第一章 覚醒の気配
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第一章 覚醒の気配
腹がせり上がってきて肺がつぶれそうだ。うまく呼吸ができない、息が途切れ途切れになりながら俺は、無我夢中で逃げていた。そろそろ体力の限界だった、「ここを逃げ切れば!!」とは行ってもこの辺りの道なんて俺は知らなかったが、路地裏を全力で走っていた、まだ奴らは追ってきていた「つぅ!?」俺が曲がった先は行き止まりだった、「くそ!」そう叫んだ瞬間俺の頭に激痛が走った「つかまえたぞ!!」その言葉を聞いた直後俺は意識を失った・・・・
「声が聞こえる―」ふと振り向くと、そこには白いワンピースを着た少女がいた。「ここはどこだ?」
「ここは彼方の夢の中」と少女は答えた「夢の中、そうかこれは夢か」俺はやっと自分の状況を理解した。「なぜ彼方は力を使わないの?」と少女は俺に聞いてきた、「力?何のことだ?」
俺は少女に聞いた、「彼方は力を持っている、誰にも負けない最強の力を」と少女は答えた「最強の力なんて持ってない、俺はただの学生だぞ!」そう俺はただの学生なのだ魔術も体術も使えない。「そんなことない、彼方は気づいてないだけ、いずれ自分の力に目覚める時がきっと来る、それまでまたお別れ彼方は目を覚まさなければならないわ」と少女は言った「まて!!お前は一体何者だ!それに力とはなんだ!!」俺は叫んだ。「そうね、私はセレナ、力の事はいずれ話してあげる、またお話しましょう。」と彼女は言った。俺は、なにか言い返そうとしたが、その言葉を聞いた後、俺は急に眠気におそわれ徐々に目をつむった。「うぅ」俺は再び目を覚ました。「蒼!!」突然強い衝撃が体に走った「蒼よかった・・・目が覚めて。」と言われた。俺はやっと意識がはっきりしてきた。「痛いよ、美来」俺はいった。「だって、だって蒼もう10日も寝てたんだよ!?」と言って泣いて抱き付いてきたのは、久野原美来だった、彼女は俺と同い年でクラスも一緒の言わば腐れ縁である。「俺に一体何があったんだ?」と美来に聞いた。「え?何も覚えてないの?」と更に聞き返された。「あぁそうらしい・・・」と俺は答えた「蒼はね、血だらけで路地裏に倒れてたんだよ!あと少し発見が遅かったら蒼死んでたってお医者さんも言ってたんだからね!!」と彼女の話を聞いて全てを思い出した。俺は追われていたんだ・・・
「思い出したよ、心配してくれてありがとな。」俺は美来にそう言って再び眠りについた・・・