表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/46

奴隷とキス

俺はテレビをあまり見ないけれど、見るときは床に座るか、ベッドに座るかしてみている。

部屋がそんなに広くないので、ベッドを背もたれにしてみると、楽に見れるのだ。


シロも真似して、ベッドを背もたれにしてテレビを見ることが多い。

珍しく夜に俺がテレビを見ていたら、シロがちょっかいをかけてきた。

ベッドの上に寝転がって、首に抱き着いてきた。


一瞬びっくりしたが、かわいいから許す。

一緒にテレビを見ているのだが、右側の視界の隅にシロが見える。

元々、テレビの番組はそんなに興味があったものではないので、意識はシロに100%向いている。


風呂上がりでいい匂いもする。

髪の毛は最近益々好調で、もう一段輝くようになった気がする。


ノンシリコンで、ボタニカルなやつを買っている。

詳しくはよくわからんが・・・


シロが大食い番組を割と真剣に見ている。

食べ物好きだよなぁ。


俺の方はテレビ番組から興味が逸れたので、そーっと指を伸ばして、シロの鼻の下をちょいちょいっと触ってみる。


「うにゃっ」


鼻の下をゴシゴシとこすった後、シロはまたテレビの世界に旅立った。

今度は、長いシロの髪の毛先を一束つまんで、鼻の下をちょいちょいといたずらしてみる。


(くしゃん)


かわいいくしゃみの後、(すんすん)と鼻を鳴らしてテレビの世界に戻ってしまった。

結構集中するタイプらしい。

食べ物の番組だからだろうか・・・


絶対に気づくように、今度は人差し指で唇にそっと触れてみた。

シロが一瞬固まったので、ちょいちょいと数回、離したり触れたりしてみる。


「がうっ!」


「あいたっ!」


シロに指を嚙まれたので瞬間的に手を引いた。


これは・・・猫だ。

猫の習性だな。


こっちが忙しい時は、『かまって~』と寄ってくるが、いざ遊んでやろうとすると逃げてしまうのだ。

それが猫。

そして、シロ。


時として、寄ってきて見えない尻尾を振っている様に見える時もあるので、犬の時間もあるのだが、シロは基本猫だろう。


今度は頭の上に手を回して、頭を撫でてやった。

あまり反応がなく、おとなしいので、横を見てみると、目を細めて喜んでいた。


猫だな。


(なでなでなでなでなでなでなでなで)


「うにゃぁ」


久々に『にゃあ』が出た。


「もう!見てるのに!」


「ごめん、ごめん、シロがかわいいから、つい・・・」


「かみさま、いじわる・・・」


少し拗ねて、片方だけ頬が膨れた。


「んー」


シロが何か考えだした。


「かみさま、目をつぶってみて」


シロがベッドを下りながら頼んできた。

何されるんだろう・・・テレビを見るのを邪魔したからって、グーで正拳突きってことは・・・


「これでいいか?」


シロだったら殴ったりしないだろうと、おとなしく目をつぶる。

次の瞬間。


「ちゅっ」


驚いて目を開けた俺の目の前にシロの顔があった。

それも、満面の笑顔で。


「『ちゅー』だよ。テレビで見たの」


少し頬を赤らめながら言うシロ。


「かみさま、シロのこと好きになった?いじわるしない?」


こっちは、とっくにカンストしてんだよ。

それ以上はないんだよ。


とりあえず、抑えきれずにシロを抱きしめた。


「かみさま?かみさま?」


疑問形のシロ。

しばらく手が離せそうもない。


「やっぱり『ちゅー』はすごいね~」


どこ情報だよ。

そのテレビ番組にノーベル賞をあげたい!

何の権限もないけどさ。


「かみさま、ちゅー好きだった?」


「・・・好きだった」


「じゃあ・・・」


今度は右下からシロの顔が近づいてきた。


「んー」


照れくさいのもあって、左を向いて回避した。


今度は、とてとてと左の方に移動して、「んー」と言いながら顔を近づけていた。

照れくさいのもあって、右を向いて回避した。


正面に回り込んできた。

完全にロックオンしている目をしている。

照れくさいのもあって、上を向いて回避した。


「かみさま!そんなにシロと『ちゅー』するのが嫌なの!?」


シロが両てのひらで俺の顔を両方から完全ホールドしてきた。


逃げきれない。

いや、シロの手くらい本気で振りほどけばいくらでも逃げられる。

でも、心が逃げたくないと言っている!


「はい、かみさま、目をつぶって!」


おとなしく目をつぶる。


(ちゅっ)

(ちゅちゅっ)

(ちゅー)


「はい!これでかみさまはシロのことが大好きだから!」


だから、好きはカンストしてんだよ。


当初の9話をこの(アフターストリー)に追加してほしいと

ご連絡を頂きました。

入れちゃっても大丈夫でしょうか?


頭に9話増える形です。

入れるからには多少修正しますが、

基本的に同じ話となります。


コメント欄に「いいよ」とか「別で」とか「どっちでもいい」とか(^^)


あ、また感想をいただきました!

モチベーションアップになってます!

あなたもぜひ、コメント欄に何か書き込んでみてください。


明日の更新も朝6時です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ