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エピローグ

■エピローグ■


俺の天使、シロに再び会えた。

その後、一ノ瀬夫妻にも会ったのだが、憑き物が落ちたように喜んでくれた。

ワイドショーでのイメージが先行したみたいで、俺が悪魔のような存在だと思っていたらしい。


でも、こんなに優しそうな夫婦がシロをあんなにぐるぐる巻きにするかなぁ。

イマイチ腑に落ちない気がするけど、まあいいか。


俺は、シロが回復するまで、シロの部屋に居候させてもらっている。

少しでも離れるとシロが精神的に不安定になるので、一時も離れることが出来ないのだ。


少し気になるのは、シロの部屋には小学生用の学習机が置かれていたが、めちゃくちゃに壊されていた。

一体誰がこんなことを・・・


そう言えば、大家さんとは一体何だったのか?

突如現れた大家さんは、単なるシロのことが好きなお姉さんだと思っていたけれど、今回のトラブルはほとんど一人で何とかしてくれた。


あの後、何か忙しいみたいで、あまりアパートに帰ってないらしい。

たまに帰っても、かなり遅いと聞いた。

それなのに、俺たちのことを心配して一ノ瀬家まで顔を出してくれたりもする。


俺はシロと出会って、少しだけ外に出られるようになった。

一ノ瀬夫妻、大家さんと接してみて、人と接するのもそれほど悪いもんじゃないと、思い始めている。

まだ、若い女の子は苦手だけど・・・





月日は少しだけ流れ、シロは・・・


「シロ!スーパーいくぞ!準備して」


「す~ぱ~?」


シロが難色を示した。


「こっんびに!こっんびにっ!」


我が家の天使様は握りこぶしを上下に振りながら、コンビニをご所望だ。


「もう、あのヨーグルトのケーキは期間終わったぞ?」


「『宇治抹茶白玉金時と苺のパフェ苺ソースをたっぷり添えて』がいいの!新しいやつ!」


早口言葉かな?


俺たちは一ノ瀬家の玄関を出た。


「ちょっとシロ、もう一度言ってみて」


「『宇治抹茶金時と苺のパフェ苺ソースをたっぷり添えて』!」


「なんか抜けなかったか!?」


「いーのっ!シロはかみさまと『大食い王』見ながら苺パフェ食べたいのっ!」


「分かった分かった。パフェ買いにコンビニ行くか」


「わーい♪」


目的地変更で、コンビニに行く。

もちろん、シロと手をつないで。


「でも、スイーツを全部コンビニで買ったら、街のケーキ屋さんは大変じゃないか?」


「『ケーキ屋さん』?なにそれ?」


「ケーキとかスイーツだけを売っている専門店だよ」


「ケーキやスイーツだけ・・・!?シロはそれを全部食べていいの!?」


「ダメだろ!1個だよ、1個!・・・まあ、頑張って2個まで」


「たくさんの中から1個なんて・・・シロ選べない・・・」


本気で閉店まで迷ってそうなので、軌道修正を図ることにした。


「まあ、とりあえず、今日はコンビニ行って、その苺のなんとかパフェ買っとくか」


「『宇治抹茶金時と苺のパフェ苺ソースをたっぷり添えて』!」


「そうそう、それ」


すごい記憶力だ。シロ頭いいのかも。


公園の横の道に差し掛かり、桜の木が見えた。

うちの近所の桜の木よりも小さいが、公園の中には何本か植えられていた。


「桜・・・見れなかったなぁ」


「かみさま?どうしたの?」


シロが一緒に歩きながら、俺の顔を覗き込む。


「春に、シロと一緒に桜を見たかったな、って。色々あって、それどころじゃなかったし・・・」


「かみさま知らないんですか?桜は毎年咲きますよ?」


「そうか・・・そうだな。また来年一緒に見たらいいんだもんな」


「来年も、再来年も見たらいいと思いまーす」


俺は、この時間を、この時間だけを護ればいいんだよな。

今までやりたいこととか、なりたいものなんて全然なかったけど、護りたいものが出来たな。


そのためには、これから色々頑張んないとな。


「かみさま?何で笑ってるの?」


「なんでもないよ。こっちのこと。あと、シロも笑ってる!」


「だって、かみさまが笑ってるんだもん」


俺はシロをずっと全力で幸せにすると改めて考えていた。


46話おつきあいくださり、ありがとうございました!

最初は9話だけのちょっとした話と思って書き始めたのですが、

応援のコメントや感想をいただき、続けてこれました。


色々心配してくださった方もおられました。

ありがとうございます。

良い読者様に恵まれて何とかここまで来れました。


最後に、感想をいただければまた次回に活かしていきたいと思います。

「読んだよ」とか一言でも嬉しいです(|ヮ|)/


ブックマークをいただければ、次の作品を書き始めた時、案内が届くと思います。

評価をいただければ、猫カレーがスキップして喜びます♪

よろしくお願いします。


『奴隷~』は約10万文字になったのですが、本で言えば1冊分くらいです。

シロのことや、かみさまの過去、大家さんの過去、

そして、これからの2人など書ききれていない部分があり、

チャンスがあれば、また書きたいと思っています。

まずは、ありがとうございましたm(_ _)m


すごくたくさんのアクセスと感想をいただいたので、

またちょとだけ書き始めました。


現代の奴隷は実は天使で総力をあげて俺をダメにしてくる

https://ncode.syosetu.com/n2906hi/


回収しきれていなかった伏線回収のつもりです(汗)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 完結お疲れ様でした! 毎日楽しみにしてたので終わるとなると寂しいですが、次作があれば読ませてもらいます
[一言] 完結お疲れさまでした。 ただ甘々で終わらなかったところ、なんか妙にリアル感がありましたが、それでも誘拐当時15歳だ、ということに気が付けば、ちょっと無理だろ、と世間様も判断できたでしょうに…
[良い点] 完走、お疲れさまでした! シロちゃんの笑顔を取り戻せてよかった!! 大家さん、騒動の原因を作っちゃったけど、 その行動と暗躍のおかげで二人が外に出ることができたし… 顧みると、大家さんサ…
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