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7、宇宙の中継基地

「きみは宇宙派かい? 地球派かい?」

「どういうこと?」

「人類が生きていける環境ではない宇宙へ探検に行きたいか、それとも、地球でじっくりと研究がしたいか、どちらの人生を選ぶんだい」

「おれは、人類の幸せは日常を幸せで埋めてこそだと思ってるので、地球派だよ」

「そうか、地球派か」

「ああ、宇宙は安全な棲家には思えない」

「ひとつ、面白いことを思いついたんだ。聞いてくれ」

「ああ、なんだい」

「宇宙進出はそもそも、系外惑星への着陸を必要としない。宇宙探索をするための中継基地を宇宙に配置すればよいだけであり、中継基地は、星ではなく、宙空へ配置した方が効率がよい。すると、宇宙探索とは、星の探索ではなく、真空の探索ということになる」

「そこまで、宇宙のことについて考えてはいなかった。星の探索をする印象があったよ」

「ああ、宇宙進出は星の探索だとおれも考えていた。真空の探索をするのなら、宇宙の遥か彼方へ行く必要があるのかどうか、そこまで問題になる」

「ああ、そうだね」

「それで、思いついた面白いことというのはね、ちょっと説明が難しいんだけど、こうなんだ。星というものがそもそも、どこか知らない宇宙人が真空を探索するために作った中継基地だったのかもしれないとね。人類が知る宇宙はそうやって作られていたのかもしれない」

「なるほど。確かに、興味深い可能性だ」

「太陽も地球も、宇宙人が作った真空探索の中継基地なんだよ」

「その宇宙人は星系を星雲から作るのかい」

「当然、そうなんだろうね」

「はははははは」

「その宇宙人はたぶん、星から星へ宇宙旅行をくり返していたんだよ。真空探索のために」


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