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オレだけが此処にいる。  作者: MRS
第三章
40/65

第三十五話 騒動を終えて

 ───とても飲食店とは思えぬ荒れ様の酒場二階。

 割れたテーブルに砕けた椅子、何処かを支えていた柱はボロボ

 ロで。辺りには散らばる木片。

 混乱とした様子の中、長椅子へ寝そべるよう背を預け寝てい

 る空色の青年。彼の側には幼くも気品漂う幼女の姿も一緒だ。




 もう死んでるってのに、何故か生命の危機に長く晒され続け。

 しかも三日ばかりフルタイムで素材集めまでしちゃってさ。

 イベントオールも苦行じみた周回すらも耐えて来たダメ丈夫な精

 神も、流石に疲れ。肉体(キャラ)体力(ライフポイント)低下に依るデメリットも最高

 値に達してしまい。

 後は流れでどうにか出来るだろうと思い瞼を閉じて(精神)を休ませて

 やる事にしたのだ。

 そうして瞼を閉じ、寝れなくとも多少の効果がある行為に身を委

 ねて暫く。


「……。…棒。………相棒。」


 真っ暗を漂っていた意識が聞き慣れた声に傾き、閉じた瞼の内側

 では記憶から輪郭が浮かび上がる。俺はそっと重たい瞼を開け。


「大丈夫か? 何か不都合は無いか?」


 開いた視界の先で思い描いた人物。ライフルを肩に背負った相

 棒、ブルクハルトの姿を見た。

 相棒はハイクオリティなキャラクターフェイスを心配の色に染め

 此方を覗き込んでいる。顔から相棒の感情を読み取ったので。


「んー? ああ。いや、起きる、起きれるよ。」

「本当か? 無理はしなくて良いぞ。」

「大丈夫大丈夫。」


 寝そべっていた長椅子から立ち上がり、相棒へ心配ないと頷いて

 見せる。すると相棒は少しの笑みを湛え俺の肩を一度叩く。


「か、身体はど、どうなのよ。」


 相棒とやり取りしているとロリ神様の声が掛かり、そちらへ視線

 を動かす。

 ロリ神様は俺と視線を合わせないように顔を背け“チラリチラ

 リ”と様子を伺う仕草。

 立ち上がった俺はキャラ()を軽く動かし感覚を確認。


「重くない。おお、動く動く。」


 体力低下に依る重みを感じない。

 ステータスを確認してみると体力は全快。それに心做しか気分

 も良い気がする。寝れずとも意味はあったね。


「そ。わたしの治癒が効いたみたいね。」

「アレか! てかアレが使えたのならさっき使ってくれ

 よ……。」

「外だとそんなに強くないし、獣に奪われてたかも知れないわ

 よ?」

「それは地獄。」

「でも。効いて良かったわ。」

「? 効いたら変なのか?」


 尋ねるとロリ神様は一度口を開きかけては、辺りに一度視線を

 泳がして見せる。釣られて俺も周りを見れば、其処にはプレイ

 ヤー達の姿。此処じゃ話せない系か。

 察した俺はそれ以上は何も聞かず、後で聞こうと思いながら相

 棒へ再び顔を向け。


「んでさ、あの後はどうなった?」

「あの後? ルプスがボスに言い寄られた所を救った後って事

 か?」


 言いながら相棒は少しの笑みを浮かべ、俺と自分を指で交互に指す

 ジェスチャ-。


「ああそうだよ。相棒のナイスな機転のお陰で助かった後のお話し

 を、是非聞かせてくれよ。」


 彼が一度肩を竦めては。


「威嚇した後。お前が事を上手く転がしだしたのを見て、直ぐに

 リュゼ達の側を離れて施設内の設置型端末を探して走ったさ。

 少しだけ探すのに手間取ったが、見付けた端末から倉庫へアク

 セスして持てるだけの物資を引っ張り出し。

 戻るとお前は上手くやったみたいでアレは居なく成ってから、

 捕虜に成ってたキャラ達に物資投げて上がって来た子猿を一掃

 って所だ。」

「おーお疲れい。」

「今は倒れた奴らの為に蘇生薬配って、その蘇生の最中だろう

 な。」

「マジお疲れ。あ~てか、端末あってよかったぁ~……。ぶっち

 ゃけさ、普段使わねーからうろ覚えだったんだよね。場所も存

 在も。」


 プレイヤー個人に依る倉庫へのアクセスは戦闘中は勿論、戦闘継

 続判定中には出来ないゲーム仕様だ。なんだけど、一部ダンジョ

 ン内には姿形が様々な“端末”と呼ばれる物が設置されてる事が

 あって。其処から倉庫やら何やらへアクセスする事が可能なの

 だ。

 町の中でも雰囲気のために設置されてる所があったりして、此処

 の建物。昼行灯二階の何処かにそれがあったと微かに憶えていた

 俺は、予め隠密に優れる相棒へ捜索を頼んで置いた。二階も一階

 に負けじと広く、探すのには時間が必要。

 その間を稼ぐ作戦でもあったのだけど……。まさか先にボスが動

 くなんてなぁ。上手く騙して帰らせられて良かった。


「自分はそもそもそんな物が此処にある事自体知らなかった。

 ルプスが憶えてて良かったよ。」

「やるだろ? 店の隅に一個だけってのは覚えてたんだよ。」

「ああ。流石だよ。」


 相棒が一度薄く笑い、頭だけでの会釈を挟んでは。


「ただ問題が一つ。」

「え゛?」

「モンスターを一掃しても外へは出れないらしいぞ。」

「あー……。ちょい待ち。」


 俺は相棒へ人差し指立て“待っててね。”とジェスチャーをし

 て見せてから。側に居たロリ神様を連れ少し離れる。


「出られないのって───ロリ神様関係でしょ?」

「! よく分かったわね。」

「勘。と言うか此処がロリ神様の土地ならそうかなって。」

「勘って……。まあそうよ。万が一にも襲われた場合に備えて防

 衛用に施したの。備えは必要だってミランジェに言われてね。

 ……あくまでも外からの攻撃に備えての物だったのだけど。」

「ははーん。それを利用されたのか。」


 面白くない。っと言った顔をロリっ子が浮かべ。


「みたいね。でもどうやって……。そもそもあんなゲートを何処

 から……。いえ。それは良いは。取り敢えずゲートだけは粉々

 にしてやったし。ふふ。」


 悔しがりながらも今回の事件について考えるロリ神様。

 俺もそれは気になるが今は。


「それで。なんでまだ開放してないんだ?」

「え、だ、だってこのまま彼等を返したら───」

「違和感が生まれてしまいます。」

「「!」」


 ロリ神様の言葉を遮ったのはミランジェさんだ。

 何時の間にか側に居た彼女はそのまま。


「今プレイヤーの皆さんを帰しては、この自体がどの様に流布さ

 れるか分かりません。ですので今現在此処に居るプレイヤーの皆

 さんには何か上手い説明をと、ニスル様に考えてもらって居たの

 ですが……。」


 ロリっ子が苦虫噛み潰した表情。何も浮かんでねーなコイツ。


「ナルホド。確かにちょっとこのまま終わったら違和感ありまく

 りっすね。」

「ええ。今はリストゥルンさんにイベントの説明と称し考える時

 間を稼いでもらっていますが、それもそろそろ限界です。」

「ふむふむ。」


 話を聞いた俺は一度考える。

 イベントだって事は俺が宣言したから皆信じてるだろうし、普通

 のプレイヤーなら皆納得出来る話し。今の所決定的な違和感、ゲ

 ームにありえない事象ってのは誰もそれと分かって体験して無い

 筈。ならこのままイベントで押し切っちまおう。


「まだ開放してないなら、これからの流れに使えますね。」

「? 何か良い考えが?」

「あります。今回の事は突発的なサプライズイベントとして会話イ

 ベントで最後終了って流れにしましょう。んでこの店からイベン

 ト報酬を参加プレイヤーに払うんすよ。それで『ああ、イベント

 だったんだなって。』完全に記憶して帰ってもらう事が出来る筈

 っす。皆報酬が出ればそれで大概納得すると思います。」

「成る程……。報酬を払う事でイベント感を、ですか。」

「ですです。事実彼等は手伝ってくれたし、その礼をしないと

 ね。」

「それは───」

「とっても良い考えね!」


 突如叫ぶロリ神様。おおどうしたどうした。


「勇敢に戦った者には褒美があって然るべき。分かってるじゃな

 い!」


 何だコイツ? 訝しむ俺も気にせず幼女は。


「その授与は勿論わたしがやるのよね? ふふん。」


 何もしてなかった奴が急に張り切りだしたな。だけど。


「良いのか? 正体隠してたのには理由があるんだろ?」

「ええ。でも獣達が此処と責めて来たって事は、もうバレてる

 って事だし。それに勇敢な者を称えるのに身を潜めてるなど

 わたしには出来ないわ。」

「? まあロリ神様が良いなら……良いんじゃね?」

「よーし! そうと決まれば一階にヒトを集めるのよ!」

「……分かりました。」


 ロリ神様は息巻いて一階へ、ミランジェさんは此方に一礼した後

 その場を去って行く。行動の早いこって。

 ……うーん本当に良かったのか? 去る二人、その姿に不安が少

 しだけ煽られる思い。


「どう言う事だ?」


 不安が形作られる前に相棒の声が掛かり、不安モドキは霧散。

 背後から声を飛ばした相棒へと振り返り。


「ん? ああ。下で頑張ったご褒美が貰えるってよ。それでイベ

 ントは終了ー……だってさ!」

「……お前。」

「?」

「また何か自分に隠してないか?」

「……何もねーけど?」

「本当か?」

「もちもち~。(やっべぇ。)」


 鋭い相棒が俺に尋ねる。だけど、流石に神だとか魂だとか。此処(仮想世界)

 の裏で起きてる事にリアルがある相棒を巻き込む訳には行かな

 い。

 俺の個人な秘密を知るのだって本当は良くなかったんだ。

 だけど不可抗力で知っちまった相棒を、その先にまで巻き込める

 訳がない。しちゃダメだろ。

 あー……どやって此処から話をすり替えよう?


「ルプス殿!」

「ルプルプ~。」

「!(ナイスタイミング!)」


 相棒に詰め寄られていた所へ玉蜀黍とリュゼの二人が合流。


「おー二人共お疲れい!」

「お疲れでござる。」

「オッツー」

「二人共良くやってくれたよ、うん。お陰でイベはクリアだっ

 ぜ!」

「マジ? やったー!」

「誠にござるか!」


 喜ぶ二人へ。


「もちもち! んで今から下で報酬もらえっから、皆で受け取

 りに行くべ行くべ!」

「「おおー!」」

「あ、おい。まだ話が───」

「ほらほら。ブルブルも行こーよ!」

「……ああ。」


 よーし。これで一旦話を有耶無耶に出来たぜ。後はこのまま時

 間を置けば良いっしょ。

 相棒を煙に巻く方法を考えながら、俺は仲間と共に酒場一階へ

 と向かう事にした───


 ───酒場一階広間。二階にも負けず劣らずの荒れ様の中、テ

 ーブルを立てその上にスタッフさんを使い登ったロリ神様が、

 集めたキャラ達へ何かを言うとをする場面だった。


「まずはこの館を守ってくれた勇敢な者へ感謝を。皆よくやっ

 てくれました。」


 張り切るロリ神様。話す姿は泣きわめいていたあの幼女とは思

 えない物で。……言いたくないけど気品をガンガン感じる。

 言葉はしっかりとしているのに、何処か柔らかい印象何かも感

 じせて来て。人前としての振る舞いには大したモンだと感心し

 てしまう。


「勇敢な貴方方へわたしから細やかな報酬を用意致しました。

 どうぞ遠慮などなさらずにお受け取りを。」


 落ち着きのある雰囲気で無表情、かと思えば。


「……本当によく戦ってくれた。皆には心からの礼を今一度。

 ありがとう、勇敢な人達。」

「「「!」」」


 不意に軟らかく微笑み言葉を紡ぐ。その姿はただの幼女とは

 思えぬ何かを秘めている様で。何となくだけど俺には威圧、

 気圧見たいな何かを感じさせて来る。

 しかも何かを感じたのは俺だけじゃなかったらしく。


「な、なああの子可愛くない?」

「お前……。いや確かに可愛い。確か『わたしの館』って言って

 なかったか?」

「ちっちゃくて可愛い~。お名前は何かしら。」


 等と言うキャラ達の“ヒソヒソ”声が耳に届く。ナルホドー。

 どんなキャラにも魅力は存在する。あのロリ神様然り。

 ただまあ俺は肌が少し寒くなるような、そんなモノを感じたの

 で。多分暖かな魅力では無いと思うんだけどなぁ。皆騙されてる

 んじゃね?

 ま、どんなキャラが人気を集めるか分かんねーか。

 薄ぼんやりどうでも良い事を考えて居ると、ロリ神様の口上が終

 わったらしく。テーブルからスタッフの手を借り降りては。


「はいはーい! 冒険者の皆さんへの報酬は此方ですよー!」


 何時もホールで元気いっぱいに給餌を行なっているスタッフさん

 の一人が叫び、側には複数のスタッフさん達の姿。彼女たちが報

 酬の受け渡しを担当しているらしい。

 他キャラが案内の下移動を開始する中、俺も折角だからと報酬を

 受け取ろうと向かう事に。

 別に良いよな? 俺だって頑張ったんだし。


「ルプス様。」


 が、名を呼ばれ止められる。何だろうと振り返った先に居たの

 は。


「あれ? ミランジェさん? それにリストゥルンさんも。」

「少しお時間をよろしいでしょうかでしょうか? 館の主人が

 是非にと仰っていまして。」

「お願いしますルプス様。」

「ナルホド。」


 このまま“バイバイ”って訳には行かねーか。ま、此方も少し

 話したいし丁度いいや。俺はミランジェさんから仲間たちに一

 度顔を向け。


「わり。ちょーっと俺だけまだイベント続いてるみたいだから、

 報酬もらったら適当に解散でよろ。」

「はーい。またねルプルプー。」

「お疲れ様ですルプス殿。」

「……。」

「うい。皆乙乙。」


 別れの挨拶を済ませる。俺は訝しむ相棒から逃れる為ようにし

 て、ミランジェさん達と一緒にその場を離れる事に───


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 ───ミランジェさん達に連れられる先は荒れた店の奥。

 例のロリ神様が居た部屋だ。俺としては中に入るなどしたくはな

 かったけど、もう敵対する理由も無いはずなので中へ。


「の前に……っと。」

「? 何か?」

「ああ、いや此方の話っす。」


 戦闘中扱いは……おっし解除されてるな。

 俺はもしもの備えをコッソリ済ませては、いざと挑む事に。

 扉をリストゥルンさんが開き俺とミランジェさんを中へと促す。

 ミランジェさんに譲られる形で入った室内。中は荒らされてなか

 ったらしく出た時と一緒の様子で、部屋の奥にはあの天幕付きの

 ベッド。そしてネコちゃんズは床まで伸びた天幕のロープを咥え

 待機して居た。


「(何故その格好?)」


 何て思っていればロープが引っ張られ、開く天幕の向こう。ベッ

 ド上に座るロリ神様が姿を表す。姿を見せたロリ神様は片手を一

 度振るい、同時に背後から扉の閉まる音が静かに響く。


「よくぞ戻ったわね。我が眷属、勇士ルプスよ。」

「眷属違う。後候補だったんじゃね?」

「宣言された以上もうオマエはわたしの物です。」

「お前の物違う。」

「「「……。」」

「~~~わたしのモノわたしのモノわたしのモノ!!」

「うわうるッッッッさ! 急に大声でキャラ崩すなよ!」


 大声で喚き出したロリ神様から俺は顔を僅かに背ける。

 さっきホールで喋った幼女と話したいよ、全く。


「ニスル様。話が進みませんよ。」

「! そ、そうね。んん。」


 仕切り直してくれたのはミランジェさんで。彼女はリストゥルン

 さんと一緒にベッドの脇にそれぞれ移動。


「オマエがどう思おうと、だ。あの獣達はもうオマエがわたしの

 眷属だと思うだろろうさ。つまりもうオマエはわたしに絶対協

 力するしか道が無いんだ。それは分かるな?」

「分かる。誰でもないロリっ子の所為でそうなったって事が凄く

 よく分かってる。俺には。」

「むぐっ。だ、だってあの時、は。宣言する場面だと……思った

 し……。」

「お前……。まさかあんなクソ見たいな事してていっちょ前に罪

 悪感でも感じてんのか? マジ?」

「だってだってだぁってー!」


 また喚き出そうとするロリ神様。いや喚きだしてはベッドに顔を

 埋め何か叫んでいる。自分に酔うためか、それとも一握りでも良

 心があるのか。それは分からない。……はぁ。面倒だ。


「まあ余計な事を言ったのはロリ神様でも、喧嘩を売ったのは俺

 だったしね。双方生き残るためには仕方なかったんだけど、相手

 はそう思わねーだろうなぁ~……。って話しだろ?」

「! そう、それ! それが言いたかったの!」

「つまりまぁ。俺はマジに巻き込まれたって話かぁー。」

「協力は……してくれんでしょ?」

「するしか無い。俺のゲームな日々を守る為にもね。」


 敵対派閥に俺の存在が知られたしまった今。此処で協力拒否は良

 い選択とは言えない。俺だけが孤立無援じゃ困るし、その結果此

 処に泣きつことに成ると、その時の立場は今以上と言えないだろ

 うし。


「改めて協力にお礼を。」

「一緒に頑張りましょう、ルプス様。」


 発言したのは俺の後ろに居るミランジェさんとリストゥルンさん

 の二人。


「しかし、まさか獣の者に此処を襲われるとは……。」

「あ、それそれ。何で今回こんな事に? 此処って一番大事な拠

 点っすよね?」

「それ! それわたしも聞きたい!」


 俺とロリっ子に尋ねられたミランジェさんは。


「恐らくですが、前の黄昏時に町を襲った一部は揺動。その隙き

 に例のモノをこの館に仕込ませた、と言った所でしょう。

 あの時町の各所で魔物が姿を見せて居ましたし、それの迎撃に出

 た乙女も少なくはありませんでしたから。それまでの威嚇行為だ

 と思ったのが甘かったですね。」

「へぇー……(リストゥルンさんの所だけじゃ無かったの

 か。)」

「ですが、もうゲートを利用しての攻めは無いでしょう。」

「? 今回の事で此処はムリって諦めるかも知れないですけど、

 また町のどっかに置かれるとかはあるんじゃないっすか?」

「アレを使うのにはコストが掛かり過ぎますから。」


 コスト……ってのが何か。実はそれを知ってたりする。

 転移ゲートは運営にしか設置、復元、撤去が出来ない品物。ゲー

 ムの仕様そのもと言える───表向き。

 実は違法ゲートと言う物が存在していたりする。勿論滅多にお目

 にかかれないし、存在もほぼ知られていない。

 それでも希少な対価を知ら払えるなら所持が出来ると言う。

 噂だとゲーム運営のエンジニアが一枚噛んでるとか噛んでないと

 か。ま、そんな話を俺は知ってはいるけど、此処では何も言わず

 に置こう。


「彼等も今回ので攻め落とせると踏んでの事だったと思います。

 でなければおいそれと使えないゲートを持ち出して来ないでしょ

 う。

 いくら管理者でも目を瞑るのに限度がありますからね。」

「そんなのぶっ壊してしてあげたけど! わたしが!」


 通常のゲートはキャラで壊すは至極難しい。出来ない、が少ない

 ゲームだから壊せはする。途方も無いけどね。

 だけど違法ゲートはその存在自体が裏の物。なので非常に壊れ易

 く設定されている。誰だってヤバイ物は消せるのが楽だと嬉しい

 だろ? って事なんだよね。

 壊すとデータの痕跡自体自壊するらしいし。

 俺はそんなゲートや襲撃の事よりも。


「さっきから“獣”って言ってますけど。それが敵対する派閥っ

 てヤツっすよね?」

「ええ。……そうですね、これからルプス様には協力をしてもら

 う訳ですし。エリアや支配権についても話して置いたほうが良い

 と思いますが、ニスル様?」

「うん。良いんじゃない?」


 ミランジェさんが一度頷いては。


「では。ルプス様は私達よりも詳しいと思いますが、此処がエリ

 アとフィールドに分かれているのは知っていますね?」

「勿論。」


 エリュシオンでは広大な仮想世界を大まかなエリアと細かなフィ

 ールドに分けてある。エリアの中に複数のフィールドと言った具

 合にね。エリアが違えばPC、NPCの種族傾向や装備品の見た目、

 それに世界観とかもガラリと変わる。

 俺が主に活動するこのエリア、中世エリアと呼ばれる場所はその

 まま中世風な世界観だから汽車だけど、他だと普通に電車だった

 り空飛んでたり、ね。


「今現在六つのエリアに最低一人はエリアの支配権を握っているモ

 ノが存在して居ます。」

「支配権って……しかも六つっすか。どんだけ居るんすかそんなヤ

 ツが……。」

「我々も全ては把握出来ていません。表立って動いてないモノはそ

 もそも支配を狙ってる訳では無いので、不干渉で此処の生活を楽

 しんでる方々ですから。」

「あくまでもこの仮想世界の暮らしに満足せず、もっとを願うヤツ

 だけが動いてるんすよね?」

「そうです。ですがそれら全てと私達が敵対してる訳ではありま

 せんのでご安心ください。問題なのは今現在この中世エリアで二

 人の支配権保持者、“ニスル様”と“獣の者”だけです。

 両者はこのエリアで互いを牽制していたのですが───」

「向こうは此方を潰す気みたっすね。」

「───はい。此方側の力が大した事ないと思われてしまったの

 が、原因でしょう。」

「思い上がりも甚だしい事よ!」


 ロリ神様が憤慨の様子を見せる。


「でも実際此方が弱いじゃんロリっ子。」

「それは過去! 今はもうオマエが居る! オマエがわたしの力と

 なって見せつけてやるのよ。このニスル様に楯突くのがどう言

 う事かってのを。獣共に示しなさい!」

「巻き込んどいてスゲー強気で驚き。」

「! そ、それはもう納得したでしょ!」


 見た目だけは申し訳無さそうにして見せるロリ神様。如何せん振

 る舞いや容姿が整い過ぎていて、演技かどうか判断がつかねぇな

 これ。


「申し訳ありません……。」


 ちょっとした責めに謝罪を口にしたのは、間違ってもロリ神様で

 は無く。それまで会話に参加していなかったリストゥルンさんか

 らの物。

 声の主に視線を送ると、彼女は酷く申し訳無さそうな様子で立

 ち。


「全て、全ての発端は同郷の方だと勘違いした私に批がありま

 す。私達に力が無いばかりに手を煩わせ、勇士の輝きを見た事に

 舞い上がりニスル様へと引き合わせた私を、どうか責めてくださ

 い。貴方を巻き込んだのは私で、貴方には私を責める権利があり

 ます。」

「せ、責めるってそんな……。」


 等と言い出してしまう。あー……俺こう言う雰囲気を此処では味

 わいたく無いんだよなぁ。此処(ゲームの中)だけでは、さ。

 リストゥルンさんの本気の謝罪にたじろぐ俺へ、今度はミランジ

 ェさんまでもが。


「今回の事でも分かってしまったと思いますが、私達の派閥は強

 くはありません。今日の襲撃を乗り切れたのはルプス様と、協力

 してくれたプレイヤー皆さんの活躍あっての事。私達は今回何も

 出来ませんでした。

 そんな私達の勝手を承知でお願いします、どうか貴方のその力。

 我々にお貸し願えませんか?」


 礼をしては此方に改めて頼み込んでくる始末。どうすっぺか

 なー……。

 生きてるオレなら此処で薄笑い浮かべてログアウト。そしてこん

 な薄気味悪いゲームは二度としない───んだけど。

 今のオレは生憎死んでる。居るのはゲームの中の俺だけ。

 だとしたら。


「……そんな困ってますって言われて、大人な対応までされちゃ

 ったら。俺だって応え無い訳には行かないっすよ。何も俺一人に

 戦わせようとか、そんな訳じゃないんすよね?」

「ええ。ただ協力をしていただくのではなく、此方からも出来る

 全てのサポートをお約束します。そうですよね? ニスル様。」


 話を振られたロリ神様は“じっと”俺を見詰めていた。そのロリ

 神様ミランジェさんが近付き小声で。


「……ルプス様の協力が得られないと、私達は本当に終わりと成

 るのですよ。」


 ロリ神様が“ハッ”としては。


「する! 協力するわ! でも、オマエ本当に良いの?」

「あん?」

「だってオマエは平和に、ただ此処で生きていたかったので

 しょ? わたし達に協力するって事は、少なくとも平和には過ごせ

 ないかも知れないのよ? さっきの言葉。困ってるからとか大人だ

 とか。とても本音だとは思えないの。オマエの行動と言ってる事が

 違うと言うか……。」

「……。まさか、俺の心配をしてくれちゃったりしてるの?

 やっさしぃ~。」

「あ、当たり前でしょう! わたしは面の皮が厚い悪女じゃ無いの

 よ! 分別だってちゃんと持っているの!」

「ふーん。俺を殺そうともしてたのに?」

「そ! れでも……。それでも言いたかったの。オマエは此処で生

 きている、此処だけのオマエなんだから。」


 此方を真っ直ぐに見詰めるロリ神様。

 そうだ。オレは俺としてしか此処に居ない。此処で生きて行こう

 と決意は出来た。だけど実際問題、俺にはずっと欠けていた物が

 った訳で。それは現実にあったからこそ此処では求めてなかった

 物。生きて行く事を受け入れたのなら次に必要になる。

 “目的”ってヤツが此処に無かったんだ。


「……ただの日々を過ごすってのも難しいんだよなー。贅沢な悩

 みなんだろうけど。」

「……気持ち分かるわ。」


 確かロリっ子は何も出来ない、ただ流れる日々の中で生きていた

 んだっけか?


「ま、死んでから気が付いた訳なんだけどさ。生きるには目標や

 目的ってのが、する事。すべき何かが絶対に必要なんだよ。」

「それがわたし達への協力って事?」

「そ。適当な理由だけど真剣な思いってのは確かだよ?

 生きるのに当然として必要なモノ。俺は目的を見付ける必要があ

 るんだよ。じゃなやきゃ結局死んでるのと変わんないし。

 だから協力するのさ。取り敢えずの目的としてね。

 此処は俺の世界でもあるんだし、それを守る手伝いぐらいはする

 さ。」

「そう……。オマエも此処が好きなのね。」


 慈しむような瞳で此方を見るロリ神様。だけど次に口を開くと。


「勇士としてわたしの下で戦い疲れたら、うちの乙女で気に入っ

 た子。好きなだけ夜のお供にして良いんだからね?」


 優しく、マジで優しい声色で囁くようにそんな言葉を発したロ

 リ神様へ俺は。


「この流れで良く息を吐くように最低な発言出来るよな。

 ヤベェよ。」

「何でさッ?」


 本当に驚いた表情のロリ神様から、話がスムーズそうなミランジ

 ェさんへ顔を向け。


「んで。協力って具体的に何すりゃいいんすか? 此処への襲撃

 を防ぐとかっすかね?」

「そうですね。それが主となります。私達が支配しているフィー

 ルドへの手出しを阻止してもらうのが───」

「いいえ! 次は此方から打って出るのよ!」


 置いてきたロリ神様が会話の列車に無理矢理乗って来た。


「打って出るって……マジで言ってる?」

「マジよ。」

「ニスル様。それは流石にどうでしょうか?」


 ミランジェさんと俺が言うも。


「向こうは“手”を出してきたのよ? このわたしの館へ土足で

 踏み入り『ウキウキ、ウキウキ、ウキウキ。』と。煩く騒いだ

 だけでも許されないのに。わたしと乙女を侮辱する言葉まで吐い

 てったのよ? 獣だから無礼極まりない振る舞いは当然としても、

 許すかどうかは別の話。

 それに“手”をだして来たのは向こうなのだから、やり返したっ

 て他の連中も咎めないでしょう? ふふん。」

「殴ったら殴り返すってか。」

「それは……。いえ、今回はニスル様が正しいかも知れません

 ね。」

「はえ?」


 ミランジェさんへ何故かと俺が視線を送る。


「ニスル様を始め各エリアの支配権を持つ方々は、お互いを牽制状

 態に置く事で均衡を保って居ます。ですが、今回の事で獣の方は私

 達を下に見ている事が分かり、そして侵入をも容易く許してしまい

 ました。

 撃退出来たとは言え王手まで一歩と迫ったのは事実です。このまま

 では、彼等の次はもっと強気に出てくる事でしょう。そしてニスル

 様が倒される事にでもなれば、このエリアの支配は獣に渡り、野心

 家な獣は人目も気にせず均衡を一気に崩すでしょう。

 そうなれば……。」

「周りを気にせずの全面戦争になるかも……っすか。」


 超最悪の展開じゃん。


「そう。だからこそ此方から獣共を打ちに出るの。出なければ他

 の者にも下に見られ、別に支配権を奪いに動かれたら困るわ。

 そうは成らないと、戦力が此方にもあると示すためにも必要な

 の。」

「ナルホド。考えてるんだなロリ神様も。」

「だから! いい加減ニスル様と呼びなさいよ!

 それに今まで均衡を溜まっていたのはわたし、わたしのの力な

のよ!」

「此処から出たら……。ふ。」

「!!?」


 内弁慶なロリっ子に生暖かい笑みが溢れてしまう。


「んん。取り敢えずどうするかはさて置き。

 ルプス様には今後もご協力頂けると、そう考えてよろしいのです

 ね?」

「ああ。ええもうそれは。……はあ。これじゃマシで運命共同体

 っすね。」

「すみません……。」


 やべ。呟いちった事にリストゥリンさんが申し訳無さそうに謝っ

 てしまう。ので。


「そんな落ち込まくても良いですよ。俺が決めた事だし。

 どうせ俺は拾った生命。それなら、誰かの力に成れるのも悪くな

 い、なんてね。」

「ル、ルプス様っ!」


 勿論嘘八百。いや七百ぐらいかな? 此処での日々を守るって事

 は彼女たちの日々を守るにも近いし。

 それに俺としては既に“目的をもう得ている。”

 取り敢えずこの陣営、派閥か? に協力はするさ、生命を掛け

 てね。……だけどその上で。ふ。

 物事を決める時の鉄則、“他の意見も聞きましょう。”ってね。

 打算は隠し、取り敢えずはと適当言う俺へ。


「私は。貴方と一緒に戦える事を心から嬉しく思います。」

「あ、ああはい───!?」


 此方に駆け寄り。俺の手を握っては両手で大事そうに包み込む

 と。


「最後の時まで貴方の力になります。そしてこの手を再び私

 が……。」

「ああありがとうございます。此方も嬉しい、です。」


 此方を見る目がなんと言うか、形容詞し難い視線だ。

 俺を見てるのに俺を見てないような。

 つかぶっちゃけ中身が入ってるからと分かって緊張してます

 よ! これが決められたルーチンからの行動じゃないんだもん

 ね! あーなんかお手て柔らかい気がする!


「……リストゥルン。」

「! はい! ……ふふ。」


 ロリ神様に名を呼ばれると彼女は“ハッ”とし。手を握ったまま

 で此方に笑いかけてくるリストゥルンさん。俺はドギマギな思い

 でふと思った事を聞く。


「あ、あの。」

「はい?」

「此処には他にも魂の入った人が居るん、ですよね?」

「はいっ。此処のスタッフのほぼ全ては私達乙女ですよ。」


 あー……。やっぱそうなんだ。これからはその辺意識しなきゃ

 な。と言うか今メチャクチャドキドキしてるぅ!


「あ、あ、あー打って出るってのも。具体的に何しますかね。」

「! ……。」


 取り敢えず心臓と心が煩いままなので、さり気なく包まれた手を

 取り返す。一瞬名残惜しそうにして見せられ、俺も正直名残惜し

 さマックスだ。出来る事ならもっと綺麗なお姉さんに手を握って

 て欲しいさ! だけど今はそんな状況を楽しめる場じゃない。


「そうですね。取り敢えず───」

「このエリアで獣達のボスとか言うヤツを見つけ出して、その顔

 を思い切りぶん殴ってきなさい!」

「「「………。」」」


 ミランジェさんの言葉を遮るロリっ子。一瞬その場が静まり返

 り。


「───ロリっ子のそれは置いといて。牽制目的として此方の支

 配地域? を拡大して行くって方向はどっすかね? それなら此方

 の力も示せるし。何よりも穏便な方っすよ。」

「そうですね。彼らの支配力を削ぐ、と言う意味ではとても良い

 案だと思います。」

「はい。そうして時間を稼げれば、私達乙女も戦力として頑張れ

 るだけの時間、それが稼げますね。」

「そっすそうっす。」


 流し話す俺達へ。ロリ神様がベッドの足元、フッドボードへ身を

 乗り出し。


「顔!殴る!のよッ!」

「あーわかったわかった、わかったよ。それを最終目標として、と

りま陣取り合戦って事で。戦争ごっこの基本ね。」

「よし!」


 意見が通り満足したのか、ロリ神様が元気よく返事を返し。

 他二人の女性も小さく頷く。

 うっしまあ目的は分かった。詳細を詰めるのは後にして、まず確

 認して置くべき事は。


「最後に確認したいんすけど、支援って言うとどう言う?

 戦力とか金銭面とか?」

「勿論お金も戦力だって何でも好きに使いなさい!」


 尋ねた先はミランジェさんだったのけど、応えたのはロリっ子

 だ。


「おおおまじかー! 流石女神様!」

「やっと分かったのね! もっと、もっともっと褒め称えなさ

 い!」


 この規模の店舗を持ってる所の、その資金を当てに出来るって

 のはかなり嬉しい。何と戦うにもまずは資金が必要だからな。


「協力すると言って置いて申し上げ難いのですが、資金面での

 援助は難しいかと。

 既に今の館には運用資金すら“無い”のですから。」

「「はえ?」」


 ハモる俺とロリっ子。ミランジェさんは構わず真顔のまま。


「先程ニスル様が報酬としてプレイヤーの方々に多額の報酬を

 支払いまして。」

「嘘? あんなぽっちでお金ってなくなっちゃうの?」

「私の言葉を無視してニスル様が強引に押し通した金額は、店舗

 維持として残して置いた資金のほぼ全てと言っても過言ではあり

 ません。」


 お金の大事さも分からず湯水の如く使ったロリ。俺が報酬を受け

 取りそびれた事もちょっと含め。ベッド上の幼女へ詰め寄る。


「ル、ルプス様!」

「ちょちょちょちょ! 近いわよ!?」


 俺は真っ直ぐにロリの下へと歩き進み天幕ベッドに登っては。

 ビビって背を引き、そのまま後ろに倒れるロリ神様を跨ぐ形で

 止まり。ただ見詰め下ろす。


「ででででもでも、でも大丈夫ょ? だってお金なんか直ぐ貯まる

 し。あんだけの浪費も初めてじゃないもん!

 ミランジェ言ってたじゃない。うちにはどっかの誰かがポンポン

 金をいれるって!」

「あ? マジ? なんだメッチャちょろいヤツいるじゃん。」

「そうなの! 何処の誰か知らないけど、うちには熱心な信奉者

 がいるのよ!」


 こんな場末な酒場にねえ。まあスタッフさんの質が良いからな。

 俺と一緒で見るめのあるヤツが居たもんだ。


「もう一点。大変申し上げ難いのですがそのどっかの誰か。

 熱心な信奉者とは───其処に居るルプス様ご自身です。」

「「!!?」」


 混乱する俺とロリ神様。


「この店は繁盛しているとは言い難く、それでもこの規模を守れ

 ていたのは一重にルプス様が常日頃多額の寄付を入れていてくれ

 たからです。でなければ遠い昔に我々は此処を失っていまし

 た。」

「何でそんな!?」

「……この館には常に最高の物をと、何でも最高額で買い浪費を

 惜しまぬ女主人が居まして。」


 ミランジェさんはおろかリストゥルンさんもネコちゃんズの視線

 も全部が全部一点。ロリ神様へと注がれる。

 ゲームの世界でも金はいるし、大事だ。それを全く理解出来てい

 ないロリ神様を見下ろし。


「お前って……はぁ。もう良いや。」

「!!? うぅぅ。うぅぅうう! うわああああああああああああ

 あああああん!」

「ああニスル様!」


 大泣きするロリを見下ろしながら。


「戦う以前の問題だよなぁー……。」


 俺は泣き喚くロリっ子をから視線を上げ。どうすべきかと頭を

 抱える。




 戦うための準備、その前に拠点を失いそうだ───

最後までお読みいただきありがとうございます。この物語が少しでも楽しめる物であったのなら

幸いです。

物語を最後までお読みいただいた貴方様に心からの感謝とお礼を此処に。誠にありがとうございます。

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