カメラ小僧、腐女子に絡まれる
カメラ好きな少年が婦女子に声をかけられた話
僕は亀田光一。田舎に住むカメラ好きの中学生。
将来の夢はプロカメラマンになること。
そういえば、今日は「月刊アイドル」の発売日だったなぁ~。
本屋に寄ると新刊のアイドル写真誌とエロ本があった。
エロ本の表紙からにじみ出る実力派のカメラマンが撮影しているのは間違いに無い。
くっ2冊も買うお金が無かった。
アイドル本はあきらめてエロ本を買って帰る。
帰り際に、この夏1枚も撮影出来て言い無いのを思いだしてがっくりきた。
どこか被写体になってくれそうな女の子がいないかな・・・
「おーいカメコ!!。盗撮は犯罪だぞ!!」
僕はびっくりして慌てて振り返った。
振り返るとクラスの太田芽衣子がいた。
「違っ!!。カメラは芸術だ。恥ずかしいからカメコって呼ぶのはやめてくれよ。それならおめこって呼ぶぞ。」
力説しようと腕を振ったら、ガスッと蹴られた拍子に書店の紙袋が破れてさっき買った本が飛び出した。
「あっ馬鹿!」
エロ本がパラパラっと開いた。
!?
・・・ふうん。芸術ね。いやらしい。
「学校帰りにエロ本を買うなんて・・・あきれるわ。あんたも男だからえっちな写真が好きなんだ。」
「違ぁうぅう。カメラマンとして純粋に研究資料だよ。人間って歳をとって死んでいく。だから生きている刹那とかそういうの切り抜いて表現したいんだ。
やっぱりさプロが撮影した写真は凄くて、構図ライティング、表情を研究してるんだよ。」
「ふ~ん。あんたの父親は有名なカメラマンだもんね。じゃあね」
別れる。
おいっちょっとまてチャンスじゃないか
「梅子。明日さ。海に行って撮影させてくれ。」
「えっ私を?」
「他に(いないから)・・・いやっ芽衣子と話すの久々だし、だいぶ雰囲気変わったから記念に撮っておこうかなって」
「・・・・。いいわよ。せっかく水着買いに行こうかな」
当日
「うわっでっかいカメラ。」
「オヤジの使ってるニノンの一眼レフカメラ。
レンズに赤い線が入っているだろ?これは蛍石といって・・」
「あ~あ~わかった。恥ずかしいから人が来ない内にさっさと撮影して帰ろう。」
その時、突風が吹き梅子の白いワンピースがふわっとまくれあがった。
普通の男ならば、目に焼け付けるって選択肢があるのだろうけど僕は、すかさず連写ボタンを押した。
カシャカシャカシャカシャカシャ
ふうっばっちり撮ったよ。
あきれた目線を投げかけながら
「いいよ。どうせ下は水着だし・・・」
つづく