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オレだけが此処にいる。  作者: MRS
第四章
52/65

幕間

 ───何処かの中庭。



 天井も無いその場所に、空から陽の光が降り注ぐ。

 広い広い中庭。されど花壇や庭園などは無く、また整備された石

 作の道等も無い。花も木も、自然と、ただ其処に在るだけ。

 そんな中庭の中央。力強い大木が一本立つその場所で。


『……』


 木陰に寛ぐは大きなナニカ。影がその姿を確かとしない。


『『『……』』』


 大木の向こうで寛ぐナニカを見つめるは、オオカミ、オオワシ、

 オオグマ。彼らの側にはそれぞれ似た種族が数匹と控え。そんな

 彼らよりも一歩前。


『………』

『……』


 いつか酒場を襲った魔猿と、隣には一回り以上大きなオオサルの

 姿。


『勝手ヲしたな、マシラ』

『全くダ』


 オオカミとオオワシが二匹の背へ言葉を飛ばし。


『クマラもそうは思わなイか?』

『……言う事ハない』


 オオグマへ同意を求めるも、反応はイマイチだ。


『これだからサルはヒトに近い───』

『ウルサイ!』


 誰かの陰口に怒りを顕にしたのは、オオサルの隣。


『またそうやってオレたちをバカにしやがっテ! ドウドウと出

 てこイ!』

『『『……』』』

『なら此方から───!』


 立とうとした中サルを隣のオオサルが片腕で押さえつける。


『冷静ニ、ナレ』

『……スマナイ』


 腕から開放された中サルが座り直す。オオサルがチラリと後ろを

 見ては。


『陰口ヲたたく、そのアサマシサこそ、ヒト、の様ダ』

『『『! ……』』』


 オオカミ、オオワシ、オオグマの背後。彼らに似た獣達の目が光

 る。


『それよりも。始末をどうするカ』


 言ったのはオオグマだ。


『やはりこコは───』

『しかシそれは───』

『……意見ヲ───』

『我らノ答えハ───』


 大きな四匹が話し合う中。大木の木陰で二つの小さな影が動い

 た。


『黙れ』

『『『!!!』』』


 木陰で寛ぐナニカの言葉。それはとても優しく、力強い声。

 ナニカの声が聞こえた瞬間四匹は黙り、声の方を注視する。


「今帰ってきたって連絡が───」

「なら判断は───」


 ナニカがナニカへ話しかけている。そして。


『……偵察の者が帰った。彼らの話を聞いてから、判断を下す。

 良いな?』

『『『!』』』


 その場に集った全ての獣が寛ぐ声の主へ頭を垂れる。




 大木の木陰。

 大きなナニカに寄り添うは二つの小さな影───

最後までお読みいただきありがとうございます。この物語が少しでも楽しめる物であったのなら

幸いです。

物語を最後までお読みいただいた貴方様に心からの感謝とお礼を此処に。誠にありがとうございます。

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