0、とある村の少女のお話
今回0話ですが、胸糞展開です。ご注意ください。
自分の作品は基本こういう展開が少なからず起こりえます。ない可能性もあります。ご了承ください。
〜とある村〜
ある村に一人の少女がいました。
その少女には夢がありました。
あの物語のように。あの物語、昔話、小説、絵本の彼女のように。
0から1を生み出しすぐらいに難しいことをなしたあの子、あの人のように。
いや実際に行ったのかはわからない。だがその本の中では確かにあったストーリー。
そんな少女に憧れたのだ。
そして、"そんな少女"は部屋にこもりながら"自分のことを記した"小説を読んでいる。
「私、そんないい人でもないけどなぁ」
なんてぼやきながら明日の"学校"について考える。
学校などで勉強できたりするなんてこの世界も平和になってきたね。
そんなことも知らずに村の少女は憧れの学校へと向かうのである。
物語の少女が作ったとされる学校だ。
いやされるではなく、作ったものなのだ。
この学校は当時少女が作ったという証拠に刻印の刻まれた等身大の輝石があるからだ。
同じものを作り創設した学校は国によって潰されているのである。
「わぁ、広い...」
私は感動し、声を漏らす。
その学校には魔術、武術、学力、想像力、etc...がもとめられる。
そのため、毎年入学者は約400人とされている。
そして、留年なしで卒業できる数は多くて約20人と言われている。
そんな名門に入れるだけですごいのだ。
だからそんな学校に村の少女である私が入れるのはすごい事なのだ!!
いくら、憧れのためだとはいえ才能がなければならなかった。
そして尋常じゃないくらいの努力も必要なのだ。
そしてそんな学校での生活も、1年がたった。
この学校にはおかしな子もいたりしたがそんな娘を虐めるような人はいない。
みんなが仲良く過ごしていたのだ、そして私と一番中の良かったはシエラちゃんと言う子だ。
物語の少女と同じ名前の子と仲良くなったのだ。
シエラちゃんは凄かった。まるで小説の中の少女のように。
そんな彼女にわたしは惹かれそして憧れていくのだった。
私は村に帰ることにした。
1度両親とあっておくために。そしてあの小説を読むために。
家につくと両親がむかえてくれた。
「おかえり。そしておめでとう。」
「ありがとう。ただいま」
そんな変わりない日常。
私は本を読みに部屋に向かう。
本を読み終わったら家族と話そう。
まだ時間はある。先に読んでもいい
なんて思っていた。
日常は壊れない。そんなこと当たり前だと思っていた。
本を読んでいると激しい物音が聞こえたのだ。
そして、母と父の悲鳴が聞こえる。
「お父さん!?お母さん!?」
叫びながら部屋を飛び出す。私はその惨状を見てしまった。
そして私は殴られた。
おそらく棍棒などだろう。そして、私は意識を失ってしまった。
意識がさめる。立とうとする。立てない。
私は拘束されていた。全身を見回す。肌着は無く血と白いねばねばした液体がついている。
私はそれを見て吐く。
そして吐く。吐く。吐く。
全身が嫌悪感に犯される。見てしまい、記憶にあること。おそらくされたであろう事。
そのことを考え思い出し、私は吐く。
扉が開く。
「あれ?起きちゃった?寝てたほうが良かったのにねー」
続々男どもが入ってくる。
「む、村はどうなったのっ!?!?」
私はそれに対する回答をきくと
その途端、舌を噛み切って死んだ。
それとほぼ同時に男どもの首が飛んだ。
「守れなかった、のか...」
男どもを皆殺しにした少女が悲しそうに言い放つ。
村も、人生も、全て失わせてしまったのだ。
少女はたった1年だが一緒に過ごした少女の生きていた証拠として彼女のもとに生まれるはずだった"未来の姉妹"を少女と少女の、子として育てることにしたのだ。
私の作った平和の犠牲者に償うために。
0は0、1は1。その事実は変えられない。0は1にはなりえない。