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episode5. 開き直り

 私は気づいてしまった。自分は何も悪くないと。

 

 

 私が家族に愛されなかったのは、クソババアとクソ…失礼、貴婦人にあるまじき言葉遣いですわね。もとより、あの人たちの頭がおかしかったからだ。4歳からあんな人たちに育てられていた弟が、私を嫌うのも奴らに洗脳されていたからだ。だからと言って、もういい年した彼が自分の行いを直さなかったのであれば、それはもう彼の意思だろう。実に哀れだ。



 義妹や義母が私に興味がなかったのは、血のつながらない、いきなり現れた子供だからだ。義妹はもともと私の容姿に嫉妬していたみたいだし、自分のマナーが成っていないことに劣等感を抱いていた。だから、私のものを奪おうとしてきたのだ。すべては劣等感の裏返し、‥‥可哀そうに。



 私を押し付けられたフランツに関しては心から同情する。とはいっても、今までの対応は人としてどうかと思うが。好きな人をいじめた人間を押し付けられるなんて、それに、毎日王宮に行っているおかげで、殿下とシャーロットがイチャつく場をよく目にするだろう。彼のためにも、私はここでも透明人間になろう。好きにしていいといわれているのだ。ならば、彼に迷惑をかけず、関わらず、好きに生きようではないか。



 そこで早速、私は母と一緒にお世話になっていた商会を呼びつけた。


「ドレスを6着ほど作りたいの。急ぎではないから、デザインにはこだわりたいわ。それと、どこかにおしゃれな別荘を用意したの。そうね、こじんまりとした家で湖の近くがいいわ。」


 今まで、私には似合わない既製品のドレスばかりでうんざりしていたのだ。ここでのドレスはフランツがあらかじめ用意してくれていたけど、全部、私というよりシャーロットに似合いそうなものばかり。これを機に全部変えよう。


 とりあえず、3年は我慢しよう。3年子供ができなければそれを理由に離縁できる。それまでどうか、私の存在を忘れて暮らしてください。むしろ忘れろ!


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