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プロローグ

初のVRMMO モノです。

 至らぬところは多々あると思いますが、よろしくお願いしまーす。

 世界で初めてVRMMOが開発されたのは1年半程前の話だ。


 世界初のVRMMOのタイトルは、『Infinite Abilities Online 』。


 売りはタイトルそのまんまで、無限のアビリティがあること。

 本当に無限にあるのかは解らないが、かなりの種類があると言う。

 RPGの基本として、ダンジョンや塔などを攻略し、ストーリーを進めていく。

 職業も有り、職業によって装備出来る武器も違うのは普通。

 アビリティには2つの種類がある。スキルと、魔法だ。

 スキルはその職業特有のモノから、プレイスタイルで発生するモノまで様々。

 魔法は魔法職でしか覚えられないが、戦士職の人でも初級魔法ぐらいは使える。


 『Infinite Abilities Online 』、略してIAOには種族が存在する。数多くの種族と職業に人々は魅了された。

 IAOの製品版の発売個数は10万。世界初のVRMMOとして、発売日から2日で売り切れになった。βテストには約2万人が募集し、その4分の3が落とされたが。


 そしてβテストが終了し、IAO発表から1年後、ついに正式サービスが開始されることが決定し、世界は大いに盛り上がった。



 ※※※※※※※※※※※※※※※



 俺は龍ヶ崎燈也りゅうがさきとうや


 今、姉ちゃんと妹からIAOを薦められている。


「ねえ、お兄ちゃん。一緒にIAOやろ?」


 妹の龍ヶ崎利奈りながやや上目遣いで言う。


「燈也、一緒にIAOやりましょ?」


 姉の龍ヶ崎陽菜ひなが利奈の横に並んで言う。


 ……誰か助けて。

 いくら姉弟妹きょうだいだからって血が繋がってないのにそんなに迫られると困る。


 利奈は背は低い方で、甘え上手。素直で可愛い、目に入れても痛くない美少女だ。


 姉ちゃんは利奈とは反対に背が高く、大人っぽい。常に冷静で、あまり誤魔化したりしない。……実はちょっと甘えん坊なところもある美人だ。


 休日の昼間で、二人共ラフな格好をしている。それだけで目のやり場に困ると言うのに、二人共美少女と美人なのだ。

 しかも二人ともかなりの巨乳。現在高2である俺の1つ違いだが、利奈は学校に姉ちゃん以外に張り合える人がいない。高1でこれなんだから恐ろしい。

 姉ちゃんも姉ちゃんで向かうところ敵なし。

 そんな姉妹から迫られてみ? 負けるだろ?


 「お兄ちゃぁん」


 利奈がキラキラ上目遣いに、あろうことか胸まで強調して俺に密着する。


「うっ……」


 駄目だ、断れない。俺は利奈のこれには逆らえない。


「わ、分かった。分かったから」


 俺は渋々二人の頼みを聞くことになった。


 ちなみに、二人は容姿端麗、スポーツ万能、家事も出来るが、1つだけ欠点があった。


 重度のゲーマーだ。


「ほ、ホント? 嘘ついてない?」


 俺がいいって言ったのに、利奈はさらに顔を近付けてくる。


「ホントだって。嘘じゃねえよ」


 俺は苦笑する。利奈の頼み事を聞かなかったことなんてないんだが。


「じゃあ、明日の1時から正式サービスが始まるから、今日は私とお姉ちゃんでIAOの説明するからね。お兄ちゃんの部屋でだよ?」


「分かったって」


 利奈は半信半疑っぽかった。


「じゃあ、今からみっちり教えてあげるわ」


 フフッと笑う姉ちゃん。……今からじゃなくていいんじゃないのか?


「明日はキャラクターメイキングをしてもらうからよ」


 姉ちゃんが俺の心を読んで言った。……ついには読心術までも使えるようになったのか。


「じゃあ、俺の部屋で説明会でもするか」


 半ば諦めて言う。


「うん!」


 利奈が満面の笑顔で頷く。


「んで? IAOって何だ?」


 ガクッ。姉ちゃんと利奈が倒れた。

 俺の部屋に着いてから、姉ちゃんと利奈はベットに座ってもらい、説明を始めたのだが、姉ちゃんがIAOについてどれくらい俺が知ってるかを確かめた。

 俺が知ってることなんてほとんどないんだが、とりあえず聞きたいことを聞いてみたわけだ。


「ん? 別に、IAO自体を知らないわけじゃないぞ? Infinite Abilities Onlineの事だろ?」


 心外だな。それすら知らないと思われるとは。


「さ、さすがにそれは知ってるよね。ビックリしちゃった」


 利奈が半笑いで言う。


「それで? さっきの質問ってどういう意味?」


 姉ちゃんが話を進めるために聞いてくる。


「ああ、IAOがどんなゲームかを、詳しく知らないからな」


 それを聞こうと思ったんだ。


「仮想世界で行うRPGよ。普通の2Dと違って自分の身体を使うのが特徴ね」


 それは知ってる。よく宣伝の謳い文句にされてるからだ。

 ちなみに、二人がIAOに詳しいのは、ゲーマーであるのと同時に、βテスターだからだ。

 現実でも完璧なのに、さらに4分の1の確率で抽選に当たるとか、どんな強運なんだよ、って思う。姉妹揃って、な。


「まず、キャラクターメイキングに必要なことを説明しましょ」


 姉ちゃんはそう言うとどこからかスケッチブックを取り出した。


「キャラクターの性別だけど、基本、変えられないわ。と言うか、変える人が少ないんだけど」


「基本変えられないってどういうことだ?」


「え~っと、性別を変えるとそれなりに体型も変わっちゃうでしょ? これは性別を変えないで体格を大幅に変えることにも言えるんだけど、現実の自分との体格、体格の差が有りすぎるとログアウトした時にちょっと身体にダメージがあるの」


 なるほど。大きく体格を変えたり性別を変えたりするのは遠慮した方がいいと。


「お兄ちゃんがお姉ちゃんになるのはちょっとやだなぁ」


 利奈が少し苦笑して言う。


「俺は性別を変えるなんてしないけどな」


 何か嫌だ。俺は自分を偽ることに抵抗があるんだよな。もしかしたら、現実と全く一緒ってことにもなりかねない。


「うん。お兄ちゃんはお兄ちゃんのままでいいと思うよ」


「今のはキャラクターメイキングの注意事項みたいなモノだから。それで、キャラクターメイキングでやることは、自分の種族、姿、使用武器、初期職業、初期スキルを決めて、ステータスポイントを振り分けるね」


 うおっ。やることって結構あんのな。


 そんな感じで、姉ちゃんと利奈による、Infinite Abilities Onlineの説明会を受けた。

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