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想ヒ人 -指切-  作者: ツカサシキ
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1-7 少女の回想終了、現在の状況

回想編、終了しました。

お付き合いしていただき、ありがとうございます。

 そして、待ちに待った小学校の卒業式――。

 もう既に幼馴染と友達には、話していたため卒業式前日に…お別れ会を開いてくれた。


 嬉しい半分寂しさもあったが、私自身が決めた事だったから笑顔で「今まで、ありがとうございました!」と、泣くのを我慢してたが…堪えきれず泣いてしまった。


 無事に卒業式が終わり…帰宅すると叔母が、来ていた。


 そして、知らない男の人が居たが…挨拶をすると祖父の顧問弁護士の人だった。

 私を養子の手続きをするためと、私の荷造りの手伝いに来てくれたようだった。

 荷造りの前に弁護士さんは、私に養子になるための注意等の分かりやすく説明してくれた。


 すると、母に何度も「考え直すなら今よ!」と、確認されたが…私の心が、堅い事が分かると黙って手続きを黙々と進めてくれた。


 手続きが、終わると…叔母と一緒に私の部屋に行き荷造りを始めた。

 着々と荷造りが、進んでいく中で、姉が帰ってきた。


 私の荷造り作業を見て驚いた姉は、直ぐに母に理由を聞くと…また驚いていた。

 ずっと、母と一緒に私の荷物が無くなっていくのを静かに見ていた。


 衣類等が、入ったスーツケースが…3個になった頃、叔母に「これで、全部かな?」と、聞かれ私は「はい」と、答えた。

 そのスーツケースを弁護士さんにも手伝ってもらいながら…駐車場に停めてある車に運び出してくれた。


 あっという間にガラン…とした私の部屋を見た母と姉は、呆然としていた。

 綺麗に直したベットと衣類が入っていた空のクローゼット…学習机の上には、不要になった今まで使っていた小学生の紐で縛った教材とランドセル、リコーダー等の楽器に習字セットの入ったケースが置かれていた。


 私は、その学習机の大きめの引き出しの鍵を開け中身を取り出した。

 二人の元に行き、友達のお母さんから教えてもらった母の好きなトルコキキョウのミニブーケと姉の好きなカスミソウとミニバラのミニブーケを手渡し「今まで、お世話になりありがとうございました」と、一礼をした。


 その私の行動に現実だと…認識した母と姉は、大泣きした。

 泣きじゃくる二人を宥めるのは、大変だった。


 何とか、泣き止んでくれたが放心状態になっていたが…先に車で弁護士さんが、待っているため叔母と一緒に家を後にした。


 車を走らせながら…郵便局により私の荷物を速達で送ったり、弁護士さんが勤めている事務所にて叔母と共に手続きを済ませていたがアクシデントがあり…叔母と一緒に村に帰る予定だったが…急遽、私だけ母の実家に行く事になった。


 一人で行く事に叔母も弁護士さんも心配されたが…長期連休で、通いなれていたため私は「大丈夫です!」と、断言すると弁護士さんと叔母が、一緒に新幹線が走る駅まで送ってもらった。


 数十分後、駅に着き賑わいがあるロビーにて私は、弁護士さんに一礼をし叔母に「また後でね、叔母さん」と、言うと「ええ」と、笑顔で言いながら見送ってくれた。

 叔母から事前に渡された新幹線の予約切符を自動改札機を通し新幹線が通る地下エスカレーターに乗った。


 何となく、振り返ると…叔母と弁護士さんが、心配そうに見ていたため私が…手を振ると振り返してくれた。


 エスカレーターから降りると…私と同じ新幹線を待つ、お客さん達でいっぱいだった。

 何分かして…新幹線が、到着した。


 新幹線から降りるお客さんで少し混雑したが…何とか乗る事が出来たが、普通席の車両だったため、テクテクと移動しながら予約席のある車両に到着した。


 予約番号を確認しながら、その席に座った。


 暫くすると…出発時間になり、新幹線が、静かに走り出した。

 また暫くして加速が、増し走り出す。


 新幹線が走り出す事…数分が、経った頃。

 友達から「新幹線に乗った時に読んでね」と、手紙を渡された事を思い出しリュックサックから取り出した。


 ――手紙を広げ読み始めた。


 内容は…お別れしないといけないのは、辛いけど見送る事と村での生活の応援、初恋の人との恋の応援が書かれていた。


 嬉しかった。


 嬉しかったが、涙がポロポロと零れてしまい…ポタッと、一粒の涙が手紙に落下した。

 慌てて、涙を拭きながら手紙に付いてしまった涙を拭いた…幸い、文字の無い部分だったが少しだけ便箋がふやけてしまった。

※編集ミスをしてしまいました。

申し訳ありませんでした。

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