2-16 『教授』にひょんな依頼?
また「」が、多いです。
よろしくお願いいたします。
『そ、そうでしたか…』
「…僕の憶測ですが…話してもいいですか?」
『はい…』
「古城さんの母方の御実家がある村は、ある土地神様を信仰をしており…その村と土地神様の住む森を含めて今も守り続けています。そのお礼として行事…――その辺りは、他のお祭りと同じなんでしょうが…特に強いのではないですか?偉大なる霊的な存在のためにある行事が果たせなかったことを実行しようとしているのではないでしょうか?」
『…どうして…』
「僕の無理矢理な憶測ですので…そして、古城さんが見せてくれた従姉妹さんからのメール…その行事なのではないですか?」
『す、凄いですね…この短時間で…』
「実は、推理物の小説や漫画、ドラマが好きなんですよ…特にゲームもあるので、ハマった姪と甥に直ぐにヘルプとして、借り出されまして…」
『そうだったんですか…』
「最近、アプリも出始めましたからねー…毎日、更新されるミニゲームとかが充実していて脳トレ代わりにしている先生もいるんですよ――…あ、すみません…話しを脱線してしまいまして…」
『いえ…とんでもないです』
「…古城さん」
『は、はい?何でしょうか?』
「夏休みに入ったら…僕は、貴女のお母様の故郷である村に行ってみようと思います」
『!えっ…』
「どうかしましたか?」
『い、いえ…あの…聞き間違えてないか、確認したいのですが…いいですか?』
「勿論です」
『貴方は、先程…私の母の実家がある村に行くと…聞こえたのですが…』
「はい、古城さんの聞き間違いではありません」
『!だっ…駄目ですっ!行っては、駄目ですっ!』
「どうしてですか?」
『だって!お、教えたはずですっ…!あそこにはっ――』
「村の森に住む、土地神様がいるから――…ですね」
『!はいっ…そうですっ…』
「…そうですか…でも尚更、行って確かめなくてはいけません」
『ど、どうゆう事…ですか…?』
「古城さんのお話しを伺っている時に…そういった――…隠しても仕方がありませんが、オカルト関係に詳しい知り合いがいるんですが…その人の話だと、似たような出来事を経験していましてね…二種類ほど、分かっている事があるんです」
『二種類ほど…分かっている事、ですか…?』
「はい」
『…何なのか…教えてくれますか…?』
「はい――…それは、一つは“意思”と、もう一つが“意図”です」
『意思と意図…』
「そうです」
『で、でも…それが一体っ…』
「また僕の憶測なんですが…もしかしたら、妹さんは…何者かに“操られている”か“誘導されている”可能性があるんじゃないかと思いまして…」
『!あ…』
「可能性は、ありますよね?」
『…はい…』
「でも、仮ですが…逆である――…」
『妹の“意思”の可能性もある…』
「はい…すみません」
『どうして、謝るんですか?』
「また、変な僕の憶測を話してしまいまして…」
『とんでもないですっ…』と、一言を僕に話すと古城さんは、電話口で深い深呼吸を繰り返していたが『辻本さん』と、一言を発した。
「はい」
『お願いがあります』
「何でしょうか?」
『私も…私も一緒に同行していいでしょうか?』
「えっ?」
『お願いしますっ!』
「しかし…」
『お願いします!私っ…さっき、辻本さんの話しを聞いてっ…!大袈裟かもしれないですけどっ…希望が見えてきたからっ…!』と、電話口だが…古城さんの気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
「…分かりました」
『辻本さんっ…!ありがとうございます!』




