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episode 9. トラムヴェルト商会

随分間が空いてしまいました。すみません。


4月はいろいろ環境の変化がある月ですね。皆さんはどうですか?

皆さんがいい新年度のスタートをきれるように願ってます!



 予定通り、ドレスの打ち合わせのためトラムヴェルト商会がやってきた。



「アナベルお嬢様、私共いつかこうしてお嬢様のドレスを仕立てるのが夢でしたのよ!それがやっと叶って光栄ですわ!既製品ではお嬢様の美しさを引き立てられませんでしたもの。」




「マダム、私もうお嬢様ではないのよ。でも、そういっていただけて嬉しいわ。」




「そうでした。もうお嬢様ではなく奥様でしたわね。腕によりをかけて作らせていただきますわ!」




 マダムの言う通り、お母さまと私はドレスを仕立てられるだけのお金がなかった。だから、マダムとお母様が既製品の中でも似合うものを見立ててくれていたのだ。お母様が亡くなって王都に移ってからは、商会も変わったし、そもそも私はドレスを選ぶことすらできなかった。




「では、普段着用のドレスを4着と、あと平民街に出ても目立たないものを2着ほど仕立ててもらえるかしら。」




「ええ、もちろんです!アナベル様の絹のように艶やかな金髪にはどんな色でも映えましょう!すべてを見透かすようなその美しい紺碧の瞳も、瞳そのものが宝石のようですもの。なるべく瞳を引き立てられるようなものにいたしましょう。」




「うふふ、褒めすぎよ。でも、楽しみだわ。今まで既製品ばかりだったもの。あと、ドレスはリボンとかはつけないで、あまり好きではないの。できれば、胸元と裾の部分に刺繡を施したいのだけれど、できるかしら?」




「もちろんですとも。確かにアナベル様は可愛いドレスよりもシンプルで、上品なものが似合うでしょう。それと、平民街に出ても目立たないものであれば、仕立てるより買った方が良いでしょう。仕立ててしまうと、どうしても高級感が出てしまいます。」




「そう、わかったわ。では、腕の立つ護衛を紹介してくださる?あまり、ここの屋敷の者に知られたくないの。」



 

 ブッドレア家の騎士に護衛を頼んだら、絶対フランツにばれるもの。できれば、今後のためにも行動に制限をかけられたくない。




「わたりました。護衛ということでしたら婦人服部門の私より、営業部の者の方が詳しいでしょう。別荘地の選定の者に、言づけておきますのでその時に紹介いたしましょう。」




「ありがとう。頼むわね。」




 護衛以外にもフランツの息がかかってないメイドも雇いたいけど、急ぐとフランツにばれる可能性がある。少しずつ実行に移さねば。フフフ、でも護衛が付けば少し動きやすくなるわ。次は何をしようかしら?








 

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