3-5 少女の愛しい時間(3)
読みづらかったら申し訳ありません。
よろしくお願いします。
私は、緊張しながら血液内科の入り口前に案内表の入ったファイルを受付場に入れた。
数分もしないうちに…血液内科の看護師さんに名前を呼ばれ、中に入った。
看護師さんに番号の入った席に座らせ、採血の準備をしながら「生年月日か受付表をお願いします」と、言われ事前に出していた産婦人科の受付表を看護師さんに渡すと「産婦人科で…三十六番、ですね」と、確認されながら採血注射を行う事と今、飲んでいる薬の確認や注射針を刺す際に気分が悪くならないかの確認をされた。
何度か採血をしているが、やはり妊婦になると不安が風船のように膨れ上がっていたが…これまで、何もなかったため私は「大丈夫です」と、答えた。
私の答えに看護師さんは「分かりました、では行いますね」と、採血をするための支度を始めた。
数分後、無事に採血を終えて、帰り支度をしながら産婦人科にファイルを渡すと…受付の事務の人に「お会計が出ていますので、1階の受付にある会計場か自動精算機でお願いします」と、説明を受けると私は「分かりました、ありがとうございました」と、軽く会釈し会計をするために1階に向かった。
1階に来ると、少し会計が混んでいたので、今のうちに迎えに来てもらうために里見叔母さんに『今、終わりました。お願いします』と、簡単な文章のメールを送り、次に蛍ちゃんといのりちゃんに約束していたので、本文に赤ちゃんの様子やエコー検査の事、血液検査をした事を報告の内容を送ろうとした時に一瞬「今の時間帯だと…3時間目の休み時間、かな…?」と、考えたが「約束、したしな~…」と、変に勘ぐりしてしまったが件名に『お邪魔します』と、書いてから結局、送ってしまった。
メールを送ると叔母から返信が着ており『直ぐに行くから待っててね』と、書かれており『分かりました、待ってます』と、返信し終えると蛍ちゃんといのりちゃんからもメールが着ていた。
二人の俊敏なる返信に感服しつつ、また『帰ったらエコー写真、見せるね』と、送ると約1分~2分もしない間に同時返信が届き『楽しみにしてます♪』と、書かれていた。
「さ、流石だなー…」
私は、また思わず感心しながら会計を済ませ、叔母の迎えを待った。
その間、忘れ物の確認やお手洗いを済ませていると叔母からの着信があった。
「――もしもし?叔母さん」
『冬霞ちゃん?ごめんね、待たせちゃって~…今、駐車場がちょっと、混んでて…少し待っててくれるかしら?』
「え?駐車場まで、行けますよ?」
『ダメダメ、大事な身体なんだから!ロビーで、待っててね?』
「分かりました、待ってます」
『うん♪直ぐ、停めてくるからね』
叔母との通話を終え、叔母の言いつけ通りにロビーに待った。
数分後、大ロビーにある大型テレビで、今日の天気予想がやっていたが…アナウンスの放送が流れて聞こえなかったが、私の肩をポンポンと叩いた。
「あ、叔母さん」
「お待たせ~…いやいや、今日も混んでるわねー」
「今日も妊婦検診を受ける方も混んでて参りました」
「本当にお疲れ様、冬霞ちゃん」
「いえ…そんなに疲れては…」
「本当に?おっと…そろそろ出ましょうか?」
「あ、はい」
「大丈夫?」
「大丈夫です」
そんな話しをしながら私は、叔母に手を引かれながら病院を後にし、駐車場に向かい車に乗り込んだ。
シートベルトと後ろを確認しながら車を走らせた。
車を走らせる事、数十分後…着いた先は、大型ショッピングセンターだった。
ショッピングセンターの屋内駐車場に止めた。
「先週、出来たばかりのショッピングセンターですね…」
「そうそう!どうしても来てみたくてねー♪」
「何度もテレビCMで、やってましたしね」
「さ、行きましょうか」
「はい」
車から降り、ショピングセンターの入り口に向かった。
ショッピングセンターの中に入って早々、圧倒された…特有の独特の空気というか新鮮味は、やはり凄い――…圧巻という言葉は、この事だろう。
圧倒される広々とした1階の大ロビーは、もう「これでもか!」と、いうくらい人混みが凄かった。




