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勇者殺しの英雄譚  作者: テンユウ
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モノガタリ・ショキの仲間集め

「なんだ貴様は、まさか人間ではなく獣が試練に受かるとは」


ハヤブサの頭が叫ぶ。茶色の肌にハヤブサの顔を持つ神、ラーは自身の神殿に侵入したその獣をしげしげと眺める。


「ガアアアア、」


獣はその言葉に対し、方向で返す。


「獣、貴様に言ってもわからぬだろうが聞け、神々は己の神話の世界に引きこもっている。例外もいるだろうが少なくともエジプトの神々はな、しかし己の世界に飽きた神々もいる。

その筆頭たる我は知り合いの神々を集め、人の世に化身を送ろうと考えた。」


獣の身体には、無数の神の加護が集まり黄金に輝く。


「貴様は見事試練を突破した。我々の暇つぶしに付き合うがよい、これより汝はこのラーの化身、ゴリ・ラーである。」


獣は中東の富豪のためにジャングルから連れてこられた。彼はもはや懐かしのジャングルに帰れないのだろうと嘆いていた。しかし不幸か幸運か、獣を運ぶタンカーは沈み、気が付けば神殿にいた。


侵入者を阻む罠を乗り越えラーの元にたどり着き、エジプトの神々から神のごとき力と知恵を得た。その力のおかげで海を渡り、ジャングルへと帰ることが出来たが、その力のせいで仲間には化け物のように扱われ、居場所を失った。


「フハハハハ、面白いな、」


仲間にも、人間にも化け物扱いされ恐れる俺を、面白いと言って笑う男を獣は初めて見た。そしてとても丈夫だ、大木を軽く粉砕する万力でも壊れない。


「どうだ、このモノガタリ・ショキの仲間にならないか?」


「ガアアアア」


獣は肯定の意を込めて叫ぶ。


「さて、話の途中で申し訳ないが怪物退治と行こう。」


「何故わざわざ神話の怪物と戦おうとするのか?」


「何故だかイミナのやつが蛇と戦っているような気がしてな、私も蛇を倒すべきだと思ったのだよ、それにこうして前衛の彼を仲間に出来たしおおらいじゃないか、」


現れたのは、エジプト神話において太陽の運行を邪魔する、ラーの最大の敵アポピス、


世界の秩序が定まる前に生まれたので秩序を破壊しようとすると考えられた。

あるいは、もとは、太陽神としての役割を担っていたが、それをラーに奪われたため彼を憎み、敵対するようになったとも言われる怪物、どちらにしても強敵であることには変わりはない、


「行くぞ、ティアナ、ゴリ・ラー、このショキの頼もしい仲間たちよ、」


石斧、いや岩斧を手にジグザグに突進するゴリ・ラー、


無数のチート能力から最適な物を選択するティアナ、


私はチート能力万魔の王にて無数の魔術を展開し、魔術生物を生み出す。


「さぁ、行くが良い、」


産み出した魔術生物が一斉に魔法を放ち、何故か私は蹴り飛ばされた、


「私もかね、」


無数の魔術が私とアポピスを襲い、嫌な予感の先には流星が降り注ぐ、ふと何かに足を捕まれた。


「私は武器ではなーい、」


岩斧と共にゴリ・ラーに投擲される私、フゥ神の加護を得ても所詮獣か、

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