と思ったら、空が見えた。


「そういうことかよ」


 俺はリヴァイアサンに水飛沫と一緒に出されたらしい。


「ったく。世話焼かせんな」


 リヴァイアサンの上に着地して、撫でながら言う。


 ――――リヴァイアサンの子供がなつきました。テイム出来ます。テイムしますか?


 テイム出来んのか。テイマーじゃないのに。


 俺はyesを選択する。


 ――――リヴァイアサンの子供、リヴァアが仲間になりました。テイマーになると通常のフィールドでも連れていけます。テイマー以外の職業の場合は海の近くにあるフィールドでないと一緒に戦えません。定期的にモンスターの素材を餌として与えて下さい。モンスターBOXを使えば収納出来ます。但し、大人になる時は一緒にいて下さい。説明は以上です。


 長いな。まあ、どうすればいいかはわかった。


 とりあえず、テイマーになるまでモンスターBOXに入れとく。モンスターBOXが手に入るまではここで一緒に戦う。これでいいだろう。


「とりあえず海岸に戻ってくれ」


 リヴァアに言って、沖から浜辺へと向かった。

リヴァイアサンですが、当初はクジラっぽい予定でしたが、分かりにくいので本物に忠実にいきます。


 なので、編集したいと思います。


 ヒレのついた長い竜だと思ってください。

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